午後は
蔵人の頭が
10キロの洗米から浸漬まで
詳しく説明してくれながら
仕組みを
教えてくれた。
精米歩合50%
の
五百万石。
どの作業を見てても
力のいる
男の作業である。
女であるあたしは
どう鍛え上げても
男の気迫には
勝てないだろうと思う。
あたしが20キロの酒粕を運べば
周りは
心配して
気遣ってくれる。
変な仕事増やしてるってやつ。
それでも
丁寧に
酒造りの作業を
米から酒になるところを
あたしに
伝えようと
してくれる。
その想いまで汲み取り
あたしは
日々の仕事や
ママである自分にも
活かしていきたいと
思うのである。