「あたしの出産」その1。 | chan-yuiの家族と酒とごはん。

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あたしと小学5年のむすめと旦那と酒とご飯のblogです。

飲食業を天職として調理師からのソムリエになり妊娠を機に結婚出産離婚シングルマザーを経て2020年に再婚し、今は酒造会社に勤務しながら東京の外れで家族3人暮らしの日々を綴ります。

2014年11月4日。

手術室へ入室時間5分前に

看護師さんの介護のもと

病室から車椅子に乗せられて手術室へ。

入り口で

旦那に

がんばれ、いってらっしゃい



おでこ叩かれてすでに泣きべそのあたし。

そして旦那とバイバイ。

手術室入ってベッドに寝かせられ

大勢のマスクマン&ウーマンに囲まれて

もうスピードで麻酔にとりかかる。

気づいたときには下半身がしびれて動かない。

その下半身には

もうスピードでなにやら処置され始め

上部では麻酔の効き具合確認。

あたしは元々麻酔が効きづらい。

やはり増量…。

右腕には血圧計。

左は脈拍計…かな。

顔だけフリー。

なぜかあたし元気に喋る喋る(笑)

そして

あっとゆーまに始まった。

始まって数分後

あたしの主治医であり執刀医から

「はい!おめでとうございまーす!」

と聞こえた。

あたしの頭部にいる麻酔科医が

「はやーい!」

と言う。

。。。

なに?今赤ちゃん出たってこと??

あたし困惑…。

あたしの身体には

変わらないペースで作業され続け

あたしは

え…あたしの子は産声あげなかった…

大丈夫なんだろうか…



すでに涙ぼろぼろ。

すると数分後

顔馴染みの助産師が

「ご面会いいですか~!」



ハツラツした声であたしの顔もとへやってきた。

顔もとには

うあーうあー泣きながら抱えられたちっこい赤ん坊が見える。

これがあたしの子?



困惑しながら涙止まらず。

助産師が少し手に触れさせてくれて

すぐにいなくなった。

下半身に立ってる主治医が

あたしの顔もとにひょいっと顔を出し

「おめでとうございます!」



その美貌をふりまいてくれた。

そして

あたしの身体は

変わらず作業され続けている。

痛みはないが

引っ張られたり押されたりしてる感触なのだ。

麻酔科医に

「眠りますか?」

と聞かれ

打ち合わせでは眠る予定だったのに

なぜか

「薬いいです!起きてます!」

と答えたあたし。

こっからが

なぜか

長い長い!

先生たちは

あたしの腹を閉じながら

なにやら

全く関係ないことを

楽しそうに会話している。

それはそれでおもしろかったが。

とにかく

ながーく感じたので

やっぱ眠っときゃよかったかな…



少し感じながら

終わりまで耐えた。

じきに終了。

病室のベッドが横につけられ

いちにのさん



あたしは

宙に浮かび

ベッド移動。

その瞬間がおもしろくて

「わーぉ!」



口走るあたし。

周りは

どよ笑い。

顔馴染みの病棟看護師さんと旦那が顔もとに見えた。

旦那は

がんばったね!



頭撫でてくれた。

赤ちゃんちっちゃかったねー!



いつもの旦那の調子で言ってきた。

あたしは

ねー!



答えながら

すでに

麻酔の副作用が

始まっていたのだ。

病室に戻る途中から

ベッド上で

激しく嘔吐。

病室着いて

とにかく口乾いてるのに

なにも飲めないことのしんどさ。

さらに

全身ガクガク震えだした。

旦那が手を握って身体を擦ってくれながら

さすがアル中~



笑わせてくれる。

術後の手当



看護師さんにより施され

旦那は

仕事までの時間ぎりぎりまでいてくれた。


そっからは

魔の一夜が待ち受けていました。


続く…。