クルム伊達公子 | シュウと秋葉犬とはる&なつ

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2007年12/5 シュウを家族に迎えました
ブログ開設は2013年7月
2021.5.10 虹の橋を渡りました
今は虹の橋を行ったり来たりしてくれています
2022.11.19 前に進む気持ちになれたので
もう一度、子育てすることにしました。

「ため息ばっかり!」 発言


現場でリアルタイムで聞いちゃいました びっくり


9月24日に有明コロシアムで行われた


東レ パン・パシフィック・オープンテニストーナメント


シングルス 2回戦 センターコート 第3試合


大会エントリー時の世界ランク11位のサマンサ・ストーサーと


大会エントリー時の世界ランクが63位のクルム伊達公子との試合



シュウと秋葉犬-1889伊達1


伊達から見て第1セットを3-6で落としたものの


第2セットは何とか踏ん張り5-3とリード



シュウと秋葉犬-2031伊達2


自力でサービスゲームをキープすればセットを取れた場面


自分のストロークを2本アウトしてブレークバックされてしまい5-4


次のストーサーのサービスゲームでも0-30と伊達リードするも


ストーサーのキックする強烈なスピンサーブをリターン出来ず


結局 逆転でキープされて5-5と追いつかれる


続く第11ゲームを良い内容でキープして6-5とリード


1セットオールの期待をいだかせる



シュウと秋葉犬-2029伊達3


しかしその後自分のエラーが肝心な場面で出て逃げ切れず6-6タイブレークとなる


そしてタイブレークの1ポイント目 伊達がサービスをダブルフォルト


ここで観衆から大きなため息が屋根を閉めてる会場に響きわたりました ♥akn♥


そしてここで伊達から明らかに観客に対して叫んだ 叫び 「ため息ばっかり!」 発言が !!


この場面で観客に文句を言っても何も良い事はありません


自分のメンタルを乱して自滅するだけです


案の定ここから集中力を切らし


相手のマッチポイントでは気持ちの入っていないリターンでバックアウト


結局タイブレークを落として試合終了ゲームセット



シュウと秋葉犬-2039伊達4


応援の仕方が悪いとか


ため息ばっかりでエネルギーが吸い取られるとか


あの場面で応援の仕方に文句を言っても意味がない


自分の不甲斐ないプレーや力不足を棚に上げて


お客さんに八つ当たりしてはいけません


当日 会場にいた我々は公子に文句を言われたようなもの


言われたら言い返す 倍返しだ !!


観客からため息が出るということは


それだけ、もう一息の場面でエラーの類が多かったということ


それを観客に責任を押しつけるような発言はいけません


そう思っていても口にしてはまずいでしょう


最低限でも試合後のコメントで言い方を変えて発言しないとダメでしょ


だいたい、ため息は惜しい 惜しい の裏返しであり


海外ではモチベーションが下がるような応援はないと言うけれど


自国の選手がホームで試合をしてる場合は


惜しい、残念、がっかり系の外国語が聞こえてきます


ただその直後にサポートの声援が沢山飛ぶ点は東レの大会との違いでしょう


日本でもフェドカップやデビスカップなどでは全く雰囲気が違います


バレーでメジャーになったスティック形の音の出る鳴り物の持込がOKだし


国別対抗戦ならではのポジティブな応援がしやすい環境が整っています


一方、東レの大会は正反対の雰囲気作りをしてきた歴史があります


東京体育館で見ていた頃は試合中に観客同士で会話をしているだけで


スタッフが来て 「お静かに」 と言われたものです


シーンとした中でグラフやナブラチロワやヒンギスのプレーを見る


そういった雰囲気作りを意図的に演出していた気がします


今以上にシーンと静かだった東レの大会で伊達は優勝経験があるわけだし


調子が良い時はOKで調子が悪い時だけ気に触るようでは困ります


今回の発言は理由はどうあれプレー中に発してはいけなかったのです


もともとレーサーの旦那さんに 「公子のプレーしてる姿を見てみたい」 と言われて


エキジビションでグラフと試合をした辺りから現役復帰を考えて


最初はテニスを楽しみたいと言って戻って来たのに最近は初心を忘れすぎかも


もちろんプロの世界は厳しいので同じ土俵で戦う以上楽しんでばかりではいられない


しかし最近はアスリートモードが強すぎて楽しむ要素がなさすぎる気がします


もちろん この場合の楽しむとはヘラヘラしてろ という意味ではありません。


明るく楽しむ気持ちを保っている方が、集中力が高まり良いプレーを生むのです。


現在のテニス界はポイントを稼がないとグレードが上の大会に出場できません


だからといって下部大会に出てポイントを稼いでくるとハードスケジュールとなり


体的にはきつくなり心技体のバランスを崩します


これらの事が分かっていてプロの世界に戻ってきたのだから


観客のため息ごときでエネルギーが吸い取られるようなら


そろそろ2度目の引退を考えたほうがよいかも


最後に伊達に戻れる気を起こさせた女子テニス界の現状にも問題があるかな


旬の過ぎてる伊達が9月23日付の最新世界ランクで


日本女子選手の中で一番上(60位)である現状が情けない


いつまでも背が低くても頑張れる的な風潮は卒業しましょう


世界レベルで戦うには若手の背は低すぎます


現在の世界トップレベルと戦うには 


山椒は小粒でもぴりりと辛い は通用しないのです !!




日本人プレーヤーだけじゃなく世界のトッププロ全体を日々見ていると


辛口コメントになってしまいます  悪しからず