むすこたちがくれたアルストロメリア→



1週間たち

だいぶよわよわしくなってきたけど

もうすこしだけ






アルストロメリアをみるたび

おもいだすことがあるんだ



٭•。❁。.*・゚ .゚・*.❁。.*・٭•。



短大を卒業して

某金融に就職したわたし



かなりチャラかったわたしは

学生気分のまんま

社会人のじかくなんてものは

たぶんティースプーン1杯分もなかったんだ



そんなわたしの目の上のたんこぶは

課長

ちょーーーおっかなくって

いっっつも怒られてた



ハンコくださーいっていえば

ご印鑑だろう!って睨まれて



ぺこっ!ておじぎしたら

そんなもんはお辞儀じゃない!って

やりなおさせられて



ほんとこわかったの。へびみたいで!

だいっきらいだった



課長のスパルタの元

2年間鍛えられたわたし

課長は昇進移動になった



お別れ会のあと

かえりみち、せんぱいたちと飲み直し

すこし遅めに帰宅



おうちにかえると

両手で抱えきれないほどのアルストロメリア



ママが

課長さんがもってきてくださったのよ。

2年間厳しくしてきたけど

ほんとよくがんばったって。

これからもがんばれって。






みたことないくらいの大きな花束



しばし呆然と見つめた



さっきまでガッツポーズしてたのに

そんなふうに思っていてくれてたなんて



はじめて涙がでてきた



ありがとうございました



アルストロメリアにむかって。



、、半年後



普通預金の窓口コンテストなるものに

新課長の推薦にて

出場することになったわたし



台本は新課長にまるなげで

ほぼ暗記しただけの

相変わらずちゃっかりさんなわたしなのに

勝ち進んで二次選へ



そこに審査員のひとりとして

前課長がいた



コンクール終了後、あいさつへ

そのとき前課長

「立派になったなあ

目頭が熱くなった!

見込みがあるから厳しくしてきた

甲斐があったよ」と



鬼の目にも涙だねっっと

ちゃかしたのは

なんだかわたしも泣きそうになったから



、、そんな

いかにも昭和な

厳しくも暖かい上司に育ててもらったのは

新卒だったわたしには

かけがえのない思い出です



おおきなおおきな

アルストロメリアの花束だったのは

前課長のおたくが

アルストロメリア栽培をしていたから。



、、いまもされているのかなあ

そうだといいなあ






っっと、ここまで



いつも一連に



おもうんだ❁*.