エルネスト・ラファエル・ゲバラ・デ・ラ・セルナ (1928-1967)
葉巻とゆかりのある歴史上の人物について語ります。
フィデル・カストロらと共にキューバ革命を実現した英雄で、
哲学者サルトルからは「同時代で最も完璧な人間」と称された
高潔な人でもあります。
映画や小説でも多く取り上げられ、その生き方やルックスから
ファッションにも取り入れられているのをよく目にします。
(タバコの銘柄で「che」については以前に感想をアップしました)
愛称は「チェ・ゲバラ」や「エル・チェ」で、こちらの呼び方の方が
よく耳にすることでしょう。
「チェ」はアルゼンチン出身の彼がよく使った方言に基づきます。
親しい友人などに使う挨拶で、「やあ」とか「おい」くらいの意味です。
(ちなみにエルは男性定冠詞)
彼が同志に対して「チェ・エルネスト・ゲバラだ」とやっていたのが、
愛称になったというわけです。
喘息持ちのエル・チェですが、革命運動で山やジャングルに潜伏する
際の虫よけとして葉巻を用い、後々愛好することとなります。
トレードマークのヒゲも元々はアブやカから顔を守るためのもので、
これも革命戦士達のトレードマークとなります。
エル・チェにはよい言葉がいくつも伝わっていますが、そのひとつを
引用します。
「酒は飲まない、タバコを吸う。女を好きにならないくらいなら、
男をやめる。
だからと言って、あるいはどんな理由であっても、革命家としての
任務をまっとうできないのなら、僕は革命家をやめる。」
そんなエル・チェが愛好した葉巻はモンテクリスト・パルタガス
・アップマンなどの銘柄だったようです。
エル・チェは革命政権に居座り続けることなく、キューバに家族を残し
カストロに「別れの手紙」を渡して新たな戦場に向かっていきます。
「別れの手紙」は公開されており、彼の理想追求への純粋さ、
高潔さを知ることができます。
新たな解放を目指してコンゴやボリビアで戦い続けましたが、
力及ばずボリビアの地で処刑をされてしまいます。
ボリビア兵に射殺される際に発した言葉は複数伝わっていますが、
銃を向けられて最期の瞬間を前にして
「落ち着け、そしてよく狙え。お前はこれから一人の人間を殺すのだ」
と堂々と声をかけることができたと言い伝わるのは、やはりゲバラ
だからなのでしょう。
ハバノスの葉巻を燻らせながら、38歳で散ったチェの理想を求め
続けた頑固さと今の自分とを比べて、一人反省することがあります。
エル・チェについて色々と調べましたが、この本が読みやすく内容の
ボリュームがあったので紹介します。
また歴史書ほど硬くなく、エル・チェに好感を抱きながら書かれている
感じがしました。
文庫版では当時のカストロ議長と作者の面会の様子も掲載されて
います。
