ラッキーストライク(LUCKY STRIKE)
元々はR.A.Patterson社より1871年から噛みタバコとして誕生し、
その後パイプ煙草に,またブリティッシュアメリカンタバコ社に
買収されてからはシガレットとして1916年に発売されました。
当時人気を博していた「キャメル」への抗する銘柄としての
位置づけだったようです。
「お菓子の代わりにラッキーを」のフレーズで女性向けの販促も
なされました。
米軍で配給品としても扱われたため、第二次大戦やベトナム戦争の
映画ではお馴染みの小道具となっています。
塹壕で仲間と分け合ったり,ヘルメットバンドに挟んだりといったシーン
が多いでしょうか。
ブルズアイと呼ばれる中央の赤丸は変わりませんが、地の色は元々
緑のデザインでした。
工業デザインの巨匠レイモンド・ローウィによって1940年に現行の
デザインが作成されました。
1942年にデザイン変更がなされた時は、米国が第二次大戦へ
参戦した頃であり、物資節約のため緑色のインク原料をやめ
白地に変更したとして、
「ラッキーストライクの緑は戦場へ」のフレーズが宣伝と同時に
戦意高揚も意識して使われました。
今回紹介しているタール11ミリ、ニコチン1ミリのものはソフト
パッケージの他にボックスタイプも流通しています。
2015年2月現在で20本460円です。
前置きはこれくらいにして、以下感想を述べます。
着火前は弱くタバコの香と、ほのかにバニラを思わせる甘い香が
します。
吸い味はバニラ様の着香の甘さとコク、弱く旨味も感じられます。
一般のタバコ葉よりもローストしたような香が強いです。
これはバーレー葉に熱処理(トースト)を加えたことによるものと
思われます。
乾燥時にあるいは着香した後、もしくはその両方の時点でトースト
処理がなされたことによるものでしょう。
(タバコ葉の長期熟成と独特のトースト処理が吸い味の特徴ですが、
製法の細かいところは調べきることができませんでした)
またトースト処理の仕方もさることながら、使用するバーレー葉の
量の多さからも生じる特徴でしょう。
この吸い味はパッケージで「it's toasted」の一文からもアピール
がなされています。
この独特の甘味とコクはトーストされたパンに似ていると感じました。
バーレー葉多めで着香の強さを感じます、バニラ風ですが、
ピースよりも香りの甘さを感じます。
煙は多く、副流煙は少し気になる強い匂いです。
燃焼も早いと感じられ、ゆっくりと燻らせても6分半ほどでした。
本品はチャコールとプレーンの2層のフィルターが付いています。
両切りにすると紙の匂いが強く出てしまいますが、香の甘さや
コクを強く楽しむことができます。
スローバーニング紙で巻き直すと甘い香がより強くなりますが、
燃焼はやはり早いです。
焦げたようなタバコ副流煙の匂いはあまり変わりませんでした。
歴史のあるタバコですが、特に米軍との関係が深いですね。
ヴェトナム戦争ものにはつきものの小道具としてスクリーンに
登場します。
ところで白地に赤い丸という的のようなデザインのイメージと、
「LUCKY STRIKE」を「まぐれ弾に当たる」という解釈をする兵士
からは忌避されてしまうこともあったようです。
「LUCKY STRIKE」はゴールドラッシュ時代のスラングで「大当たり!」
を意味するゲンの良い言葉が由来の名称なのですが・・・
現代では釣果を期待して釣りの愛好家がポケットに忍ばせるタバコ
ともなっています。
物事を良い方にとらえるか、それとも悪くとらえるか―自分の気持ち
次第で世界は変わるのだと思います。


