【腎臓の役割】
体内環境(体液の量とナトリウム濃度)を一人で守っている。
水分と塩分の調整。

尿を作ることで体内の環境を一定にしている。
尿の量と成分を調整することで恒常性を保っている。


【腎臓とホルモン】
ホルモンの司令を受けて尿の成分を変える。
下垂体から出るバソプレシン※で尿の濃度を替える。

(※)抗利尿ホルモンとも言われる。
腎臓での水の再吸収を増加させることによって、
利尿を妨げる働きをする。

また血管を収縮させて血圧を上げる効果がある。



血液をろ過するには血圧が必要。


【腎臓と血液】
心臓からでる血液の量は1分5L。
計算上、1分で全身の血液を入れ替えることになる。

心臓から排出される血液のうち
消化器、肝臓に28%、腎臓に23%流れる。



【構造】
皮質、髄質、腎盂、糸球体etc.

腎臓はたくさんの機関からなり、
腎臓ほど細密に作られている臓器は他には脳ぐらい。

1日に糸球体がろ過する血液は200L。
99%は血液として体内に戻る。

腎臓は背側に2個あり、3つの管が出ている。

腎動脈…腎臓に入ってくる血管

腎静脈…腎臓から出て行く血管。

輸尿管…腎臓でつくられた尿を膀胱へ送る管。




【ろ過して尿を作る】

①血球やタンパク質はろ過されない。(分子量が大きいため)

→ろ過された液体が原尿である。


   原尿=血液ー血球ータンパク質


②原尿は細尿管集合管を通る過程で有用成分が付近の毛細血管へ再吸収される。

→再吸収された後の残りが尿である。


☆再吸収率

・水はほとんど(99%前後)が再吸収される。

→水の再吸収量を増減させて尿の量が決まる。

・グルコースは100%再吸収される。

・無機塩類も多くは再吸収される。

・尿素は一部再吸収される。


   尿=原尿ー有用成分(グルコース・無機塩類等)