小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」の政治資金規正法違反事件を巡り、15日に行われた東京地検特捜部による小沢氏の再聴取で、特捜部から小沢氏に約50の質問が行われたことが分かった。大半は事件で起訴された元秘書らの供述に関するもので、小沢氏は政治資金収支報告書の虚偽記載への関与を全面否定した。聴取は当初3時間の予定だったが、小沢氏が調書の記載の修正を申し入れたことなどで約1時間半オーバーしたという。

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 特捜部は17日午後、収支報告書の提出時に「小沢氏に相談した」などと供述していた元秘書の衆院議員、石川知裕被告(36)からも事情を聴取、小沢氏の指示の有無などを改めて確認する。

 小沢氏の聴取は3回目で、東京第5検察審査会の「起訴相当」議決を受けた再捜査の一環。過去2回と同じ検察官が担当し、東京都内のホテルで午後5時ごろから行われた。

 検察官は、04年分の収支報告書の提出時に石川議員が小沢氏に報告・相談したと供述したことや、05年分の提出時に元秘書の池田光智被告(32)が小沢氏に説明し了承を得たなどと供述したことについて小沢氏に確認。いずれについても小沢氏は「なぜ元秘書がそのようなことを言うのか理解できない」などと否定したとされる。こうしたやり取りを中心に、検察官は約50の質問をしたという。

 予定の3時間で質疑応答をほぼ終えたものの、検察官が供述調書にまとめて小沢氏に確認を求めた際、小沢氏から記載内容の部分的な修正が求められたことなどから調書作成に時間がかかり、結局、聴取を終えたのは約4時間半後の午後9時半ごろ。作成された調書は1通だけという。

 特捜部は18日に元公設第1秘書の大久保隆規被告(48)と池田元秘書からも事情を聴いたうえで、小沢氏の刑事処分を最終判断するとみられる。

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