大磯の小旅行での発見はままだま数えきれないけど、
黒電話がどこにあったのかも、興味の一つであったけど、
旧吉田茂邸の中を、上、左右、下、窓の外と、目をやりながら…
一階から二階の応接間(金の間)と寝室(銀の間)へと、
上る階段が衝撃で、とても興味を覚えました。
階段の蹴上が低く、そして、奥行きが深い…
でも、この階段の様式は、この場所のみなのだ。
吉田茂の最も好きだった部屋がそこにあるはず。
多分、設計の段階で、事前に吉田五十八氏にお願いしたのだろう。
賓客をもてなす部屋は他にあるけど、
この先にある部屋は、
親しくしている方々との語らいに使う場所に違いない…
ゆったりした気持ちで、ゆっくりと、二階の間に上がってもらいたい、
そんな吉田茂の意思を、吉田五十八に伝えのではと感じました。
この階段を上りながら、とっさに、
手に持つパンフで、蹴上と奥行きを計ってみた。
もちろん、正確であろうはずはない。
けど、知りたかった。
パンフを縦に置き、急ぎ、指でパンフに折り目を入れた。
奥行きは、縦方向のパンフの長さで、何枚分かを計る。
一枚と一枚の半分強を足したぐらいであった。
今、改めて、パンフを整理しながら、
およそ、蹴上が4寸、奥行きが1尺見当と勝手に解釈する。
家を建て替える意思も、財もないけど、
万が一、宝くじにでも当たればだけど、
是非、このサイズでの階段を設けたいな。
ふうふう言いながら二階へと上がるのでは無く、
この階段を上がる際にも、思考の停止が無いように……
ゆったりした気持ちが持てることは、とても大事でもあるはずだ。


