2024/03/07(木)



母が亡くなった次の日に


「小さなお葬式」で認知度を上げている

らくおうの営業の方と


葬儀のプランを決めました。




そのとき、

母の体を整える

エバーミングというのに

8万ほどの記載がありました。



ただ、着替えるだけなのに!?

とその時は思ってしまいました。





全てのプランを決めて

最後の確認の時に



こちらでよろしいでしょうか

ご不明点などございませんか?



と営業の方に聞かれました。 




お葬式の費用は83万ほど

お坊さんにお支払いするのが13万。




父も妹たちも黙っていましたが

私は思わず



‥思っていたよりも

小さくなくてちょっとびっくりしています



とつぶやいてしまいました。




営業の方が帰られた後


二女が


私も思ってた!

よう言うた♡て思ったよ


って少し笑い合いました。






翌日、母の通夜は


母の兄(長男)の嫁

(母の兄は亡くなっています)


母の兄(次男)夫婦と


私の家族 3人

二女の家族 2人

三女の家族 3人


だけで


お坊さんも呼ばずに

ひっそりと


告別式のための

準備をしました。





女性の納棺師さんが


私たちが座っている前で

母の体に布をかけたまま


とても静かに器用に

母を着替えさせ

指を組ませてくれました。



死んでしまって

体が硬直してるから


関節は曲がらないのかと思っていましたが



まるで生きて眠っている人を

着替えさせるように


するすると

母の身支度が整っていくのでした。





母には


白い着物ではなく


元気な頃、

お出かけの時に着ていた洋服を

着せました。


帽子や靴も用意しました。



お空の上で

バンバン歩いてお出かけして


外の風や湿気なんかを

感じでほしいな、っていうのが

私たちの思いでした。




人生の最後

要介護5で自分で歩けなかった

悔しさや苦しみ。


いつか自力で歩くぞ!

とリハビリに前向きだった母。



なのにだんだん筋力も気力も落ちて

ベッドの上だけで生活していた母。



腹水の痛みや息苦しさ。



様々や思いを持ちながら

母は息を引き取ったと思いますので


せめてあちらでは

元気に歩き回ってほしいな、

って願いを込めた

最後の衣装でした。




服が整うと


私たち三姉妹と

私たちの娘たち(ハタチと21歳)で


母の髪を整え


ファンデーションやチークで

顔色をいきいきさせ


アイシャドウや


最近流行りのキラキラのアイメイクも

少しばかりして


母は美しい顔になりました。




納棺師さんが


母の口の中に

綿を詰めてくださったこともあり


顔が少しふっくらして


私たちは

嬉しくなりました。






納棺師さん、

とてもすごい仕事だと思いました。

 

母をきれいにしてくださって

本当にありがとうございました。



昔々の母と私。


昭和50年くらいかな。


こんな小さいのに

おとそをいただいている私です。



こんなあたたかい眼差しで

見守られてたんだなって思うと


涙がにじみます。