大阪重粒子線センターの
先生(放射線科)にじっくりと聞いた話を
書きます。

すい臓がんの情報を集めている方の
参考になれば嬉しいです。


・すい臓がんは逃げるがん

前立腺がんや乳がんであれば
1ケ月かけて名医を探す、
ということをしてもいいけれど
すい臓がんは逃げる(転移しやすい)がん。
少しでも早く治療を始めるのがいい。



・CTではがんの大きさは分からない。

腫瘍は○センチです、
って、気になりますよね。
MRIではがんの大きさが分かるようですが
CTでは分からないそうです。



・ステージのこと

腫瘍の大きさと同じく、
患者や家族にとって気になるのが
「ステージ」

全身への転移がある、とか
腫瘍の大きさとかでステージが決まります。
ですがお話しした先生が言うには
「ステージはそれほど重要ではない」
とのこと。
がんがどこにどんなふうにできているのか、
治療の方針のほうが大切だというご意見でした。




・PET検査は医者の金儲け?
CTやMRIと違い、
悪性腫瘍に色がつくので
どこに腫瘍があるのか分かりやすいのが
PET検査。
ですが画像にのってくるのは1センチ以上の
腫瘍だけなんです。
健康な人が受けると10万円前後するこの検査。
「医者の金儲けだと思う」
と先生。
1ミリくらいのまで画像に映るようになるといいな、
と私は思いました。
(そんな日も来るだろう)



「勝負どころは2~3ミリのがん」
今はまだ小さながん、
もしくは目に見えないほどのがん、
をやっつけておくことが今後の再発を防ぐ
にあたって大切ということです。




・重粒子線と抗がん剤の併用
分かりやすく局所的な腫瘍であれば
ビームをあててがんをやっつける「重粒子線」
がとても有効です。

腫瘍が臓器にくっついている
全身への転移がある
など重粒子線が難しいケースは
抗がん剤治療が有効なこともあります。
(点滴にて体中に抗がん剤を入れる。
ヘリコプターでの除草剤の散布を
私はイメージしました。
広範囲に撒けるが、
撒きたくないところにも薬はかかる)




とにかく!
納得して治療に取り組める
ことが大切。

希望した治療方法(重粒子線)が
選べなかったですが、
抗がん剤治療を受ける気持ちが
前と全く違います!