両親は、
「お父さんたちのお土産はいらないから、おじいちゃんおばあちゃんたちのを忘れないように。」
と言っていた。
僕には祖父が一人、祖母が二人いる。
母方の祖父は、僕が幼稚園のときに亡くなった。
祖父母たちは僕に
「おじいちゃんたちのはいらないから、お父さんお母さんには何かお土産を買ってきてね。」
と、言っていた。
買ってくるから。
おじいちゃんのもおばあちゃんたちのも。
両親のも。
友だちのも。
そして、僕のはいっぱい買うで！
親の持たせてくれた小遣いで、足りるかなぁ？ って心配はあった。
③に続く