志の輔落語ワークショップ 2017/05/2 | i10k2のブログ

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平成29年5月2日 志の輔落語ワークショップ スタジオフォー

例年恒例になった忠臣蔵の解説と四段目のACTに先駆けての会。

ちょうど開場したところに到着したが、壁にピッタリ付いている右端席に行く途中に、直前に入ったioueさん達が既に座っているので、二番太鼓までハニービーンズのコーヒーを飲んだりして外でフラフラする。

一番太鼓は始めて見る志の大さん。背が高い。今度こそ期待の前座さん。
aiさんに聞けば、志の太郎さんに教えてもらっている風景もあったという。

例年通り高座の座布団横に定式幕のパネルが置かれている。
厚みがあるので、下には歌舞伎の浮世絵が重なっている。

久し振りの志の麿さん、10カ月ぶりだという。
言われれば年末が無かったので昨夏の牡丹灯籠以来のワークショップ。

着席後、志の麿さんと志の大さんの二番太鼓。
三味線の音がするので振りかえって鉄九郎さんを見ようとするが、ぎっしりの椅子でできない。

立川志の輔
浴衣で出てきて高座に座ろうとするが、パネルに合わせて横向きになっている座布団を真っ直ぐに戻す。

メールで案内があったと思うが誤解なく、赤坂の練習ではなくて赤坂に先駆けての会だ、と。
2時間半の公演になるが失言だけは注意したい、と。
ただ、失言してもナンチャンッテと付けるので、と。

志の輔から始めて来た人になぜかと聞いたら、その人がチケットが一枚余ったからと返答。
慌ててその人が言い訳するが、失言したと思ったらナンチャンッテと付けたらいいと、タイミング良く。

このスタイルで7年目に入る、と。
中村仲蔵をやりたいが、今の人はいろんな芝居の場面を体で覚えていてどこをやってもあの芝居のあの場面だと分かる昔の人と違って、料金のこともあり、歌舞伎が日常ではなくなっている、と。
今の人に忠臣蔵の五段目といっても分からないのに落語家の都合でドンドン噺を進めても申し訳ないので、ちょっと説明をしてみようかなと思ってやったら、その時たまたま長くなってしまった、と。

日本で一番多くやられている演目は仮名手本忠臣蔵だと、定式幕の説明も含めて1748年に作られた芝居の忠臣蔵とその元になった1701年に実際にあった赤穂事件の説明。
事実は切り付けと切腹と討ち入りの、入り口と出口しか分からないところを、47年後に3人の作家がその間の芝居を作り上げた、と。

必要なのは五段目だけだが、その説明には大序からしなければ分からないと、大忠臣蔵
天野屋利平の商人の気質までを終えて、正座の限界と言って時計を見て1時間かぁ、と。
何とか50分に縮めないとと、例年の一言。

仲入り
縮こまった体を伸ばしに外へ。

立川志の輔
浴衣で出たのは芝居の楽屋の思い入れだ、と。
芝居の楽屋はどうして浴衣なのかの話もあって、浴衣ということは楽屋なのでここまでは料金に入っていない、と。

落語の身分制度、大阪にはないと、いつもの楽屋の違いの話。
劇場の楽屋の入り口のお稲荷さんの話と芝居の役者の話から、中村仲蔵の生い立ち。
今まで色々聴いた中村仲蔵の中でもフルスケール版に近く、団十郎の息子との稽古三昧や金井三升との関係等がなかったくらいか。
笑いもたっぷり入れて、仏の下げかと思ったら通り越した。
中村仲蔵

終わって、神保町で乗り換える前にアチコチ店へ電話をしてみるが、どこも出ない。
連休の半ば、しょうがないので信濃錦の生純吟を買って早い時間から家飲み。