平成18年以降、穀物飼料の輸入価格が高騰・高止まりしてきたため酪農経営は厳しい状況におかれています。酪農経営の場合、えさ代が生乳生産コストの大半を占めるため配合飼料対策は農政上の大きな課題となっており、私も最近は自民党政調の農林部会長代理として新たな餌対策の検討に着手しているところです。

このような中、昨日、国土交通省が平成26年度予算で新規着手するプロジェクト候補を発表し、この中に「釧路港・国際バルク戦略港湾プロジェクト」が含まれていることが明らかとなりました。このプロジェクトが実現すれば物流コストの削減が配合飼料価格の低廉化に繋がります。

この発表の直前に、地元から蝦名釧路市長、栗林釧路商工会議所会頭、公明党議員団が太田国土交通大臣を訪問し、プロジェクト実現に向けた要請活動を行う機会がありましたので、わたくしも佐藤英道議員と共に陪席させていただきました。


太田大臣からは、釧路港における本プロジェクトの重要性を十分に認識していることと、新規着工に向けた手続きに入ったので港湾局長と相談しながら進めていくとの発言がありました。



いよいよ2015年にはオーバーパナマックスと言われる超大型船がパナマ運河第三閘門を通過できるようになります。我が国の輸入トウモロコシの多くは、釧路港の姉妹港であるニューオーリンズ港からメキシコ湾、パナマ運河、太平洋を通して海上輸送されていますから一日も早く釧路港に大水深の航路と岸壁を整備しなくてはなりません。

昨年度、財務大臣政務官として平成25年度予算にバルク港湾政策を深化させるための調査費を計上していた経緯があるため、平成26年度に釧路港で新規着工できれば、平成25年度に新規採択された場合と遜色のないタイミングで西港第2埠頭国際バルクターミナルが供用開始される予定です。

今後、国会審議、国土交通省交通政策審議会の検討、財務・国交協議などを踏まえて新規着工の可否が決定される予定ですが、引き続き、本プロジェクトの実現に向けて万全を期す覚悟であります。