11月に入り、ずいぶん涼しくなって参りました。。
テニスプレーヤーにとっては快適なテニスシーズン真っ只中ですが、なんだか体調が思わしくない方、実はこの時期に、返って体調を崩される方がおられます。
日中の過ごしやすさに比べて、朝晩との寒暖の差により、体調不良を起こす方がおられます。
また、今年は猛暑、残暑とかなりの暑さでした(^_^;)
夏に頑張り過ぎた方はここに来て夏バテ、なんてのも考えられます。
暑い夏に気を張って来た疲れもですが、つい良い気候に気を緩めてしまうことで、免疫力が低下したり、注意力散漫によりケガをしたりがこの時期に起こるようです。
テンションリダクションと言います。
緊張状態から解放されたときの気の緩みにより良くない感じになることです。
「家に帰るまでが遠足よ」と言われながらも帰りの道中で事故に遭ったりなど、一大イベントの後は良くないことが起こりやすいようです。
スポーツでは・・・、
ビッグプレーの後に何気ないミスをしてしまう
ゴールの直後にすぐゴールされてしまう
4番打者を打ち取った後に5番打者に痛打されてしまう
テニス的な観点でいうと、
試合中・・・、
長いラリーの後、次のポイントで凡ミス
サービスポイントの後ダブルフォールト
頑張ってゲームを獲ったにもかかわらず、次のゲームを簡単に落とす
ポイント、ゲーム間でのテンションリダクションもあれば、
格上選手に勝てたにもかかわらず、次の試合に簡単に負けてしまう
好感触だったり、好成績だったりの大会の次の大会で、ふがいないプレーが沢山出てしまう
せっかく上達したショットを安定させる前に気まぐれに練習をストップさせてしまうことで身に付かない
テニスは、相手とポイントを獲り合うので必ずどちらかに点が入ります。
なので基本、試合のどこかで2点、あるいは2ゲーム連続して獲れれば、他はイーブンで推移しても勝てるようになっています。
反対に、相手に2点or2ゲーム差を付けられなければ負けないようになっています。
が、そのまた反対に、1点or1ゲームの華々しいプレーだけでは決して勝つことができません。
華々しいプレーで流れを作ることはできますが、そこでテンションがリダクションしてしまっては、返って負けてしまう可能性が高くなってしまうのです。
あるライブに行った時にアーティストの方が言われていました。
「お祭りで盛り上がった後の空虚な感じが嫌ならば、燃え上がった炎の種火はいつでも胸に灯しておくこと。いつでもそこから新たなエネルギーに火がつけられるように!!」
我々は日常でもテニスでもテンションリダクションを起こしやすいですが、それを「メンタルが弱い」と位置付けるのではなく、日頃の技術的な心がけとして養って行きたいです。
そうすることで、しんどいラリーやポイントの後でも「ここが自身のチャンス!!」と思えるようになって来ます。
上がるけど下がり過ぎない、そんな連続の良いプレーが『勝つテニス、負けないテニスの基本』です(^^)b