お正月明けのテニス。。
「身体が重ぉ~い!!!」って方も多いのではないでしょうか(^^;)
でもでも、、
「テニスをすれば痩せる」
「徐々に戻っていく」
「毎年のことだから」
って、思っていたあの頃。
が、しかぁしっ!!!、
「テニスで痩せるはずなのに」
「戻りが徐々に少なくなっていっている」
「年を重ねるごとに目方も重ねていっている」
って、なっている方も少なくないと思います。
大人になると基礎代謝が下がると言われています。
筋肉量のことを言われていることが多いですが、実は他にもあるのです。
大人に比べて、子供達は小さなエンジン(心臓、筋肉、知恵)を常に高回転で使っています。
○ 物事に常に必死で向かい、沢山の間違いを犯しながら日々学んでいます。
○ 大人が思う無駄なことをダメなことと知りながらもついやってしまっています。
○ 行動も言動も急発進、急加速、急停車が多いです。
ゆえに、とても燃費が悪いのです。
だから代謝が良いのです。
でも、成長すると色々な部分が大人になります。
○ 色々な部分で『習得⇒安定⇒熟練』していきます。
○ 成長した大人達は大きなエンジンをゆっくり効率よく的確に動かすことができます。
○ 言動の前に予測が入るので、瞬発力がなくなるものの、間違いや無駄が減ることで、安全かつスムーズな振る舞いになります。
当然、燃費が良くなっていきます。
だから代謝が悪いのです。
テニスでいうと、
○ 上達する(大人になる)ことで、安定感や読みが増し、間違いやパワーロスが少なくなる。
○ リズムやバランスが乱れにくいので、一打の消費エネルギーが少なくなります。
○ より少ない歩数でポジションに入り最小限の力で効率よく打球できるようになります。
○ 覚えたてのころより、気持ちや集中度合いにも余裕ができて来ます。
いわゆる、燃費が良い状態です。
が!!!、だから代謝が悪くなるのです。
結局『楽』をしているのです。
覚えた要領、手際、仕事で満足しているからです。
要するに『今までの上達が、更なる上達の邪魔をしている状態』にあるのと同じなのです。
テニスでは、試合に勝つためには「いかに効率よく安全に」をテーマに日々練習をします。
特に試合直前では、新しいショットを試すより「今できること」をしっかり認識する方が、試合中のショットやプレーの選択に迷いがなくスムーズです。
しかし「いかに効率よく安全に」のレベルを上げるために、強い相手と相対するために、もっと良いボール、良いプレーのために、通常の練習時は、
○ 自身の良い変化のために必死で向かい、沢山の間違いを進んでする必要があります。
○ 無駄なことかもダメなことかもと思いながらも、後のデータ蓄積のために行います。
○ 良い変化はやらなければ起こらないので、好転しないかもと思いつつも方針転換を行います。
それらは、とても燃費が悪いのです。
つまり、要領や手際が悪いことで、代謝が良くなるのです。
我々はついつい成功を先走るので、できるだけ最小限の試行で、ことを成し遂げようと思いがちです。でもそれは、間違っていないようで、すべてに当てはまるとは言えません。
なぜなら、楽な練習では強くならないからです。
得易いものは失い易いのと同じで、強い相手と安定的に渡り合うためにはそれなりの苦労が必要だからです。
ゆえに子供達の覚え方が一番身に付くのです。
そこで『今までの上達が、更なる上達の邪魔をしている状態』にならないよう、要領を悪くしてみましょう。そこには新しい発見や上達のヒントがあるはずです。
○ まずは、成功失敗関係なくプレーして現状を把握しましょう。
○ コツが分かるまで観察しましょう。
○ コツが分かったら、掴むまで色々試行しましょう。
○ 掴めたら、安定感が出るまで機械的に動作してみましょう。
○ いろんな場面に当てはめてみましょう。
○ ボールや動きのスピードが上がることで、上手くいかなくなる分岐点を探っておきましょう。
なので、再び原点に返り、
○ 分岐点で上手くいかせるためのコツが分かるまで観察しましょう。
○ コツが分かる、コツを掴む、安定感が出るを繰り返しましょう。
○ 上のステージでも使えるかを試行しましょう。
○ そのショットの現時点での立ち位置を把握し、実戦用のやりくりも整えておきましょう。
○ 現段階の自分が分かっていれば実戦での使い所や線引きもできるはずです。
上記の試行は繰り返せば燃費は必ず悪くなります。
でも「燃費が悪い」=「代謝が良くなること」です。
しっかり燃料を蓄えている今だからこそ、燃費の悪い行動が、身体にも良い影響を与えるかもしれません。
そして、そんな感じで更なる『習得⇒安定⇒熟練』から今よりもっとイケてるオ・ト・ナになっちゃいましょう(^^)/