高校野球日本代表が台湾をサヨナラで下し、昨年に続き決勝戦に駒を進めました。日本の高校野球の

レベルは世界でも高いレベルにあり、毎年のように上位に勝ち進んでいます。そんな高校球児に感化された

わけではありませんが、また最近バッティングセンターにはまっています。


勉強という言い訳を含みながら楽しんでいるわけですが、バッティングをすることで毎日のように気づきが

あります。というのは、先日バッティングセンターに行ったとき、前日にハードにウエイトトレーニングをして

いたこともあり、筋肉痛になっていました。


今はボディビル的な、筋肉を作るトレーニングをしており、限界まで追い込みます。限界まで追い込むため

筋肉は緊張し、動き自体は硬くなります。結果的に次の日は筋肉は張り、日常動作をするときもぎこちない

動きになってしまいます。


そんな状態でバッティングを行ったわけですが、いつもと違う感覚になり、タイミングは合っているけど

スムーズにスイングできず、つまってしまったり気持ちよくバッティングするとはほど遠い結果になりました。


今日は、このバッティングについて体感したことを含めてウエイトトレーニングとの関係について書いていき

たいと思います。





■筋力を向上させてもバッティングが向上するわけではない




まず前提としてお話したいのが、筋力の向上=技術の向上ではないということです。高校生など、軟式野球

から硬式野球へと変わり、筋力が弱いため硬式のバットが自由に扱える筋力がない場合、この式は成り立つ

ことがありますが、基本的には技術を向上させたい場合は技術練習をするしかありません。


また今日の話の中でウエイトトレーニングをしたからといって技術が低下するわけでもありません。ただ、

ウエイトトレーニングの仕方によっては緊張を獲得し、それによってスムーズなスイングができないために

バッティングに影響することがあります。





■気持ちよくバッティングをするにはまずリラックスすること




プロ野球選手がホームランを打ったときの映像を見ると、いとも簡単にホームランを打っているように映る

ことがあり、ボールがピンポン玉のように見えることがあります。なぜなのようなことが起こるのでしょうか?


バッティングは、バットを構え投手の投球動作に合わせてタイミングを図り、下半身から順に骨盤、体幹、

肩、腕、手、バットという順で力が伝わり、その合算した力がボールへと加わり、ボールは遠くへ飛んでいき

ます。


構えからバットを振り出す際、高いところから振り下ろすようにすることで重力加速度を利用することができ、

スイングスピードが上がり、ヘッドが走るように出てきます。


ボールを遠くへ飛ばしたいと思って力を入れてしまうと、力を入れることでブレーキがかかってしまい、詰まっ

てしまったり、遠くへ飛ばないということが起こります。力を入れることでスイングスピードは落ちてしまいます。


ですが、リラックスをしてスムーズにスイングできたとき、スイングスピードは力を入れるよりも速いため、

ボールはより遠くへ飛んでいくことになります。これがプロ野球選手で見る、軽く振っているように見えるけど

スタンドに入ってしまうという見え方になります。



力を入れることでスムーズなスイングができないため、スイングスピードが落ちる


リラックスをすることでスムーズにバットスイングができスイングスピードは加速される



感覚的に力を入れることでボールは遠くへ飛んでいきそうですが、実際は真逆になってしまいます。

リラックスすることが重要だといわれることはこのようなことがあるからなんですね。


これは投手にも言えることで、リラックスして動作を行うことは野球選手にとって大切なことになります。





■ウエイトトレーニングをしたことでバッティングが悪くなった理由




上記のことから、少しイメージされた方もいると思いますが、ウエイトトレーニングを目的もなくただ重いものを

持ち上げるようなことを続けていれば、野球には活きず、ただ緊張を獲得してしまうだけになってしまいます。


緊張を獲得すればスムーズなスイングができず、バッティングに対してマイナスになることがあります。

再度お伝えしますが、ウエイトトレーニングが問題なのではなく、どのように行うか、そのやり方が問題で

ただ重りを上げ下げするだけでは野球に活かすことは難しくなります。


実際にバッティングセンターで経験したことは、スムーズにバットが振れないぐらい筋肉が緊張していたため

いつもとは感覚が違ってしまい、タイミングもいつもと違っていました。


このように、ウエイトトレーニングのやり方によってはバッティングに影響が出てしまうことがあります。





■自然と練習量が増えるような指導をする




日本の野球でしばしば議論になるのが、精神論で野球を行ってしまうことです。例えば、練習にしても

やればやるだけいい、とにかく休まず追い込むというような風潮がまだありますが、実際のところはどうでしょうか。


確かにスキルや身体の動かし方の習得は何度も繰り返す必要があります。何度も何度も行うことで身に

ついていきますが、その前提としてあるのは目的とした動きができているかどうかです。


よくなりがちなのが目的の動きよりも、とにかく数をこなすことが優先されることがありますが、もし間違った

動きを反復することでその動きが身につくことになります。


今でもバッティングセンターに行くのは、やはり打つのが楽しいからですし、野球人生の中で今が最も打て

ますし、本当に楽しいです。楽しいからたくさん打ちますし、気づいたら300球打ってしまうこともあります。


それでもまだ打ち足らないような感覚になることもありますが、選手に感じていただきたい感覚はこの感覚

です。気持ちの良いスイングができて、気持ちよくバッティングできれば練習量も増えます。そんな環境を

作ってあげるのがトレーナーや指導者の立場になるのだと思います。


少し話が反れてしまいましたが、ウエイトトレーニングをする際もどのような目的を持ち、どのように行うかで

バッティングに影響することがあります。ウエイトトレーニングをするにしてもどのように行うのか、そのあたり

を考えながらする必要がありそうですね。





■まとめ




いかがでしたでしょうか?ただウエイトトレーニングをするだけだと筋肉はつくかもしれませんが、それを野球

に活かすことは難しくなります。そのあたりを知っていただけたらと思い書いていきました。


今日の内容をまとめていきたいと思います。



筋力の向上=技術の向上ではない


ただ、自由に硬式バットを扱えない筋力しかない場合、筋力の向上が技術の向上につながることがある


気持ちよくバッティングするには、まずリラックスすること


ウエイトトレーニングで緊張を獲得すればバッティングに影響することがある


気持ちのいいスイング、バッティングができれば自然と練習量が増える


トレーナーはその環境づくりをしてあげることも必要



というような内容でお送りしていきました。僕は今でも野球が好きですし、とにかく野球は楽しい。その感情を

大切にして、選手たちにもその感覚を味わってもらいながら成長していってもらえたらなと思います。




今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。



自分史上最高のカラダとココロに。

それが、Izuru Style・・・


Izuru Style 24歳 異色のパーソナルトレーナー 神戸・御影・芦屋を中心に沖縄・東京などで活動するパーソナルトレーナー 伊藤 出 ~Izuru Style~



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バッティングセンターで後輩のバッティングを見ると、1年前よりも2年前よりも、

スイングスピードの向上が見られ、打球の速さや飛距離などが伸びています。

本人もトレーニングやエクササイズを重ねていく中で最近は特に変化を

感じているそうです。

さまざまなことを試してはデータやビデオを撮らせてもらい、その結果を見ていますが、

自分がやったことに対してフィードバックをすること結果の出ているところと、

出ていないところがわかり、自分の課題を見つけることができています。



このフィードバックと同時に自分の頭の中を整理でき、実際にこういうことをすればこのような

結果が得られるんだなということが日々あり、毎日が改めて勉強だなと感じています。

さて、今日はそんなバッティングについて触れていきたいと思います。





■ウエイトトレー二ング=技術が向上する?


野球というのは、パワー競技でありバットを振るということは筋力や、

スピードが高ければより速いスイングをすることが可能になります。



パワーは、筋力とスピードの積で求めることができ、筋力が向上しても、

スピードが向上しても、また両者が向上してもパワーが向上するということになります。


【パワー=筋力×スピード】


よく話題になることですが、



・ウエイトトレーニングをすることで打球をより遠くへ飛ばせる。


・ウエイトトレーニングをすればバッティングが向上する




などと言われることがありますが、ウエイトトレーニングをするからと言って技術が

向上するわけでもなく、また打球がより遠くへ飛んでいくということでもありません。



あくまでも技術の向上は練習をしなければうまくなりません。



コンディショニングの向上=技術の向上ということではなく、コンディショニングの向上は

あくまでも土台であり、その上に技術や戦術があります。



ただ、練習だけをしていればいつかは技術の向上が止まります。



それは、土台が小さい上には大きなピラミッドができることはなく、土台であるコンディショニング

の向上があり、その上に練習をすることでより高いレベルの技術を習得することができます。

ですので、バッティングがうまくなりたい、より技術を向上させたいときは実際にボールを打って、

練習をすることです。



ただ、ウエイトトレーニングのような筋トレをし、筋力が向上した際にある程度技術の向上が

みられる時があります。



それは、高校生などの成長期の段階で、軟式から硬式へ変わりバットの重さなども変わり、

まだ筋力が低く、十分に硬式のバットを扱える筋力がないときです。



このときは、ウエイトトレーニングなどで筋力の向上が見られた場合、バットを自由に扱える

ようになり、これによって技術の向上や、打球の変化が起こることはあります。

社会人や大学生ぐらいになってくるとある程度の筋力はつき、筋力の向上が技術の向上に

直接つながる事は難しくなります。



では、社会人や大学生になってきたらスイングスピードを向上させるためにどのように

考えればいいのでしょうか?





■パワー向上の考え方


日本でのパワー向上の考え方はこのようになっています。



【最大筋力の1/3×最大スピード=パワーの向上】



例えば、100kgに対してスクワットが1回だけできる人がいれば、その人の最大筋力

は100kgです。この場合、上記の式を当てはめれば約30kgを担ぎ最大スピードで

スクワットをすることでパワーの向上になります。



また、パワー向上を目的としたときベンチプレスを行うときなどにこのように

実施されていたりします。ただ、このようにスクワットやベンチプレスなどを行ったとしても

パワーは向上するでしょうか?

トレーニング原則の中に“特異性”というものがあり、行ったトレーニングの特定の効果が

得られるという意味ですが、この場合の特定の効果というのは、30kgを担いだスクワット

のパワーが向上する。ベンチプレスのパワーが向上するという効果が得られると思います。



バットスイングを向上させたいなら、バットを振る事が必要です。



ではただバットを振ればパワーは向上し、スイングスピードは向上するのかといえば、

そうではありません。ロシアではパワーについてこのように考えられています。





■スイングスピードを向上させるための考え方


日本とは違い、ロシアではパワーについてこのように考えられているそうです。



野球の場合で言えば、通常試合で使用するバットの重さを900gとします。

この重さに対して、上下の負荷を使用し、パワーを養成します。

軽め 750g

通常 900g

重め 1050g


このように上下の3種類の負荷を使用し、1週間のうち、それぞれが平均的に使用されるように

メニューを組み、これらでスイングを行います。

どういうことかというと、平均的にというのは、例えば1週間でスイングの数が700本、

1日100回するとします。



この際、1日の中で各重さのバットを30本ずつ振る事でもいいですし、曜日によって

今日は軽めのバットを振る、今日は重めのバットで、というように1日ずつ変化を

つけることでもいいですし、素振りだけではなく、バッティングの際も3種類のバットを

使用してもいいということです。



このように通常使用するバットを重さの上下の重さを使用することでパワーが

つくとされています。



ここで注意することは、この各バットの重量をどのようにスイングするかということです。

ただ、同じように振っていては意味がなかったり、フォームを崩すことにもつながり

かねません。




・軽めのバット


この場合、神経系のトレーニングになり身体にいつも以上のスイングスピードを体感させます。


硬式バットを振っていて、軟式バットに変えるといつも以上のスピードでスイングされます。

ここでの目的はとにかく速いスイングする。ということです。





・通常のバット


素振りなどをする際には、全力で振ることも重要ですがこの場合、自分の中で気持ちいい、

リラックスできるように身体の使い方を覚えさせていきます。

緊張してただ、やみくもに振れば緊張を獲得しますので、リラックスしてスイングできれば、

スムーズな動作が獲得できます。





・重めのバット


ここでは、全力でスイングすることを避けます。マスコットバットを使用すると思いますが、

それで全力でスイングしようと思うとフォームが崩れてしまいます。

自分のフォーム、スイング動作を確認するようにスイングをしていきます。

マスコットバットを振るだけで専門的筋力の養成にもなり、これだけでも筋力は向上します。



目的とする重さのバットのスイングスピードを向上させるために、このように上下の重さの

バットを使用することでパワーが向上すると考えられています。


今日のブログでは、パワーについて書いていきましたが、スイングスピード向上のためには

ウエイトトレーニングなどで筋力を向上させることも必要ですが、このように3種類のバットを

使用し、1週間を計画的に過ごすことでスイングスピードの向上につながると考えています。


ただ、やみくもに振っていてもスイングスピードの向上は見られません。


今日のブログが少しでも参考になればと思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。





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Izuru Style 24歳 異色のパーソナルトレーナー


今日は野球選手のウォーミングアップについて書いていきたいと思います。

野球選手のウォーミングアップは、各チームで違っていたり、個人でも違うと思います。


本来はそれぞれの身体の状態は違うので、個別が理想なのかもしれませんが、

今日は野球をするために、動作をスムーズに行えるようにどのようなウォーミングアップを行っていけば

いいかなど、そういった考え方について書いていきたいと思います。




■ウォーミングアップの考え方


まず、ウォーミングアップは何のために行うかといえば、身体をスムーズに動かすための準備運動です。


筋温を上げ、身体を動かしやすくする、神経の反応を高めるといった意味で行われます。



筋温を上げるためには、心拍数を挙げていく必要がありますが、その方法にランニングやバイク、

さまざまなものがありますが、基本の考えとすれば心臓を上下に揺らすことで心拍数は高まります。


ですので、その場でジャンプをしたり、なわとびなどでも心拍数を高めることができます。



心拍数は120拍/分を目安に向上させていきますが、主観的な尺度とすれば少し息が切れ汗ばむぐらい

までする必要があります。筋温を上げることができればそこから体操に入っていきます。


体操の後は野球の動作に関連付けた動作で身体を動かしていきます。



体操もどのような体操をするかは重要ですが、ここからの野球の動作に関連付けたアップの考え方、

必要性を感じ、今日はここについて詳しく書いていきます。




■野球の動作を考えたウォーミングアップの内容


まず、体操などが終わればキャリオカやバック走、サイドステップなどで身体を鳴らしていく

ことがあると思いますが、これも考え方でさまざまです。


キャリオカというのはこちらです。


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脚を前後にクロスさせながら横向きに進む動作です。


僕は普段からこの3つは選手にするように提案していますが、この動きというのは

野球で主に主に行われる動作になります。


これらをする意味はただ、前後左右に進めばいいというものではなく、どのようにするかということが

大切になります。


野球につなげるためには、動作をイメージしないといけません。

投げる・打つ・走る・捕る この4つの動作の中に活かせるように工夫をしていきます。



投げる・打つに関しては、地面を押すという局面があります。

投げるでいえば、軸足に体重を乗せ体重を前方に運ぶとき、かかとでプレートを押します。


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打つのであれば、軸足に乗せた体重を投手の方向へ移動させるときにかかとで地面を押します。


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このときの動作をサイドステップの中で準備運動として入れていきます。


そうすることで、体感として得られますが、投げる・打つ時に踵で押す感覚がよりわかりやすく、

動作もスムーズにできるように感じます。

サイドステップもつま先ではなく、こういうことをイメージし、踵で地面を押すことで

それが意識付けになり、より進みやすい、力を加えやすいということを体感できます。



キャリオカバック走もなぜするのか、どのようにするのか、それを明確に理解することで

指導する際に、選手に対しても理解させやすく、お互いの感覚を共有しやすくなります。



これらは外野手の切換しをイメージしたり、内野手のショートフライのイメージですることで、

実際に活きてきます。


Izuru Style 24歳 異色のパーソナルトレーナー    Izuru Style 24歳 異色のパーソナルトレーナー

重要なのは、どのようにするのかです。


重心をどのように運ぶのか、体の向きはどうするのか、それぞれに正しいやり方があり、

そのやり方を実践するからこそ活きてきます。


実際に教科書で学ぶことも大切ですが、実際にどのようにするかは体感しないとわからないことで、

わかっているつもりがいかに多いかを感じました。



元々のウォーミングアップのイメージが身体を動かしやすくするということでしたが、

そこからより深い部分を知れ、ウォーミングアップの重要性をさらに感じます。




ウォーミングアップでリラックスした動きを獲得できると、練習や試合でもリラックスした

動きが発揮されやすいですが、ウォーミングアップの際に緊張を獲得してしまえば、

どうしても全体的に硬い動きになりがちです。


一番初めにやることだからこそ、リラックスを獲得できるように工夫していきたいものですね。


今日も最後まで読んでいただいてありがとうございました。




■関連記事はこちら


インナーマッスルを鍛える意味


スイングスピード向上のためにはウエイトトレーニング or バットを振る?


コンディショニングを整える



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Izuru Style 24歳 異色のパーソナルトレーナー 神戸・御影・芦屋を中心に沖縄・東京などで活動するパーソナルトレーナー 伊藤 出 ~Izuru Style~



小学校からしていた野球はいつまでたっても好きで、野球に関わる仕事ができていることは、

本当に幸せだと思います。


先日投げ方について自分なりに頭の中で整理をしていると忘れていたことや、アドバイスとして不適切な

ことを言ってしまっていることに気づきました。


自分の頭を信用せずに、常に見返すことが大切だと改めて感じました。今日はそんな野球の投球について

書いていきたいと思います。




■投球動作を整理してみました


投球動作は、非常に複雑に感じますが、今日はシンプルにまとめていきます。

基本の考えとしては、3つの局面に分けて考えることでよりわかりやすくなると思います。


その3つの局面というのは・・・



立つ


前に(体重移動)


投げる



になります。




これは以前からお伝えしていますが、このように考えることで整理しやすく、実践しやすくなると思います。


では、これをもう少し砕きながら細かく見ていきましょう。




■立つについて


投げる動作の最初の動作になりますが、セットから投げる際に右投げであれば右脚が軸足になり、

一度体重を乗せてから、キャッチャー方向へ体重移動をしていきます。


この軸足に体重を乗せる動作で、コントロールの良し悪しが決まってしまったり、きちんと軸足に体重が

乗れなかった場合、力のないボールを投げることになってしまいます。


投球の約60%が下半身から力を得るとされており、その重要性はこの数値からも理解できます。


軸足に体重を乗せるとき、どのように立てばいいのでしょうか?

体重支持については、三点支持・フラット着地と言われるベタ足状態で立ちますが、この際によくあること

が、プレートの前に穴を掘っていることがあります。


これは、つま先を突っ込むような形で立つことになり、軸足に体重を乗せたとき不安定になり、つま先に

体重が乗るので、踏み込んだ際にインステップになったり、バランスを崩してしまう原因となります。


プレート前の穴は埋めておくほうが、足場の安定が得られ、下半身の力をより使うことができますし、

コントロールも乱れにくくなります。







■軸足に体重を乗せたときの注意点


軸足に体重を乗せ、体重移動に移っていきますが、この際に位置エネルギーを得ることで、その後の

投球により力を加えることができます。この軸足で立ったとき、小趾側に体重が流れてしまう選手がいます

が、このように小趾側に体重が流れることでエネルギーの方向が上方向に向いてしまいます。


そのままキャッチャー方向に踏み込んでいっても、ボールが高めに浮いてしまったり、一度上方向に向いて

しまったエネルギーの方向は下方向に向けることは難しく、腕でコントロールするような形になり、ストライク

付近にボールが投げられたとしても、腕でコントロールするような形になり、力のないボールしかいきません。


大切なことは、軸足の足裏全体で体重を支持することです。

そのためには踵で立つという感覚を得ることが重要で、体重移動の際にプレートを押すのも、この踵で

プレートをより押すことで勢いをつけることもできます。


まずは、踵で立つという感覚を得ることが投球には大切になります。







■前に(体重移動)


続いては体重移動についてですが、どのように体重移動をしていけばいいのでしょうか?


よくプレートを蹴れ、などと言われますが、実際にプレートを蹴ることは難しい。というのは、蹴るという

感覚よりも、踵でプレートを押すほうが前方への力が得られます。このように押す感覚の方が自然であり、

投球に活きてきます。


体重移動をする際に、方向を決めるために何か目安を作ると自然に前方へ移動しやすくなります。

これは選手の一番意識しやすい場所でいいと思いますが、その意識する場所の例がこちらです。



グローブを出す


肘を出す


肩から出す


骨盤(腰)を出していく



これらのどこでもいいので、一番意識しやすい場所を先導するように、前方移動をします。

これらに意識をするメリットとしては、腕に意識を向けていませんので、無駄な緊張がなく、スムーズに腕を

振ることができるため、自然な動きがしやすくなります。


方向性を決めるためにも、上記のどこかに意識を向け、キャッチャー方向にまっすぐに運んでいくと、

ステップもインステップなどにならず、まっすぐ踏み出すことができるようになります。






■アームパスについて


前方への体重移動とともにアームパスが行われます。

このときによく言われることですが、『腕を内側に捻れ』や、『胸を張れ』ということが言われますが、

意識的にこのような動作を行うと緊張してしまい、スムーズな動作ができません。


こういう意識を持たなくても、リラックスしておけば自然にこのような動作になります。

無理にこのような動作をせずに、リラックスして投げることをすれば、それが一番スムーズに動けるコツに

なります。





■投げるについて


リリース時に一番自然とされる腕の角度が、0ポジションといわれる位置で、前方に45度、外転45度の

位置が肩のすべての筋肉が動員される位置とされています。すべての筋肉が動員されるため、局部への

負担が少なく、肩を痛めるリスクの少ない位置にもなります。


サイドスローやアンダースローのような場合も、頭部と肩の位置関係は変わらず、このときに何が変わるのか

といえば、上体の傾きの角度が変わることによって投法が変わることになります。





ですので、基本的には投法は関係なくこの0ポジションで投げることが求められます。


ボールをリリースする際によくボールを切れ、ということが言われていますが、スローでリリースの瞬間を

見ると、指でボールを切るように離れていくのではなく、指で押し出すようにボールが離れていくように

なっています。


ということは、ボールを切るよなイメージではなく、実際は押し出すイメージの方が適切となります。

また切るイメージを持ったとしても、リリースの瞬間は数秒もなく、0.何秒という短い時間しかなく、

切るように意識したとしてもボールを切ることはできないようです。




■腕の動きについて


リリースの瞬間を見ると、手の平がキャッチャーに対して正面を向いており、イメージとしてはリリース直前

から手の平は正面を向いた状態で出てきているように感じますが、投球時の腕の動きは、カーブを投げる

ように頭の後ろに腕が落ちた後、チョップをするように腕が出てきます。


そして、リリースの瞬間に手の平が正面を向き、そのすぐ後に腕は内旋され、身体に巻き付くようにフォロー

スルーを迎えます。この投球動作の中で肘が完全伸展することはありません。


肘を痛める原因として、投球動作中に肘が完全伸展し、関節面がぶつかりその結果痛みが出ます。

このように自然な動作ができていれば肩や肘が痛むこともありません。


肩肘が痛む原因は、野球選手が肩・肘を痛める投げ方とは? ~改善のポイント・原因はどこに?~

を参考にしてみてください。





■まとめ


今日の記事については、自分の復習を兼ねて書かせていただきましたので、そこを知りたい!という

ところが抜けているかもしれませんが、そういうところも今後お伝えしていきたいと思います。


最後にまとめて今日の記事を終わりたいと思います。



投球動作は、立つ→前に→投げる、とシンプルに考える


フラットに立てるようにプレート前は平らにしておく


プレートは蹴るのではなく、踵で押すイメージを持つ


体重を前方へ移動させる際、肩や肘など4つのポイントのどこかを先導させる


リリースポイントは0ポジション


投球動作の中では肘が完全伸展する局面はない


フォロースルーは、腕が身体に巻き付くように迎える



先日も、野球選手から肘が痛いと相談があり、いろんな場所で診てもらったが改善しなかったそうですが、

一番の原因は投げ方に問題があり、上記のように、投げ方を伝えていくと楽に投げられるようになり、

痛みも改善されました。


少しでも痛みがなく、野球に集中できるように痛みのない野球生活を送っていただいたり、

身体の使い方を覚えて気持ち良く投げられる選手が増えていくとうれしいですね。




■最後に、野球に関する記事まとめ


野球選手が肩肘を痛めないように、投げ方の指導をする際のポイント


コントロールは立った瞬間に決まる?!立ち方の重要性


スイングスピード向上のためにはウエイトトレーニング or バットを振る?


一点を集中して見ることのデメリット


コンディショニングを整える




今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。



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高めにボールが浮いてしまい、次の投球で意識して低めに投げようとするとワンバウンドに

なり、そこからどのように調整したらいいのかわからなくなり、自分の投球を見失う。


そんな経験をしたことがある投手は多いかもしれません。


コントロールをよくしたい、投手ならだれもが思うことですが誰でもコントロールをよくする

ことができるのでしょうか?もしあるとすればどのようにすればいいのでしょうか?



高めに浮いてしまう原因として、立ち方の問題があります。


問題は投げる瞬間であるリリースポイントではなく、投げる前できまっていると言ってもいいぐらいです。

言い方を変えれば、高めに浮くように投げているということです。


なぜ高めにボールは浮いてしまうのでしょうか?




■高めに浮いてしまう原因は立ち方に問題がある


プレートに足を付き、軸足に体重を乗せ、体重移動を行い投球に入りますが、

この際軸足に体重を乗せたときの足の裏の重心位置を確認してみてください。


左右前後にぐらついたり、プレートの前が掘れていてうまく立てないということは

ないでしょうか?


高めに浮いてしまう原因はここにあります。



どういうことかというと、右投げの場合右脚が軸足になるわけですが、右脚に体重が

かかったときに小趾側に体重が流れるとその瞬間にエネルギーの方向がななめ上方になります。


イメージとすればやり投げのようなイメージになります。

この段階でボールはどこへ行くのか大体決まりますが、一度上に向いたエネルギーは元に

戻そうとしてしてもうまくいきません。


仮にボールが高めに浮いてしまって悩んでいる投手の方は、一度軸足でまっすぐ立てるか

ためしてみてください。おそらくぐらぐらなったり、小趾側でたったり無駄な力が入り緊張して

立っていると思います。


ここで重要なことはぐらぐらせずにまっすぐに立つことです。




■まっすぐ立つための方法


まっすぐ立ちましょう、と言われてもどのように立てばいいのかわかりません。


立つということは重心をどこにおけばいいのかという問題もあります。

実際に足の裏にかかる体重の比率というのがあり、その参考になるものがあります。


マルカルドの体重分布図です。




おわかりになるでしょうか?

母趾球と言われる親指の付け根が17%、小趾球と言われる小指の付け根が13%

踵に20%、両足で100%となります。


この体重分布ができると骨で立つ感覚が得られ、ぐらぐらせずに立つことができます。


これらの体重分布を実現させるためには、踵の少し土踏まずよりに重心を置くことで

フラット着地と呼ばれるこの比率になり、足裏全体で体重を支えることになります。


普段からつま先や母趾球に体重が乗っている選手は踵で立つような感覚が得られると思います。


先ほどお伝えした小趾側に体重がかかることでエネルギーが上方へ向き、高めにボールが

浮く原因になっていましたが、まずこの改善をすることで球筋にも変化がみられると思います。




■なぜ母趾球に体重を乗せることがいけないのか?


ここで不思議に思った方もいるかもしれませんが、なぜ母趾球で立たないのでしょうか?


一般的に野球選手は母趾球で地面を蹴る、押すなどの表現を多用しますが、

実際には踵で地面を押すほうが大きなエネルギーが生まれます。


実は母趾球、つま先で地面を押すことは回転の力が働き、右投手で右打者のアウトローに投げられない

原因は、つま先で地面を押している、体重が乗っているからということがあります。



右投手の場合、母趾球で地面を押すとインステップになりやすく、投手は打者のインコースに

投げるような身体の使い方をしているのです。踵で地面を押すことでまっすぐ踏み出すことができ、

インステップも改善され、自然な使い方ができるとアウトローにボールがいくようになります。


このようにエネルギーを生むことについてもそうですし、コントロールという部分を見ても

母趾球ではなく踵に乗せることでより素晴らしい投球につながると考えられます。





■ここで見落としがちな地面


これは高校野球でよく見かけますが、プレートの前に穴を掘ってその穴につま先を入れて

投球するということがありますが、これは自ら立ちにくくしているのと同じです。


なぜ掘る必要があるのでしょうか?

プロ野球やメジャーリーグの投手の足元をよく見てみてください。


特にメジャーのマウンドは硬く足元はほとんど掘ることができず、平らな状態です。


プロ野球選手でもコントロールの悪い選手は足元がぐらつきますが、コントロールのいい投手の

ほとんどの選手は微動だにしないぐらいきちんと立てていることに気づくと思います。


平らな方が立ちやすいのは普通に考えればわかることですが、誰かがやっているから

今までやっていたから、などあると思いますが必ず足元を平らにならす癖をつけてください。


この地面の問題もコントロールには影響を受けます。一度試してみてください。




いかがでしたでしょうか?

今まではただ軸足に体重を乗せていた、一瞬の出来事だったかもしれませんが

投手にとっては生命線になりかねない重要なことが詰まっています。



ここに記載していることを実践することで高めに浮くボールは改善されていくと思います。


立つことの重要性を改めて認識してもらえればと思います。



今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。




自分史上最高のカラダとココロに。

それが、Izuru Style・・・


Izuru Style 24歳 異色のパーソナルトレーナー 神戸・御影・芦屋を中心に沖縄・東京などで活動するパーソナルトレーナー 伊藤 出 ~Izuru Style~


神戸を中心に東京などでも活動するパーソナルトレーナーの伊藤 出です。


僕は高校生まで野球をしていて、根っからの野球小僧でしたが、夢破れプロ野球には

届かないレベルで野球人生を終えてしまいました。


野球を通じて得たものは、毎日何かをコツコツ積み重ねるということで、高校生のときはどれだけ

遅くに帰ったとしても100回は必ず振るという習慣を身につけ、ブログのように何かを継続させる

ことが身に付いたように思います。


プロ野球という世界は特別な世界であり、限られた選手のみが立ち入れる場所ですが、

そんな場所に一人でも多くの選手を輩出できるようなトレーナーになりたいと思う一方、

プロ野球に入れなくとも、満足するまで野球を続けてほしいなと思います。


現役生活を終える大きな理由のひとつに、障害などがありますが、ケガで現役を終えてしまう

ときほど、不完全燃焼な終わり方はないのでしょうか?


そんな選手がひとりでも減るように、今日は肩肘を痛めないようにするために指導の際に

見ているポイントを紹介したいと思います。痛めないだけではなく、投げ方のことも含めて

書いていきたいと思います。




■目次


・基本的な投げるという動作


・コントロールにも影響する立ち方


・体重指導する際のプレートの押し方


・踏み出した足の向きによって割れる膝


・キャッチャーを見続けて投げると肩肘が痛む原因になる可能性がある





■基本的な投げるという動作


投げるという動作は複雑だと思われがちですが、今日はできるだけ読者の方に理解していただき

たいので、シンプルにお伝えしていきたいと思います。


投げるという動作は、大きく分けて【立つ】・【前に(体重移動)】・【投げる】という3つの動作として

考えることができます。


まず、軸足に体重を乗せ、そこから体重をキャッチャー方向へ移動させ、投げるという

シンプルなものです。その中でそれぞれにポイントがありますが、よく練習を見ていると、

リリースポイントを修正するためにリリースの瞬間に身体を止め、その部分的な動作を

何度も繰り返したり、部分的なエクササイズをする光景を見ます。


投球などの動作で重要なことはスムーズに動くことです。

部分的な動きの繰り返しは、その部分だけが強調され、投球時にその部分で引っかかりのような

動きになり、スムーズな動きができない原因になります。


基本的な考えとして、リラックスしたスムーズな動きを求めていくことが重要になります。





■コントロールにも影響する立ち方


では、ここから【立つ】ということを説明していきます。

軸足に体重を乗せる際に、大切なのはフラットに立つということです。ここでいうフラットとは踵で立つ

ことであり、よく母趾球で立つと言われますが、踵で立つ方が安定します。


コントロールが悪い選手ほど、このシンプルな立つという動作ができておらず不安定です。

また高めにボールが浮いてしまう選手は、立つ際に小趾側に体重が乗ってしまう可能性があります。

小趾側に体重が乗ると、斜め上方にエネルギーが働き、このまま体重移動し、投球すると

高めにボールが浮いてしまうということになります。


ここで無理に腕だけでコントロールしようとすると、不自然な使い方になり力強いボールは投げられ

ませんし、コントロールも定まりません。


まずは、軸足でしっかりと立てていますか?


細かいことはこちらを参考にしてみてください。

コントロールは立った瞬間に決まる?!立ち方の重要性





■体重移動する際のプレートの押し方


次は、【前に(体重移動)】について説明していきます。

この局面では、プレートを押してキャッチャー方向へ体重移動していきますが、この際のプレートを

どのように押せばいいのでしょうか?


ここについては、【コントロールは立った瞬間に決まる?!立ち方の重要性 】でも書いていますが、

つま先でプレート押すことで回転の力が働き、踏み出した足がインステップになります。


また試してみるとわかりますが、つま先で地面を押すのと、踵で地面を押すのとでは力の入り方も

違いますし、踵の方が強く押せると思います。

投球時のエネルギーの約6割が下半身から生まれると言われており、野球人にとっては

下半身の使い方は重要になります。


また右投手の場合、右打者のインコースにしかボールがいかないという場合は、インステップなどが

考えられ、インコースに投げるような投球をしている可能性があります。プレートの押し方で、ボールの

勢いであったり、コントロールにも影響してきますので、一度どのようにしてプレートを押しているか

確認してみてください。





■踏み出した足の向きによって割れる膝


踏み出したつま先がキャッチー方向にまっすぐに踏み出すことがいい、ということが言われていますが、

ここでは小さなことに注意してみてください。


つま先をキャッチャー方向にまっすぐに踏み出すと、構造上で膝が割れます。

正確にはつま先は軽く内側を向けます。


また踏み出した足のつま先がまっすぐではなく、開いてしまう場合、体重移動の際に

身体が開いてしまっていることが考えられます。セットポジションの状態からキャッチャー方向に

自然に体重移動をすると、開くことは不自然です。


踏み出した足の向きも確認をしてみてください。





■キャッチャーを見続けて投げると肩肘が痛む原因になる可能性がある


次は【投げる】ということですが、肩肘を痛める原因については【野球選手が肩・肘を痛める投げ方とは?

で紹介しているので、こちらを参考にしていただきたいのですが、ここでは投げる際にキャッチャーを

見続けることは適切かどうかを考えていきたいと思います。


「キャッチャーを見て投げろ」とアドバイスされていることがありますが、気をつけたいのが

リリース後も投手を見続けることで、肩や肘を痛めることがあります。


それは、頸反射といわれる反応があり、試していただくとわかりますが、見ている方向に腕が

伸びるやすくなります。



正面を向いてまっすぐパンチをして、腕がどれくらい伸ばせるかチェックします。


次に下を向いて先ほどと同じようにまっすぐパンチをします。



いかがでしたでしょうか?前者の方が伸び、伸びる分肩が引っ張られることがわかると思います。

ここから、リリースの瞬間や、直後にキャッチーを見続けることでその方向に腕が伸びていき、

肩の腱板伸ばされ、それが何度も続くと負担がかかり、肩の痛みへと繋がる可能性があります。


リリース時には、上目遣いで軽く顎を引く意識を持ち、そうすると腕が身体に巻き付くように

フォロースルーを迎えられ、腕のスイングスピードは減速されます。

何気なく言われている「キャッチャーを見て投げろ」という言葉も見続けてしまうと身体に大きな

負担になることが考えられますので、注意する必要があります。


肘を痛めてしまう原因としても肩・肘を痛めてしまう投げ方のアドバイス で紹介していますので、

肘の痛みで悩まれている方はこちらを参考にしてみてください。



いかがでしたでしょうか?


投球動作というのは、さまざま要素が絡んでおり投球の結果はそのような投げ方になっている

からであり、結果にウソはないということです。原因を探り出し、それを解決することがより

良い投球ができることにつながりますし、肩肘を痛めないことにつながります。


ひとつひとつ確認しながら実践していただくと嬉しく思います。



今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。



自分史上最高のカラダとココロに。

それが、Izuru Style・・・




野球選手のコンディショニング向上の軸となるのが、筋力・持久力・スピードなどの7つの能力であり、

このことをバイオモーターアビリティといいます。


このバイオモーターアビリティをバランスよく向上させ続けることが、スポーツ選手としての基礎を作り、

その役割がトレーナーの役目だと理解しています。


よくコンディショニング向上として、ウエイトトレーニングがピックアップされ特集されたり、実施されたり

していますが、あくまでも軸となるコンディショニングのひとつの要素であり、それだけ行っていても

限定された領域の向上しか見込めません。


ウエイトトレーニングを行う目的は筋力の向上ですが、野球選手にとってどんな筋力が必要なので

しょうか?いかにウエイトを持てるかが重要なのか、反復できなくなれば誰かに補助してもらいながら

オールアウトまで追い込むのか。





■筋力の向上は筋の断面積の増加に比例する


自分が扱えるウエイトというのは、筋の断面積に比例しているといわれています。

筋肉が大きければ大きいほど筋力は向上し、この考え方が元で筋肉を肥大させ、筋力を向上し、

野球に活かそうという考えがあります。


この考えのままウエイトトレーニングに入ると、ボディビルダーのように筋肉隆々とした身体を目指し、

いかにウエイトを持ち上げるか、どれだけ追い込めるかということになり、いかにウエイトを上げるか

ということが主体になってしまいます。


野球の場合、パワーが必要となるスポーツです。打者であれば、バットのスイングスピードが速ければ

速いほど、ボールに対しての衝撃力が増し、ボールは遠くへ飛んでいくことになります。

パワーは、筋力×スピードで現わされることから、打者の筋力がいかに高いか、そしてバットのスイング

スピードがいかに速いか、このどちらか、または両方が高まることでパワーは向上します。


筋力が高まればバットスイングが向上する一つの要因になるというのが一般的な考えで、だから

いかにウエイトを上げるかということを考えてウエイトトレーニングに取り組んでいます。





■バットスイングで求めることは“スムーズな動き”ができること


いかにウエイトを上げるという考えでウエイトトレーニングを行った場合、何が獲得できるかといえば、

緊張を獲得することになります。限界まで追い込むことは必要なことですが、これをどうとらえるのかが

重要になり、力んで動作が遅く、ただウエイトを上げるトレーニングは何に活きるのでしょうか?


目指す身体はボディビルダーのような身体ではなく、イチロー選手のようなしなやかな身体です。

イチロー選手は筋肉隆々でしょうか?あれだけ細い身体のように見えてバッティング練習ではチームの

誰よりもホームランを打ちます。


バットスイングで求めることは、緊張した動きではなくスムーズな動きです。

なぜスムーズな動きなのかといえば、緊張した動きではスイングスピードは遅くなり、部分的にひっかかる

ような、どこか一瞬止まるような動作があります。スムーズに動くことで、スイングスピードは最も速くなります。


イチロー選手の動きを見ていても華麗で、美しさを感じ、スムーズに動いていることがわかります。





■どのような筋力トレーニングが必要なのか


ただウエイトを上げるようなトレーニングではなく、どのような筋力トレーニングが必要なのでしょうか?

まず、ウエイトを上げる前に動作の手順を覚えさせることが大切であり、どのように動かすのか、

どのような意識をもって行うのかなど、目的に対しての方法を理解してもらいます。


このように動作手順を理解させ、それを行う過程で徐々にウエイトを向上させ、そこで自然と筋肉が

ついてくる、というのが理想だと思います。


ただウエイトをやみくもに上げることで獲得するのは、緊張です。これはスムーズな動作の妨げにも

なってしまう可能性がありますので、注意が必要です。


必要なトレーニングというのはスムーズな動きができるような、トレーニングであり、緊張を獲得

するようなトレーニングではないと思います。





■まとめ


今日は野球について書いていきましたが、スムーズな動きがよりバッティングやピッチングに活きます。

ウエイトトレーニングをして緊張した動作の獲得ではなく、野球に活きることをしたいですね。


筋力トレーニング=ウエイトトレーニングという発想ではなく、レジスタンストレーニングなどさまざま方法があり、

環境や道具、場所などに応じて何をするかを変化させます。


固定的な考えにならず、柔軟に方法を選択することも大切になりそうですね。




今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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ゴールデンウィークも後半を迎え、各地では渋滞したり混雑が見られていますが、僕自身はいつもと

変わりなく、いつものリズムで仕事をしてます。ですが、昨日は家族がスタジオに来てくれて新しく

なったスタジオを見てもらい、そこから一緒にお昼ご飯を食べました。


仕事場に家族が来るとリラックスしすぎて、子供とはしゃぎすぎてしまいました。

そんな時間もあまりないので新鮮でしたし、僕にとってはいいゴールデンウィークとなりました。


さて、そんなゴールデンウィークですが、パーソナルトレーニングではさまざまな発見もあり、学びを

現場で実感し、結果の変化と今まで勘違いしていたことなどいろんな発見がありました。





■筋肉を緩めるのは、伸ばすだけではない


いきなりですが、筋肉を緩めるために一般的にはストレッチングが行われたり、マッサージなどが

行われていますが、その他に筋肉に揺らぎを与えたり、呼吸を使うだけでも筋肉は緩んでいきます。


筋肉が緩まない?!ストレッチをする上で理解しておきたい大切なポイント では、ストレッチングについて

書いていきましたが、ストレッチングではなく揺らぎや呼吸で筋肉が緩むというのは、

個人教授 ~日頃の疑問について~ にまとめています。


考えとして、少し整理をしたいと思います。

実際にストレッチングについて、筋肉を緩めるために使われたりすることが多いですが、ストレッチング

とは、筋肉を伸ばし、引っ張ることです。この状態を一定の時間キープすることで、筋紡錘という感覚受容器

が適応し、筋肉は弛緩するという考えがあります。


ただ、筋肉を引っ張ること自体、筋肉にエキセントリックな刺激が加わり、緩むではなく刺激としても

考えることができ、筋肉に刺激が加わることは緩めることではなく緊張を与えることと考えることができます。


では、どのように筋肉を緩めればいいのでしょうか?

それは、筋肉を緩める場合、力を抜かせることを行います。そのために呼吸を使って力を抜いていきます。



まとめてみるとこのようになります。



ストレッチング=筋肉が緩むとは限らない


筋肉を引っ張ることは刺激になると考えることができる


筋肉を緩めるためには、力を抜かせること


力を抜かせるためには、呼吸を使う


力を抜かせた状態で揺らぎを与える



このように呼吸と揺らぐを使うと驚くぐらい筋肉に弾力が生まれ、硬く緊張していた部分の筋肉は緩みます。





■実践して感じた、今までにない緩み


上記のことを先日野球選手に実践したところ、短時間で、なおかつ、今まで以上に筋肉に緩みを感じ、

日頃からトレーニングや練習に取り組んで硬くなっている筋肉が柔らかくなり、弾力を取り戻しました。


また以前はストレッチングをダウンの一部として取り入れていましたが、今はこのような考えから伸ばす

ことよりも揺らぎを与え、筋肉を緩めるように伝えるとこれも今までよりも筋肉は緩み、本人の感覚と

しても今までよりも緩んだという感想があるそうです。





■一般の方もスポーツ選手も基本は同じ


先日の、魚住廣信教授との個人教授 第30・31回目 ~学びの時間~ に魚住先生から学んだことを

まとめていますが、その中で現代人は“動物”から“静物”に変わってきているということを書きました。


その中で主婦の方と、仕事をしている方との共通点として“筋肉が硬くなっている”ということをあげました。


仕事をしている方の場合、スポーツ選手と同じように使いすぎによる緊張が原因で筋肉が硬くなりますが、

すべての方に共通して目指す筋肉の状態は、柔らかい弾力のある筋肉だと思います。


野球選手の場合、筋力の向上を目的としてウエイトトレーニングがよく行われていますが、筋肉を大きく

することが先行してしまえば、いかに重い負荷を使うかを考えがちになります。このようになれば、

どのように行うのか、ということが無視され、とにかく反復するということになり、結果的に筋肉は肥大

しますが、緊張も獲得してしまうことがあります。


野球選手は、投球動作やスイング動作をいかにスムーズにできるか、身体を動かせるかが重要ですので、

このように緊張を獲得してしまうことは、スムーズな動きの妨げになる可能性もあります。





■“自然体”の重要性を再認識


硬くなっている筋肉の緊張を身体調整によって緩め、そのあとにスイング動作や投球動作を繰り返した

際に、選手の感想として「最近では一番スムーズに身体が動きますし、軽い。」と言っていました。


リラックスしてもバットが走るという感覚があり、今まで力を入れようとしすぎて逆に緊張し、思うような

バッティングができませんでしたが、今回の身体調整によってスムーズに動かすことを再認識し、

バットを振ることが気持ちよくなっているようでした。


気持ちよくなっている分、楽しそうにスイングを繰り返していましたが、大切な感覚だと思います。

いやいや繰り返す練習はつまらないですし、続きにくい。でも楽しい、気持ちいいと感じることは自然と

繰り返したくなりますし、だからうまくなっていくと思います。


選手は社会人で仕事も身体を使う仕事で、仕事でも疲労してしまいます。そこから練習やトレーニングを

行うわけですが、限界まで追い込むことが最善とは思いません。練習やトレーニングも必要ですが、

自然体にすることが改めて重要だと感じました。


ただ、頑張るというのは一般の方もスポーツ選手も目的のないまま何かを継続することであり、

効果が出たとしてもそれはたまたまになってしまいます。


目的を明確にして、それに見合った方法を選択していくことがより的確に効果を実感できる策だと思います。



今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。



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昨日母の日でしたが、みなさんはお母さんに何かをプレゼントしましたか?僕はまだ渡しに行っていませんが

お母さんの求めるものはわかっていますので、後日それを渡そうと考えています。

365日、1年間のうちにいろんな記念日などがありますが、母の日、父の日、誕生日は特に両親には

ありがとうって伝えたいですよね。でもおかんは家出をしているので、なかなか伝えづらいですが・・・w

 

合計12年間家出をしている伝説のおかん! でおかんを紹介していますので、よかったらご覧ください。

 

 

 

さて、そんな入りから今日は敏捷性と俊敏性について書いていきたいと思います。


野球選手のトレーニングのひとつに、アジリティトレーニングやラダートレーニングなどがありますが、

スポーツ現場でもよく目にすると思います。言葉としても雑誌やスポーツ誌を通じて紹介され、それを

参考に実践されている方やチームもあるかもしれません。

 

実はこの2つのトレーニングですが、実際に目的を混同しやすいトレーニングでもあります。

今日はこの2つについてまとめて書いていきたいと思います。

 

より詳しい、敏捷性のことや身体のことについてはこちらが公式サイトになるので、ぜひ参考にしてみてください

 

↓↓↓

http://izuru-style.com/ladder-agility

 

 

 

 

■敏捷性(アジリティ)とは?

 

まず、敏捷性から入りたいと思いますが、敏捷性は英語に訳すとアジリティ:【Agility】となります。

この意味はどのような意味があるのでしょうか?


 

と、表すことができます。言葉の通り、身体を速く動かすことと正確に動かすことにより、敏捷性を高める

 

ことができるということです。現場では、敏捷性トレーニングとして“反復横飛び”や“Tドリル”などが

よく行われています。


 

反復横飛びをイメージしていただくとわかりやすいですが、決まり事としてラインをまたがないとカウント

されず、ただ速くやればいいというわけではなく、確実にラインをまたぎより速く行うことが求められます。

このように速さと正確さを求めるトレーニングのことを敏捷性トレーニングといいます。

 

では、俊敏性(クイックネス)とは、どんな意味があるのでしょうか?

同じように感じる敏捷性と俊敏性ですが、実は明確に区別することが必要になりそうです。

 

 

 

 

■俊敏性(クイックネス)とは?

 

続いて俊敏性ですが、英語に訳すとクイックネス:【Quickness】となりますが、どんな意味があるのでしょうか?


 

という意味があります。これは、敏捷性とは違い正確性は必要とせず、とにかく素早く、速く動かすことが

目的となります。

 

例えば、敏捷性トレーニングとして行われることが多いラダートレーニングですが、実はラダーの目的は

敏捷性ではなく俊敏性になります。ラダーの特徴として、設定された枠のひとつひとつにいろんな

バリエーションを付けたステップを行いますが、脚をひっかけたり、飛ばしたりしても減点になったり、

カウントされないということはありません。

 

ラダートレーニングの目的は、より素早く、速くステップを行うことです。正確さは必要とせず、とにかく

速く動かすことだけを意識して行えばいいことになります。

 

ラダートレーニングは、筋肉の収縮速度を維持する目的で行われ、筋肉は最大の収縮速度を経験

することがなくなれば、低下してしまいます。その収縮速度の維持おするためにラダーが行われます。

 

それぞれの違いを理解していただけましたでしょうか?実は敏捷性と俊敏性にはこんな違いがあるんです。

 

では、これらをトレーニングする際にどのようなことに注意し、行えばいいのでしょうか?

 

 

 

 

■敏捷性トレーニングを行う際の注意点

 

 

ゆっくりな動きから速い動きへ

 

簡単な動きから複雑な動きへ

 

 

先ほどの反復横飛びを例にしてお話をしていきますね。反復横飛びをする際、いきなりやりましょうと

なると、速さを求めるあまりどのように動くのかということが無視されがちになってしまいます。

 

自分が選手に指導する際は、踵でステップを繰り返し足で地面を押すのではなく、行く方向に自分の体重を

先に移動させるように、体重移動をどのように行うのかを指導します。初めから速さを求めてしまえば、

この体重移動も正確にできません。まずはゆっくりとした動作で確実に動きをこなしていきます。

 

その速さに慣れて正確にできるようになれば、速さを上げていき、最大の速度で行えるように漸進的に

進めていきます。そして、この反復横飛びを正確に最大の速さで行うことができるようになれば、種目を変え

難易度を上げていくという段階を踏んで敏捷性の能力を向上させていきます。

 

 

 

 

■俊敏性トレーニングを行う際の注意点

 

 

 

 

 

最大の速度で動くこと

 

 

俊敏性については、考え方はシンプルでできるだけ速く行うだけです。ラダーを行う際も、ステップを

正確にしようと意識しすぎてステップする速度が遅くなれば、その筋肉の収縮速度よりも速い動きができず、

実際にスポーツでプレーする際には、自分の能力以下しか発揮できないことになります。

 

ウォーミングアップで行う際は最大速度を求めて、とにかく速く動かすことを意識してみてください。

 

 

 

■まとめ

 

一見、似ているようで実際このように意味を書いて比べてみると明確に違いがあり、それぞれの意味を

理解することで目的としている動作の改善につなげることができると思います。

 

 

敏捷性=速さ×正確性

 

 

俊敏性=素早さ

 

それぞれの能力を高める際は、目的を明確にし方法を分ける

 

敏捷性トレーニングは、簡単→複雑、遅い→速い動きへと移行させる。

 

俊敏性トレーニングは、とにかく素早く、速く動かす

 

 

現場でもよく行われるトレーニングだけに、やっているけど思ったような成果が上がらなかったり、

成果が見られなかったりする場合は、このような違いを作り出せておらず、ただメニューをこなすだけに

なっている可能性があります。

 

改めて見返して、やっていることが目的に沿った内容であり、選手の努力が無駄にならないように

今日の記事が参考になればうれしく思います。

 

 

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

 

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投手の中で一番多い相談といえばこの“痛み”に対してだと思います。


肩肘を痛めるとチームから長期離脱を余儀なくされることもよくあります。


プロ野球の世界でも肩肘を痛めたことで現役を引退に追い込まれる選手もいますが、

この肩肘の痛みの原因、またどのように改善をはかればいいのでしょうか?


エースの座を奪われたくない、ライバルに負けたくない、焦れば焦るほど無理をします。


そういう選手を見てきましたし、結果痛みが長く続き最終的には試合にすら出られなくなったりもします。

高校野球でトレーナーをしていたときに感じたことは、痛みが出ればインナーマッスルを鍛える、

対処療法のように使われていましたが、実際に改善された選手をほとんど見かけませんでした。


今日はこの肩肘の痛みについて書いていきたいと思います。





■痛みの原因として考えられること

このブログをご覧になっている方はお子さんが少年野球でプレーされている親御さんや、

中・高・大学などで野球をされている方、社会人野球の方などさまざまだと思います。


対象者の年齢や、練習場所などの環境、フォームや球速、どんなボールを使用しているか、

硬式なのか、軟式なのか筋力や柔軟性とあげればさまざまな原因が考えられますが

すべて原因として考えられます。


痛む原因はそれぞれで違いますが、投球フォームの問題が一番多い。


ご自分やお子さんが以下のどれに当てはまっているか、考えながら読んでみてください。

そしてそれをすぐにしてみてください。


それが原因と合っていれば痛みの改善がみられるはずです。





・投球フォームの問題(テクニック不足)



この原因は痛みのなかで一番の原因に挙げられます。


人間の身体は動き方が決まっており、スムーズな動きができることで局所への負担が

少なくなり、痛みの改善につながります。


例えば、投球動作に入り投げようとした際に肘を引いて腕を上げろ、と指導されたりします。


これは構造上スムーズには上がりません。

一度試してみるとわかると思いますが、肩甲骨を寄せた状態で両腕を肩よりも高くあげようと

してみてください。肩で引っ掛かりがあり腕を上げることができないと思います。


次は、両腕を身体の真横に伸ばし身体の前方に腕を少し出します。

そこから両腕を肩よりも高くあげてみてください。そうするとスムーズに腕が上がると思います。



具体的にはこちらの記事を参考にしてみてください。

↓↓↓

リラックスして投球するための身体の使い方



投球動作については、これが正しいということはなく各自のフォームでいいと思います。


ただ、身体の構造上守るべきポイントはありますので、その点を守ることが痛みの改善に

つながりますが、基本的には投球フォームはこれがいい!ではなく、個性を守りながら

そこに守るべきポイントを加えることです。



基本的な動作としては【立つ】→【前に(体重移動)】→【投げる】という3つで考えていきます。


こちらの記事を参考にしてみてください。

↓↓↓

コントロールは立った瞬間に決まる?!立ち方の重要性


肩・肘を痛めてしまう投げ方のアドバイス


野球選手が知っておきたい投球動作の7つの基本動作


高めに浮いてしまう原因は意外にも立つ段階で決まってしまっていたり、

肩・肘を痛めてしまう原因は体重移動をする際の身体の使い方にあったり、

フォロースルーの仕方一つで肩・肘の痛みが改善したりすることがわかると思います。


痛みがあるのは痛いように動かしているからであり、痛くないように動かすことができれば

痛みは出ないはずです。共通することはリラックスしスムーズな動きを獲得すること。


まず一つ目の痛みの原因は“投球フォームの問題”です。





・筋力不足の問題


この問題は、軟球であればボール自体の重さは軽いですが、硬球になればボール自体も

重くなり、硬球を軽く扱えるぐらいの筋力がなければ肩・肘を痛めてしまう可能性があります。


また軟球の場合であれば、筋力というよりも次にあげるオーバーユーズの問題が考えられます。


基礎的な筋力と筋持久力を考慮し、投球数を決定する必要があります。


二つ目の原因は“筋力不足の問題”です。





・オーバーユーズの問題


これは言葉の通り、使いすぎ、投げすぎによる痛みです。

この問題は、筋肉の持久力が限界に達し、それを超えたときに痛みが出てしまいます。


ここで重要なのはそれぞれどこが限界かという筋肉の持久力を把握して投球数を

決定することが重要です。投球数を何球と決めるのではなく、投手の筋持久力に

応じて投球数を決めていきます。


ひとつの目安としては、球速が落ちてきたタイミング、疲労のない状態で行えていた

投球スピード(身体が動く速さ)よりも遅くなったタイミングで投球を終えるということが

考えられます。


ブルペンでの投げ込みも100球、150球と決めるよりもこのように目安をつくり、

これを守っていると自然と球速などの落ちるタイミングが遅くなります。


投げる持久力は投げないとつきません。こうやって投手の持久力を養成していきます。


もっとも投げればうまくなる、コントロールが悪いからうまくなるまで練習と言って

無理をしたり、させたりしていませんか?それはただの自己満なことです。


投球というのは、自然な身体の使い方ができれば必ずアウトローにいくような

身体の構造になっています。


三つ目の原因は“オーバーユーズの問題”です。





・柔軟性の問題


投球フォームの問題のところでも書きましたが、腕を肩よりも上げるためには

動かし方も重要になりますが、それ以前に柔軟性の問題があります。


肩が硬く、腕が肩よりも高く上がらないほどの柔軟性しかない場合肩・肘を痛めて

しまう原因になります。これは野球をする以前の問題です。


腕が肩よりも上がらない場合、肘が上がらず投球時に肘に負担がかかりやすくなります。


肩甲骨の動きを中心に肩周囲の柔軟性を向上させることは大切なことです。


四つ目の原因は“柔軟性の問題”





・その他の原因


そのほかに考えられる原因として、先天的な靭帯の強度が弱く、それにともって痛みが

発生するケースです。この場合、どうすることもできずポジションの変更などが勧め

られるのかもしれません。


また一定方向への動きが続くため、身体は捻じれ歪み局所に負担がかかることが考えられます。

このような身体のバランスも痛みの原因の一つして考えられます。


アクシデントもひとつです。

これはマウンド上で滑ってしまい変な投げ方をしてしまったときに痛めた、などといった

突発的に起こる痛みも考えられます。




長々と書いてしまいましたが、痛みが出る理由というのはさまざまな原因が考えられる

わけです。ただ、痛みが出ていない方でも、痛みが表面上に出てきていないだけであって、

もしかすると肩・肘には負担がかかっている場合があります。



予防ができたことにこしたことはないと思います。

予防の第一歩として、ウォーミングアップについてももう一度再考してみてはいかがでしょうか?


一般的にされているウォーミングアップが果たしていいのでしょうか?

ウォーミングアップについてまとめた記事がこちらになります。

↓ ↓ ↓

野球選手の意味のあるウォーミングアップ






■次回予告


今日はここまでです。

次回のブログでは、肩肘が痛くなる理由をお伝えしていきます。


なぜ肩肘が痛くなってしまうのか、どのようになっているから痛んでしまうのかを

書いていきたいと思います。



■野球選手が肩・肘を痛める投げ方とは?NO.2 ~痛くなる理由~

http://ameblo.jp/izuru-style/entry-11484477590.html




今日も最後まで読んでいただいてありがとうございました。




肩肘を痛めている方、また投げ方について実際に指導をご希望の方は、無料体験や無料相談を行って

おります。お気軽にご連絡をいただき、現状からの改善にお役立ていただければと思います。


下記にご連絡いただき、相談のみの方はメールなどでやりとりをしながらアドバイスをお送り致します。


また直接の指導を受けてみたい方は、ご予約の上、実施日など詳細について決定していきたいと思います。



パーソナルトレーナー 伊藤 出


アドレス:izuru0408@yahoo.co.jp

TEL:080-5354-4771






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スイングスピード向上のためにはウエイトトレーニング or バットを振る?


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野球選手が気持ちよくバッティングをするための3つのポイント



自分史上最高の、カラダとココロに。

それが、Izuru Style・・・


Izuru Style 24歳 異色のパーソナルトレーナー 神戸・御影・芦屋を中心に沖縄・東京などで活動するパーソナルトレーナー 伊藤 出 ~Izuru Style~