ワールドカップの影響でサッカー一色に染まり気味ですが、交流戦も大詰めを迎えています。
残すところ1週間を切っていますが、優勝チームはどこになるでしょうか?
それよりも日本ハムの大谷翔平投手が最近では160km/hを記録する試合が続いています。
あれだけの若い投手があれだけ投げられるのですから、ここから先が楽しみであり、メジャーのスカウトも
放ってはおかないでしょう・・・。
さて、そんな盛り上がりのあるプロ野球界ですが、トレーナーとして野球選手のコンディショニングを向上
させるためには、多くの知識と経験が必要になります。今はひとつひとつが経験であり、現場でいろんな
ことを見ることができています。
そのひとつに打ち方について触れる時があります。立場としてはあくまでもトレーナーですので、技術指導を
するわけではなく、スムーズにスイングできるためにアドバイスを送りますが、今日はその打ち方について、
自分の頭の中を整理するためにも書いていきたいと思います。
■基本的な考え方は投げると同じ
先日、野球選手が知っておきたい投球動作の7つの基本動作 という記事で、投げ方についてまとめて
いきました。
投げ方の考え方としては、立つ→前に(体重移動)→投げるという3つの段階にわけて、そこから7つの
動作を紹介していきました。できるだけシンプルに考えるために3つに分けていますが、打ち方についても
ほぼ、同じ考え方です。
考え方としては、立つ→前に(体重移動)→打つという3つの段階に分けて考えていきます。
では、早速考え方をまとめていきたいと思います。
■“立つ”前に考えること
【構え】
まず、打者が考えることは、構えをどうするか、ということです。
構えについては、特に決まりがあるわけでもなく、選手のフィーリングが一番大切だと思います。
しっくりくる場所で構え、そこに少しポイントを押さえておくだけで、あとは自分の感覚的なところで判断して
いけばいいと思います。
そのポイントは、この2点です。
●バットの構える位置
●ヘッドの向き
これらはスイング自体に影響を与えますので、少し参考にしていただくと感覚的なところも変化が出ますし、
実際にスイングスピードの向上にもつながる可能性があります。
【バットの構える位置】
バットを構える位置というのは、グリップの高さを見ていきます。
このバットの高さが何に影響を与えるのかと言えば、位置が高くなるとスイング時に重力加速度を利用する
ことができ、スイングスピードの向上につながります。
どういうことかと言うと、下記の画像で見ていただくと左右の画像でグリップの高さが違います。
左側の画像では、グリップの位置が低く、右側では高い。右側のようにグリップの位置を高くすることで
重力加速度を利用することができます。ただ、選手としてはグリップを高くすることで、肩が緊張してしまったり
違和感を感じる選手もいますので、その場合は無理にあげる必要はありません。
この場合は、上げ過ぎが原因であったり、リラックスできていない可能性もありますが、何度もいうように
自分の感覚を大切にしてあげてください。
【ヘッドの向き】
ヘッドの向きというのは、下記の画像のようなことです。
これらは、バットを立たせているのか、寝かせているのかという違いがあります。
これが、何に影響をするかと言えば、バットの出しやすさやスイングスピードに影響してきます。
ヘッドを立てることは、グリップを落とすようにスイングしていくため、こちらも重力加速度を利用しやすくなり、
スイングスピードの向上につながります。
バットを寝かせるように構えることで、バットコントロールがしやすくなり自分が思ったところにバットを出し
やすくなります。
選手がどのようなタイプかによって使い分けをすることで、自分に合ったフォームができていきます。
まず、“立つ”ということ以前にこれらを調整することでこの後にも影響してきます。
続いては、3つの段階について触れていきたいと思います。
■立つについて
右打者であれば、右脚に体重が乗り、体重移動をしていくわけですが、この軸足に体重を乗せる際に、
投手と同じようにフラット着地、三点支持ができていないと下半身の力を使いづらくなってしまいます。
投げ方
のところでも書きましたが、打者の場合、足場の問題も考えないといけません。
どういうことかというと、バッターボックスの中は各打者が地面を掘るために、平らになっていることが
少なく、足場をならす必要があります。
また、つま先部分を掘って母趾球で立つとバランスもとりづらく不安定になります。まず、足場を平らにして
フラットにし、三点支持ができることでより安定して立つことができます。
■前に(体重移動)について
スイング動作は下半身から起こり、骨盤→体幹→肩→腕→バットの順に動作が行われていきます。
体重移動をして、スイングに入っていくとき、自分も癖ですがどうしても身体が先に開いてしまい
うまくボールに力を伝えることができませんでした。
この開きは、次の点を投手に向かってまっすぐに体重移動する意識を持つと改善されていきます。
●肩
●腰(骨盤)
などに意識を向け、まっすぐ投手に向かって体重移動を行います。
またこのような意識を持つことで、手元に意識を向けすぎると緊張してしまい、スムーズな動作ができない
選手については、別のところに意識が向くため無駄な緊張が抜け、スムーズな動作がしやすくなります。
■打つについて
投げられたボールを打ちに行く際、グリップをボールにぶつけるようなイメージで出してくると、
バットが最短距離を通り、ボールをバットの芯の部分でとらえやすくなります。
このときに、グリップに小指をかけることでバットを出しやすくなってきます。
そして、ここからインパクトを迎えていくわけですが、ブログの中でも何度もお伝えしていますが、
インパクトのイメージをどのようにもっているかで、気持ちよくバッティングができるかどうかが変わって
しまいます。
鋭い打球が打てなくなる誤った認識 などで詳しく書いています。
例えば、呼び込んで打つイメージを持っていると左側の画像のように身体の中で打つことになり、
そこで力を入れようとしてもあまり力が入りません。右側のように身体の前でボールを打つイメージを持つ
ことで、両腕が伸びきる少し前でインパクトを迎えることになります。このポイントが一番力が入ります。
このようなインパクトの位置をイメージして、身体の前でボールを打つイメージを持つとボールに力が
伝わり、鋭い鋭い打球が飛ぶようになります。
そしてここからフォロースルーを迎えていきますが、フォロースルーのイメージを変えることで、打球の
角度が変わったり、質が変わったりします。
例えば、このようなフォローを迎えている場合ライナー性の打球が多くなります。
それぞれの違いは一目瞭然ですが、なぜフォロースルーが変わるだけで打った後の動作なのに打球
までも変わるのでしょうか?
それは、動作指導を行う際のポイントですが、動作と言うのは、予備動作、主動作、終動作から成り立って
います。この主動作を変えるためには、予備動作か終動作を変えることで主動作が変わるといわれて
います。
どういうことかというと、インパクトの瞬間にあとバットの角度が2cm変われば打球も上がるといわれると
します。そこで、インパクトの瞬間を意識して変えようとしますが、インパクトの瞬間はコンマ何秒という
一瞬でしかなく、そこで角度を変えようとしてもスピードが速すぎるため動作を変えることができません。
ここで予備動作である構えの段階でフォームに変化を持たせるか、終動作であるフォロースルーで動作を
変化させることでインパクトのバットの角度が変わります。
このように主動作を変えるときには、その瞬間ではなく、動作の前後の動きを変えることで目的とする
主動作にすることができます。
このように、フォロースルーを変えるだけでボールに対しての角度が変わり打球も変えることができます。
いかがでしたでしょうか?自分の頭の中を整理する意味でも今日は書いていきましたので、まだまだ
かけていないこともありますが、基本の打つという考え方をまとめたいと思います。
■まとめ
今日のブログのまとめです。
●打ち方の考え方は、立つ→前に(体重移動)→打つ
●足場は平らにし、フラットに立てるようにする
●肩などが開かないように、肩や腰を投手へ向けてまっすぐ体重移動をする
●ボールに対して、グリップをぶつけるようなイメージを持つ
●インパクトは身体の前をイメージする
●フォロースルーは大きくとる
このように、部分的なことを書けばいろんなことが複合的に、一瞬にして行われています。
大切なことは、スムーズにスイングができること。そのためには、感覚として、リラックスできることが重要です。
力を入れていると感じるときほど、スイングスピードは遅くなり、リラックスしているときほどスイングスピードは
速く、スムーズにスイングされます。
まずはこれらの記事が野球選手や、ご父兄の方のお役に立てればうれしく思います。
■今日のブログの関連記事
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今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
自分史上最高のカラダとココロに。
それが、Izuru Style・・・















































