「最後の一色」挿絵展 | お針子店主のブログ

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新聞の連載小説は殆ど読む習慣はなかったのですが、昨年10月より和田竜さん書き下ろしの「最後の一色」にはまっています。作家が誰かも知らず、面白そうというだけで読み始めましたが(「のぼうの城」の作者と知って納得)、同時に惹かれたのは挿絵です。

 

タイトル文字も含めイラストの挿絵は若い作家であろうと想像出来ましたが、人物の描き方が、表現が素晴らしいです。時代物、歴史物の登場人物の侍それぞれの個性と表情や動きをシンプルなラインで描いています。時代考証もかなり勉強なさっていると推察します。挿絵の役目を考慮した女性ならではの気遣いも感じます。

 

近頃は知っている人の名前も忘れがちなのに、新しい名前を覚えるのは困難で、ましてカタカナ名は昔から苦手で、イラストレーターであるオザワミカさんの名もほんの最近覚えました。

 

そして今日、遅い昼食を食べながらオザワミカを検索したら、中日新聞東京本社で2月10日まで「最後の一色挿絵展」が開催されていることを知りました。思い立ったが吉日、時間は遅かったけれど、早速出かけてきました。

 

紙面ではモノクロでそれなりに素敵ですが、原画は渋めのカラーでシンプルに色づけされ、これまた魅力的です。登場人物ごとのパネルは分かりやすく、物語を理解する上で、大いに参考になります。撮った画像を一覧表にまとめたいとさえ思うのですが・・・得意げ

 

いつか映画化される時には、オザワミカさんの挿絵のイメージが参考になるのだろうなと想像しています。