何の変哲もないバッグに見えますが | 元お針子店主のブログ

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元手作りバッグの店「らしく」の店主が、気ままで楽しい老後を目指し、時々バッグ作りを楽しみながら、
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うーっ、入らない!いや、入るけど入れにくい!ガーンあせる 完成したバッグの写真を撮るため、適当な箱がないか探したら、ジャスト指定サイズの箱が家にあったのですが・・・

 

「ある箱を入れるためのバッグとスマホケースを作ってもらえますか?生地を買ったユザワヤさんでは、即断られたので。」と男の方からお電話がありました、3日後に来店されたのは、何と付き添いの方を伴った白状を持った方で、新宿区から地下鉄を乗り継いで、桜新町から歩いていらしたというのです目 恐縮しました。お断わりはできません。「スマホケースは作ったことありませんが、何とか無い知恵絞って頑張ります。」となったのでした。

 

バッグは点字カードを入れた箱を運ぶため。小さめのスマホは画面は触らないけれど、イヤホンを通じて電話としてショルダーバッグに入れている。出し入れはするがケースに入れておきたい。持参された布地は、ビロード風生地にフェルトを貼り合わせた、ソフトだけれど厚めの生地です。

 

お聞きした箱の寸法から計算して作ったバッグだったのですが、見返し部分に共布を使ったために開口部のヘリが分厚くなり、口が狭まってしまったのですダウン さらに内袋との継ぎ目に微妙な段差が出来て、ゆとりがないので引っ掛かりがちになるショック! 目が不自由な方に使いにくいバッグを渡すわけにはいきませんしょぼん汗

 

幸い布地に余裕があったので、構造を変えて新たに作り直しましたあせる 簡易になりますが、見返しなしで内袋を付けました。型紙は変えてないけれど、スムーズに出し入れできるようになりました得意げ 被せフタつきの箱の出し入れ時に、バッグの裏表(上下)が分かりやすいようにアウトポケットを付けました。

 

 

ご要望通りスマホケースは光沢面を内側に。巾着型はお好みでないが、マグネットやホックは適さないし、穴をあけて付けるプラスチックのスナップは布が分厚いので無理。ということでマジックテープ止めにして、2タイプ作ってみました。厚手とはいえ表面がフエルトだと一重では心もとなく、テープの縫い付けを隠すためにも無地布を合わせ、縁はバイアステープで仕上げました。

 

気に入っていただけると良いのですが・・・

 

 

ちなみに失敗したバッグの開口部はこれです↓