映画「峠 最後のサムライ」へ | お針子店主のブログ

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お盆休みが始まり、娘一家は帰省中で息子夫婦は朝から外出。ならば私もあの映画を観に行こうかと調べたら、東京の上映館は新宿ピカデリーのみ。それも8:35からの1回のみ目 時計を見たらすでに7:30を回っている。大急ぎで駅に向かいました。8:05発の電車に乗って成り行き任せ。

 

ミニシアターは10まであるけれど、他の映画は始まっていないのでチケット売り場はガラガラ、座席は70%くらい埋まっている状況で開始時間はギリギリ間に合いましたにひひ 観客はほとんど高齢者で夫婦連れも何組かいましたが、7、8割は男性です。驚いたのは帰りにはチケット売り場のある広い空間は、通り抜けるのが大変なくらい若い人で埋め尽くされていたこと。派手な見せ場やアクションのない地味な本格的時代劇の先行きを現わしているかのようでした😥

 

長編小説の映画化はやはり無理があるというか、どうしても短い期間のダイジェストなので、原作とは少し違ったエピソードが目立つのは夫婦像にスポットを当てたから?継之助が家老にまでなった経緯や何故先見のある志向に至ったかなど深く掘り下げられず、単なる無責任な男の印象になってしまったのは残念です。

 

映像がとても美しいせいでしょうか、役者さんたちの演技が静かなせいでしょうか、戦闘場面の音も、継之助の声もとても大きいのに、何故かとても静かな映画であるように感じました。長岡と言えば今は花火の印象が強いですが、信濃川と榎峠や八十里越の存在、長岡藩の存在について知ることができる小説であり、映画でもあります。