Oさんからの依頼で黒い手提げバッグを作ることになりました。長年愛用されている花の手刺繍付きバッグに準じた、冠婚葬祭に使える手提げがお望みです。
利用出来ればとレース地の端切れを持参されたので、芯地を貼らないでもしっかりとした織りの黒地の三河木綿に合わせる方向で考えたのですが、 レース地がわりと分厚く柄も切り抜いて使えるパターンではなかったので、勝手ながら一から考え直す事にしました。
あくまでもサブバッグであり、少し大きめのペタンコバッグで、畳んでしまえることがコンセプトですから、全体的なボリュームは少なく、主役ではないから目立つデザインの必要はないけれど、ちょっとお洒落な袋にしたいと思います。・・・と言う訳で、何かないかと在庫生地を始めクローゼットや箪笥の中を見直しながら捜して見たところ、意外な発見がありました。
見つけたのは黒いレース風生地のプルオーバー。何年か前に義姉がLサイズを買ったけど細くて着られないからと、当時は今より細かった私にくれたのですが、残念ながら伸縮性が小さいため私にもきつくて未使用のまま長年箪笥の引き出しに眠っていたものです。身幅ギリギリ目一杯使えば利用出来そうなので解いて見ました。果たしてイメージ通りに仕上がると良いのですが···。