影響されやすい男の昼メシ | ぼくはグラスのふちをまわる

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昭和40年代の思い出や、酒場についてゆる~く語ります。

いろいろ影響されやすい男は、今回もこちらに多大なる影響を受けました(笑)

たいちょーの記事ではおそば屋さんのカツ煮とたぬきそばのセットでしたが、あまりにも暑いので両方作る気力が沸かず簡便にカツ丼といたしました!

 

なんにつけ気力が充実していないと些細なミスを引き起こすもので、今回は卵が小さいにも関わらず一個しか使わない上に5秒ほど火を通しすぎてしまったので白身が完全に固まってしまいました。

 

カツ丼の玉子の火入れには気を抜いてはならないのです。
ほんの5秒鍋蓋を開けるタイミングが遅れるだけで取り返しの付かない事になりかねません。
 
何故そこまで拘るのかと言うと、出前のカツ丼の再現には必要不可欠だからなのです。
 
それは嵐山光三郎氏の「素人包丁記 カツ丼の道」に倣いカツ丼は作ってすぐに食べてはならないのだ。
店屋物の出前の届くまでの時間を勘案して、5分から10分ほど放置するのであります。
達人である嵐山光三郎氏の場合は丼を風呂敷に包み自転車で近隣を一回りして出前のバイクによる振動まで再現するのです。
天候が悪ければ屋内で持ち歩き階段を登り降りするなどしてカツ丼の醸成に励むのです。
そのためカツ丼の玉子はその時間まで勘案した火入れが重要になるのであります。
 
とか言いながら、よく火の通ったカツ丼もまた旨いのには変わりがないんですけどね(笑)
 
これもまたある種の変態食の一形態であります。