ポリグルって知ってる? | ぼくはグラスのふちをまわる

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昭和40年代の思い出や、酒場についてゆる~く語ります。

まったく聞き覚えが無いと思いますが、ポリグルって会社知っていますか?


知っていたら、あなたは環境問題について勉強している人です。


これは、日本が誇るウォータービジネスで、これから開発途上国で爆発的に伸びる可能性のある中小企業です。


もしかしてこれって水源地詐欺とか・・・・・。


なんて思う人もいるかと思いますが、この会社は、実に偉い会社なのである。


失礼ながら言うと、11年前に大阪で創業した、名実共に中小企業なんですが、企業理念が「世界中の人々が安心して生水を飲めるようにすること」 この言葉に集約されているってことなんですよ。

申し遅れましたが、この会社「日本ポリグル株式会社」 といいます。


日本では、水道の蛇口をひねれば、そのまま飲めるきれいな水が出て来ます。


それがあたりまえの私達には、なんの不思議でもありませんが、実はこれ世界に誇れることなんです。開発途上国では、未だに水道すら無く、汚れた水を飲んでいる人達も多いんのが現実なのです。


そんな貧しい国に、莫大な費用の掛かる浄水設備を建設したり、設備のメンテナンスを継続する余裕はありません。


そこで、お金を掛けずに、電気等のインフラ整備もほとんど必要のない浄水技術で世界に貢献しているのが、この日本ポリグルなんですね。
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こんな感じで、浄水設備は実にシンプルな構造なんですね。


とはいえ、その浄水能力はなかなかのもので、バングラデシュ仕様では、24時間稼働で実に2.8tもの水を浄化できるのだ。


これが日本や欧米の大企業の製品ならば、軽く数千万円はするんでしょうが、この装置は、部材を現地調達したとはいえ、なんと約4万円で設置できるのだそうです。


これはホント素晴らしいですよね。


このバングラデシュのリポート を読むとよく分かります。


なにしろインフラの整備だけではなく、現地の人々に働く機会と意欲を作ったのがただの援助と違うのである。


バングラデシュの方々には、甚だ失礼な話しですが、このレポートにあるボルグナ事業所では、東日本大震災後の日本を気遣い、自分で達事業所を守って小田会長に心配させないようにしようと自主的に組織と販売網を広げたり、朝礼を毎朝行ったり、時間を厳守するなど努力していたことだ。


これは海外ではなかなか難しいことで、これを自主的に行ったボルグナ事業所の方々の努力とヤル気は賞賛に値するのである。


とまあ、日本ポリグルを褒めちぎっておりますが、どうも最近は「この浄水装置って、ホント効果あるの?」とか「実態は怪しい会社なのでは」などと、やたらと疑って掛かるような風潮になった我国は寂しいですよね。


だいたいにおいて、社員が汗水たらして開発途上国の水質改善に尽力している会社を電話一本で水源地投資詐欺を行う連中と一緒にしてはならないのである。


ちなみに、ポリグルってちょっと変わった社名なんですが、実はこれ水質浄化に使用する浄化剤の原料であるポリグルタミン酸から来ているんですね。


そのポリグルタミン酸とは、我々が朝食で食べている納豆のネバネバの主成分なんだそうです。


最後に日本ポリグルの企業理念にある「空気と水。生物にとってなくてはならないものが、一番粗末にあつかわれてきたような気がします」この一文こそが、現在の経済最優先社会を如実に表していると言えますね。


過去には欧米諸国や日本がそうでしたが、現在の中国がその最たる存在ではないかと・・・・。


きれいな水と空気を失ったら、自らも生きて行けないのに、金に目が暗んだ人間とは実に愚かなものであります。