太陽系2億5000万年周期。恐竜たちがいた時代、太陽系の位置は今とはまったく異なる場所だった! | i_love_volvo_v70_awdのブログ

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セルビア、ベオグラードにある恐竜パーク。2018年2月。

セルビア、ベオグラードにある恐竜パーク。2018年2月。

REUTERS/Djordje Kojadinovic

  • NASAの科学者ジェシー・クリスチャンセン氏が制作したアニメーションでは、我々の銀河系(天の川銀河)の中で移動する太陽系の軌道を示しながら、どの位置にある時に地球で恐竜が出現し、その後絶滅、そして哺乳類の時代になったのかが示されている。
  • 太陽系は、銀河系中心部を周回している。恐竜が繁栄していたころ、銀河系の中で太陽系が位置していたのは、現在とはまったく異なる場所だった。
  • 太陽系の軌道は、銀河系の混沌とした中心部から、生命が存在できるほどよい距離を保っている。

恐竜に支配されていたころの地球は、銀河系の中で、現在の位置とはまったく違う場所にあった。

NASAの科学者ジェシー・クリスチャンセン(Jessie Christiansen)氏が制作した新たなアニメーションでは、我々の太陽系が銀河系(天の川銀河)を移動する軌跡をたどりながら、恐竜の時代がいかに長く続いたか、それに比べて人間の時代はどれほど短いかを示している。

太陽系は、銀河系の周りをおよそ2億5000万年周期で周っている。クリスチャンセン氏のアニメーションは、銀河系の中での太陽系の現在の位置に、一周前の太陽系があったころは、三畳紀の真っ只中(約2億5000万年前)だったことを示している。恐竜がようやく登場しようという時代だ。そして代表的な恐竜の多くが繁栄していたころ、銀河系の中で太陽系が位置していたのは、現在とはまったく異なる場所だった。

クリスチャンセン氏がこのような歴史を表すアイディアを思いついたのは、カリフォルニア工科大学の天体観察会を引率した時のこと。恐竜が繁栄していた時代、銀河系の中での太陽系の位置は、現在の反対側だと同氏が述べると、参加者が非常に驚いたのだ。

「化石に基づく考古学的なタイムスケールと天文学的タイムスケールは関連し合っているようだと、初めて気付いた」と同氏はBusiness Insiderに語った。

「そして恐竜の進化の歴史と銀河系中心部を周回する太陽系の軌道を関連付けて表せるのではないかとひらめいた」

 

「私はずっと銀河考古学に興味があった。だが銀河考古学が意味するのはこれとは違うと思う。恐竜が生きていたのは銀河系の反対側だったって、知ってた?」

クリスチャンセン氏はパワーポイントのアニメーション機能を用い、4時間かけて動画を作成したという。なお、動画の中の文章には、以下の修正が加えられた:プレシオサウルスは恐竜ではない。太陽系が銀河系を周る周期は2億年ではなく2億5000万年。

 

宇宙空間をらせん状に旋回

だが、銀河の動きは、動画で表されているよりもずっと複雑だ。銀河系を構成する他の星や惑星システムも、それぞれの軌道上をそれぞれの速度で動いている。内側の軌道にあるものは、外側の軌道にあるものよりも速い速度で周る。

その上、我々の銀河系自体も宇宙空間を移動していて、アンドロメダ銀河へと近づいている。

「このアニメーションでは、太陽系が元の場所に戻ってきているように見える。だが実際は、銀河系全体が非常に長い距離を移動している」とクリスチャンセン氏は言う。

「太陽系はむしろ、宇宙空間を旋回しているようなもの。つまり、銀河系全体が移動し、その周りを太陽系が周るため、らせん状の動きとなっている」

スピッツァー宇宙望遠鏡の赤外線カメラがとらえた銀河系(天の川銀河)の中心部。2019年10月9日。

スピッツァー宇宙望遠鏡の赤外線カメラがとらえた銀河系(天の川銀河)の中心部。2019年10月9日。

NASA, JPL-Caltech, Susan Stolovy (SSC/Caltech) et al.

結局、太陽系は銀河系中心部の周りを回っているが、一周して同じ場所に戻ってくるというわけではない。銀河系の中では同じ場所に戻っても、銀河系自体は別の場所に移動しているからだ。

しかし、地球には大きな変化が生じることはなく、複雑な生命活動を支えている。これは部分的には、太陽系の軌道のおかげだ。

「我々の太陽系は、銀河系中心部を通らない。中心部とは常に一定の間隔を保っている」とクリスチャンセン氏は述べた。言い換えると、太陽系は銀河系の中を移動しているが、生物の生存が難しいと考えられる銀河系中心部に近づくことはない。

「銀河系中心部には、多数の不安定な恒星があり、放射線に満ちている」とクリスチャンセン氏。「我々の太陽系がそこを通り抜けることは決してない」

銀河系中心部から適度な距離を保っていることが、恐竜や哺乳類など、あらゆる生命体が地球上で存在できる大きな理由の一つだ。

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[原文:A NASA scientist's incredible animation shows how dinosaurs roamed the Earth on the other side of the Milky Way galaxy

(翻訳:仲田文子、編集:Toshihiko Inoue)

 

 

概要と位置[編集]

太陽の半径は約70キロメートルで直径約140万kmとなり地球の直径の約109倍の大きさである。質量(太陽質量)は地球の約33.3万倍にほぼ等しい約1.989×10^30kg[11]であり、太陽系の全質量の99.86%を占める[13]。平均密度[3]は水の1.4倍であり、地球の5.5倍と比べ約1/4となる[11]

太陽が属している銀河系では、その中心から太陽までの距離は約2万5千光年であり、オリオン腕に位置する[14]地球から太陽までの平均距離は約1億4960万キロメートル(約8光分19光秒)である。この平均距離は地球太陽間距離の時間平均と考えても、地球の軌道長半径と考えてもどちらでも差し支えない。なお、この平均距離のより正確な値は 149597870700 m(誤差は 3 m)で、これを1天文単位 (au) と定義する[15][16][17]。なお、2012年8月の国際天文学連合 (IAU) の決議で 1 au の値は誤差 ±3 m を除いて正確に 149597870700 m であると再定義された[18]。この距離を光が届くのに要する時間は8.3であるので、8.3光分とも表せる。太陽は銀河系内の軌道を一周するに約2億2500万から2億5000万年ほどかかるとされており、それを太陽の公転軌道とするならば、太陽の自転軸はおよそ60度傾いている。公転運動ではこと座、ヘルクレス座の方向に向かって移動している。[要出典]

太陽の数値を単位に用いるような場合、それらは太陽を表す記号☉をつけて表す[16]。例えば太陽質量ならばM太陽光度ならばLで表示する[6]。時間の基準も、現在は原子時計で決まる1を基底にしているが、かつては地球の自転と公転、人間の視点からすると日の出日の入り季節の一巡を基準に「」や「」を決める太陽暦太陰太陽暦が使われた[16]

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』