今日は支援を必要とする子どものことを学ぶ、コミュサポという勉強会に参加してきました。
主催は「れいんぼうず」さんです。

講師は明星大学教授の星山麻木先生です。
星山先生は八王子市で教育委員をなさった経験をお持ちであり、また多くの教師のたまごをお育てになっています。
相模原市にもたくさんの優秀な教職員を送り出してくれております。

文科省の発表では支援を必要とする子どもの数は小1〜中3までで6.5%、小1だけでは9.8%としておりますが、スウェーデンでは17%という数字を出しているそうです。
親や大人が気がついていない(気がつかないフリも含む)だけで、他国の状況を見ても実は20%ぐらいいるのではないかとのお話でした。
※数字等のちに訂正しました。

機能に障害があるのか、あるいは人との違いを受容できない社会に障害があるのではないか。
支援を必要とする子どものことだけでなく、私自身はどういう人間なのか?
家族は?周りにいる人たちは?
それぞれが持つ、個人としての特性について考えさせられました。


人はそれぞれ個性、特性があり、7つの色を使って表現できると言います。
赤が強い人もいれば、きれいに7つの色がバランスよく配色されている人もいる。
私はきっと子どもの頃は何でも一番になりたがる「レッドくん」だったと思います。

みんな違っていいはずなのに、教育現場ではその認識がまだ足りてないとのご指摘がありました。
例えばいちごは大多数の人にとっては甘くて美味しいですが、中には小さなトゲを敏感に感じてしまい食べると痛くて仕方のない子もいる。
あるいは空間認知が苦手な子にとっては、「その辺に宿題を出しておいて」の「その辺」が分からず提出できずに持って帰ってしまう子もいるそうです。

大人にとってはどうしていちごを食べずに残すのか、どうして宿題を提出できないのか、理解できずに叱りつけてしまいます。
子どもの中には自分の特性を理解してもらえず、悩んで悩んで疲れてしまう子がいるという現実を知ることができました。

私たちは「普通」という価値観を通じて物事を判断しがちですが、「普通」とは何でしょう?
ただの平均点?
両親に教え込まれた感覚?
みんなと同じことを求める、日本の教育についての課題を共有することができました。

本当に目からウロコの講習内容で、あっという間の二時間でした。
星山先生のテンポのいい講義(さすが現役教授!)もそうですが、他の受講者の方も教育に携わっている人が多く、熱意が伝わってきました。

今月末からは学会が主催となっての講習も始まります。
年間を通しての講習会への参加は難しそうですが、機会をみて勉強していきたいと思います。