昨日から石川県金沢市を訪れ、環境経済委員会の委員会視察を行いました。
金沢市役所にお邪魔して、北陸新幹線の開通に伴うシティプロモーションの状況を伺いました。
加賀100万石として栄えた城下町は、今もなお芸術文化を重んじる市民性を残しています。
そうした「心」にスパイスを加え、観光につなげているとのことであり、特に新しく何かを創り上げたのではないとのこと。
半世紀に渡って新幹線の開通を待ち望んでいたという市民の力が、今の金沢の成功にあるのだと感じました。
相模原市とは文化の歴史が異なり、金沢市の引き出しの多さには圧倒されました。
橋本駅にリニア中間駅設置がされますが、どうやら観光という視点にお金を費やすことは厳しそうです。
ビジネスに特化をするだとか、広域拠点としての機能を高めるだとか、金沢とは違った視点でのまちづくり、駅づくりの必要性を実感いたしました。
金沢市には用水が張り巡らされています。
そしてその用水を活用して、市営で発電を行っておりますが、これは全国で唯一とのことです。
こうした背景もあり、市民のエネルギーに対する理解は他市よりも進んでいるように感じられました。
しかし相模原市も、例えば自家用太陽光発電やHEMSシステムなどへの補助件数は負けていません。
これは市民の再生可能エネルギーへの関心を示すバロメーターだと思っています。
金沢市の課題として、再生可能エネルギーの利用率を10%まで引き上げていく、しかしすでに国の指針としては20%以上を目標としている中で、数字目標を再設定しなければならないとのお話がありました。
そうした高いハードルに挑戦していく職員さんの姿勢に、大いに刺激を受けた視察となりました。
来場者数の多い美術館ですが、近隣の兼六園や金沢城跡地などの観光資源との距離が、うまく機能しているようです。