こんにちは。
今年の春節映画『飞驰人生2』観ました。
「Hey!一色」、おっと間違えた、「黒一色映画」です。
噂通り、見事に女優さんは一人も出てきませんでした
それでも、この映画は熱烈な恋愛物語だと私は感じました。キャラクターたち全員が、大げさではなく本当に全員が熱烈にあるものに恋をしています。
そのあるものとは、
「巴音布鲁克魔鬼赛道(=バインブルク高原の鬼のようなRally Course」です。
これは実在しない架空の、中国国内で、いや世界でもトップクラスの最も危険で過酷なRally Courseです。タイムトライアルで誰一人1時間を切ることのできなかったこのCourseで、たった一人男主张驰(沈腾 饰)が1時間を切るまでを描いたのが前作『飞驰人生』です。
『飞驰人生』より。
Course outして坂を転げ落ちるRally car
前作でたたき出した张驰の驚きの成績は、ルール違反があったと推定され理不尽なまま取り消されました。『飞驰人生2』では、5年後にそのリベンジを果たすまでが描かれました。
この5年間にRallyを取り巻く環境は激変しました。内燃機関は過去のものとされ、EV化が加速しました。
しかし、国の推進策により雨後の筍状態で誕生した新規参入企業が経営難に陥っている様をこの映画は描きました。結末では、Hybrid車も内燃機関車の軍門に下りました。これは、EV化を強くおし進める政策への批判というより(そんなことしたら上映許可下りない)、韩寒監督を含む内燃機関世代からの鎮魂歌というべきでしょう。
あまりにも危険だということで今回を最後に「巴音布鲁克魔鬼赛道」でのレースはもう開催されないことになりました。内燃機関と同じく、一つの時代が終わりを告げました。
思えば、自分で創り出した「巴音布鲁克魔鬼赛道」に一番恋をしていたのは韩寒監督その人ですね