アイループ パソコン修理日記 -29ページ目

アイループ パソコン修理日記

大阪市阿倍野区のパソコンショップ「アイループ」における修理記録をつづります。

Googleのサービスに「2段階認証プロセス」というものがあります。


先日、気軽な気持ちでこれを有効にしたのですが、非常にやっかいというか、めんどくさいことこの上ないので推奨できないサービスということがわかりました。


2段階認証プロセスを簡単に説明すると、Googleのアカウントにログインするとき、通常のパスワードだけでなく、もう一つその場だけの「ワンタイムパスワード」を入力しないとログインできないように設定できるサービスです。


私の場合そのワンタイムパスワードは、Googleにあらかじめ登録している電話番号(阿倍野店の固定電話番号)に電話が毎回かかってきて、音声ガイダンスのようなもので番号を知らせてくれるのです。


毎日何回もログインするとしたら、毎日何回も阿倍野店の固定電話が鳴るわけです。また、私が自宅で作業するときGoogleにログインしようとしても、阿倍野店の電話が鳴るのでワンタイムパスワードを知ることができず、自分のアカウントにログインできない事すらありました。


強力なセキュリティを確保できるのはわかりますが、電話番号や通知方法などの設定を適切にやる必要があり、ましてや友達の電話番号を借りて登録しようものなら、その友達にモノスゴク迷惑がかかってしまうのです。


会社などで高度なセキュリティを確保せざるをえないとか、そういう場合なら導入も仕方ないかもしれませんが、個人でちょっと使う程度のアカウントであれば2段階認証プロセスは有効にしないのが賢明です。


2段階認証プロセスを無効にする (Googleウェブサイト)

http://support.google.com/accounts/bin/answer.py?hl=ja&answer=1064203


私はプログラマーではないので、難しいプログラムは開発できません。このプログラムは(本当に)とても簡単なものですが、 Windows XP において Cドライブの空き容量不足を多少改善してくれると思います。


具体的には Windows Update などで一時的に使用して用済みとなったファイルやフォルダ、これらを削除してくれます。アイループ独自のメンテナンスメニューの一部なのですが、それをやってくれるプログラムを作ったので公開します。


このソフトはフリーソフトです。著作権はアイループにあります。必ず「readme.txt」をお読みください。万一なにか問題が起こっても、基本的に自己責任です。


SYSCLN-XP ダウンロード先 >
SYSCLN-XP.zip (アイループWEBサイト内です)


■以下は同梱している readme.txt の内容です。


SYSCLN-XP v1.00
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[作者] 安部 豊 (パソコンショップ アイループ)
[種別] フリーソフト
[動作環境] WindowsXPのみ確認
[サポート] http://www.i-loop.jp/
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■ SYSCLN-XP 概要
Windows XP を使用中に、無駄に溜まりがちなシステムフォルダ内のゴミを削除します。
Cドライブの空き容量が少ないときなどに試してみてください。
パソコンの状態によりますが、通常1GB~2.5GB程度のデータを削除できます


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■使い方
・インストール不要、バッチファイル(SYSCLN-XP.bat)を実行するだけです。
・黒い画面が出てしばらく(数秒~数分程度)してから消えたら終了、Cドライブの空き容量がどれだけ増えたか確認してください。


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■リスク


このソフトは多少リスクがあります。具体的には以下です。
・Windowsコンポーネントの追加と削除の際に、OSのインストールCDの挿入を求められる可能性がある。
・サービスパック更新直後や Windows Update 実行直後にこのソフトを使うと、何か問題があって更新前に戻したい場合に戻れない可能性がある。
・アイループではこのソフトが原因で問題が起こった件は(記憶にある限り)ありません。


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■ソフト開発のきっかけ
・お客さんのパソコンのCドライブに空きが無いことが多かった
・毎回手動で削除するのは手間がかかる作業だった
・隠しファイルを表示する設定にしたまま納品してしまうことが度々あった
・アイループ独自のメンテナンスメニューにあり、少しでも効率を上げたかった


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■バッチファイルの記述
ソフトの内部に記載されている文字は以下の通りです。


rmdir /s /q C:\WINDOWS\$hf_mig$
rmdir /s /q C:\WINDOWS\ServicePackFiles
rmdir /s /q C:\WINDOWS\I386
rmdir /s /q C:\i386


for /d %%f in (C:\WINDOWS\*Uninstall*) do rmdir /s /q "%%f"
for /f %%f in ('dir /b /s /a:dh C:\WINDOWS\*Uninstall*') do rmdir /s /q "%%f"
for /d %%f in (C:\WINDOWS\$968930UinstallKB968930$) do rmdir /s /q "%%f"


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■免責
このソフトを使ったことにより発生した、いかなる損害に対しても作者は責任を負うことができません。ご使用については自己責任でお願いします。


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■更新履歴


2012/06/26 v1.00 リリース


症状:ログインパスワードを忘れてしまったため、ログインできない。

対応:ひとまずそのパソコンが盗品でないことは、義務上どうしても問い詰めないといけません。さて、どうやら本当にパスワードを忘れただけのようなので、XPのユーザログインパスワードを解析するツールで解析。


ツール名:ophcrack
英語サイトです


パスワードがアルファベット4文字だったので、すんなりと解析できました。
ご近所、1,000円。


◆蛇足---------------------


WindowsXPのユーザログインパスワードを忘れてしまった場合、パスワードの解析やデータ救出の作業には以下の方法があります。私はこれらを脳内でフローチャート化しています。


1. WindowsXPの「HomeEdition」なら、通常使っているユーザ以外に、普段表示されない「Administrator」というユーザがあります。セーフモードなどAdministratorが表示される方法でログインし、通常使っているユーザのパスワードを削除、これだけで解決することもあります。


2. WindowsXPの「HomeEdition」でAdministratorにパスワードがかかっていてログインできない場合や、「Professional」の場合は、今回の「ophcrack」を使うと8割くらいの確率で解析できます。


3. パスワードの文字数が非常に多いときなど、「ophcrack」で解析できないパターンがあります。この場合は非常にややこしく、説明が難しくなるので省略します(XPの再インストールやデータ・レジストリの復元等が絡みます)。どうやっても解析不可能なパターン(ユーザプロファイルが破損している)もあり、その場合はデータ救出の必要性をお尋ねします。


4. パスワード解析不可能な場合は、いったん修理をあきらめてデータ救出も可能です。アイループでは以下のケーブルを使っています。ほぼ毎日使っていると言えるほどの必需品です。


グリーンハウス:GH-USHD-IDESA

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パソコンからハードディスクを取り出し、それをケーブルで他のパソコンに接続します。すると普通の外付けハードディスクとして認識してくれますのでデータは簡単に取り出せます。パソコン自体が正常起動するかしないかに関わらず、ハードディスクの物理故障さえ無ければこの方法でデータは簡単に取り出せるのです。


5. 上のケーブルでデータを取り出そうとしたとき、セキュリティ設定によってはファイルなどが表示されず、簡単には取り出せないパターン(アクセス権限が無い)もあります。ここまでくるとかなりややこしくなりますが、ファイルのアクセス権限や所有者情報などを書き換えたりすることになりますので、次の6に進んだほうが良いです。


6. CDブートのLinux系OS、例えばアイループでは「KNOPPIX」を使って中のデータを救出する場合があります。Windows同士ではセキュリティ設定を遵守してくれるためややこしいのですが、別のOSから覗けばセキュリティもへったくれもありません。KNOPPIXの使い方さえ理解していれば、権限ガチガチのデータも取り出せます。


7. Windowsには「ファイルやフォルダの暗号化」という機能があります。この特徴は、KNOPPIXなど他のOSから覗こうと思っても覗けない、らしいです。これについては実験不足で、いまのところはっきりした見解がありません。


▲蛇足終わり


これからもアイループのノウハウをできるだけ暴露していきます。同様の症状で自己解決したい場合はこの記事を参考に頑張ってください。どうしてもダメなら、私がお手伝いします^^♪