アイループ パソコン修理日記 -19ページ目

アイループ パソコン修理日記

大阪市阿倍野区のパソコンショップ「アイループ」における修理記録をつづります。

事務用マシンの監視カメラ画像のデータが28万ファイルあったので、試しにこれらを削除する実験をしてみました。結果として、SSDはHDDの10倍以上の速度で作業してくれました

記録媒体:SSD_120GB
ファイル数:28万
1ファイルあたりの平均サイズ:200KB
→削除にかかった時間・・・3分

ちなみに、以前お客さんのノートパソコンでインターネット一時ファイルが大量に(220万ファイル)あってそれを削除したときの記録を元にして、次のデータを作りました。

記録媒体:ノート用HDD_160GB
ファイル数:28万
1ファイルあたりの平均サイズ:10KB(推定値)
→削除にかかった時間・・・50分

サイズの違いはありますが、パソコンにしてみればどちらも髪の毛1本くらいの微々たる容量です。大事なのは、HDDだと50分かかる作業が、SSDなら3分で済んだということ。予想通りの結果とはいえ、やっぱSSD搭載パソコンは快適ですね。もう少し大きなサイズのファイルであれば差が縮まりますが、それでもSSDが速いことに変わりはありません。

仕事でバリバリ使うパソコンなら遅いものは避けるべきなので、Core i3、メモリ_8GB、SSD_120GB、21型ワイドモニタを2画面構成、オフィスが付いたら10万円ちょっと超えると思いますがこれで完璧。よほどのことが無い限り、パソコンで12万円以上かけるのは無駄です。



ちなみに、「新品のパソコンっていくらくらいからありますか?」とよく聞かれます。デスクトップなら7万円から、ノートなら5万円からと答えているワケですが、そもそも、パソコン購入で値段から入るのは間違いです

どんな目的でパソコンを使う予定なのかを教えてもらって、その目的を満たせる一番安いパソコンを見積もることはできますが、こちらとしては安易に安いパソコンを出したあとで「遅くてイライラする!」とか「やりたいゲームができない!」というクレームになっても困るわけです。

なので、「細かい話はいいから、結局なんぼから売ってもらえるんや?」という話になってしまった場合はとりあえず上記の見積額を提示しています。しかし、そもそも安いパソコンが欲しいだけのお客さんはカカクコムなんかを利用して通販ゲットすればいいだけの話なので、状況によって他社を紹介したり、通販を紹介したりしてます。それがお客さんへの最善の提案だと判断しているからです。アイループは古くからのリピーターが多いお店なので、新規のお客さんを積極的に開拓することはありません

結論として、新品パソコンの見積額はデスクトップとしたら7万円~12万円くらい、ということになります。



僕はパソコンの専門家(自称)なワケで、それなりにいろいろ苦労してパソコンを勉強しています。そのため、やはりそれなりの知識と経験があります。

対して、別のパソコンの専門家の方も多数いらっしゃいます。彼らも当然いろいろ苦労して勉強してきているので、どちらが正しいかという判断は難しいのです。

ときには専門家どうしで意見が正反対というパターンもありますが、これは当然のことで、お互いに譲れない持論を元にした意見なのでそれぞれ一理あるのです。

何が言いたいかというと、お客さんとしてどの専門家を顧問にするか、その決め方をお話ししたいのです。パソコン分野は複数の専門家の意見を総合的にみて判断するというのが難しいです。なので、「自分が信じる専門家はこの人だ」という人を一人見つけて、その人の意見に基本的に従うのが正解です。どんなパソコンを買うべきかなど、自己判断が難しい案件は1人の専門家の意見に従うべきです。ときにはその専門家の判断が間違ってしまうこともありますが、責任を取ってくれるのでリスクを少なくできます。

自分の力だけで問題解決ができてしまう人は、そもそも専門家を顧問に付ける必要がないので、パソコン選びから設定・保守まで自分だけでできてしまいます。そういった方は素晴らしいのですが、その人にとってアイループは何の価値もありません。わからないことがあるからこそ、相談できる専門家の仕事があって、それで専門家はメシが食っていけます。

アイループはこんな感じで、思ったことをわりとストレートに言います。なので、人によっては相性が合わないことも有ります。ちょっと話をしてみて合わないなと感じたら、別の専門家を頼ったほうが良いかもしれません。それでも私を信用して下さるお客さんがいるからこそ、アイループが続いています。
現状のアイループの問題と対策について説明します。現在、仕事やサービスに対する対価があまりに安すぎてバランスが崩れている問題を解決するため、利益率を上げるための工夫を行っています。

もはや「他社に比べて安い」とかそういうレベルを超えていて、それゆえ膨大な仕事量を抱えた状態で休日も無く、友人と遊びに行くことも無い、にもかかわらず時給換算するとアルバイトの最低時給を下回っています。月の収入は、おそらく12万円程度、労働時間は概算で月250時間くらいなので、時給換算500円ちょいですね。もちろん、個人事業にボーナスなんてものはありません。

つまり、典型的なワーキングプアに陥っています。現在の収入では、家庭を維持するレベルに無いのはもちろんのこと、自分一人が普通に生活するための分すら確保できません。それでもどうにか生活できている理由は、僕が生活保護未満の水準を必死に維持しているからです

個人事業主なので労働時間に制限が(たぶん)無く、同様に価格設定も自由です。調子に乗って値段を下げ過ぎた結果、一人で処理できない仕事量を抱えて困ってしまっているのが現状です。

それで何が言いたいかというと、今後は利益率の高い仕事を増やし、通常の請求金額も少しずつ上げ、利益率の低い仕事を蹴っていきます

阿倍野店は僕の誇りなので辞める予定は全く無いですが、利益率確保のため「利益率の悪い仕事の依頼は断るか、見積額を大幅に上げる」方向にシフトします。幸い「お客さんが少なくて困る」という状況は5年前の開店当時を除いて皆無なので、いまさら広告・宣伝に力を入れる必要が無いのはかなりのアドバンテージだと判断してます。

具体的には、故障診断、見積依頼、相談、などの直接利益につながらない仕事に膨大な時間を費やさない。新規顧客の電話やメールによる相談はできる限り短時間で済ませ、長時間に及ぶ可能性を感じた場合は速やかに仕事を断る。

ほぼどんなお客さんに対しても時間をかけて親切丁寧に対応してきた結果が、今のワーキングプアにつながっています。しかし同時に、膨大な常連さんを抱える結果にもつながっています。利益につながらないお客さんを断ることで時間的余裕ができるので、その余裕を従来からの常連さんや当店購入品をお使いのお客さんへの対応に割り当てるほうが正しいと思うのです。

接客や電話対応はスピーディーに。修理が完了したら店を閉めてでもサッとお届け・設置、相談系は長くなることが多いので「ここから先は料金が発生します」を早めに宣言する。ホームページ作成、システム作成など、時間のかかる案件は見積額を上げ、これらの案件を同時に複数抱え込まない。これを徹底すれば、だいぶ時間の交通整理ができると思われます。

既存の常連さんについては、これまで通り雑談やちょっとした相談で料金を取ることはありませんが、スピーディーな仕事を目指しておりますこと、なにとぞご理解ください。今後もアイループは顧客満足度を第2に(遵法が第1です)掲げて営業を続けてまいります、よろしくお願いいたします。

爆弾の作り方を教えるとか作る作らないが問題ではなくて、それを使うか使わないかが問題。包丁一つで人を殺せてしまうワケだし、規制がザルというか、方向が矛盾してるというか。結局は人の意志が一番の問題なのかな。こういうのは議論しても無駄だけど、なんとなくそう感じました。

IT化が進んでいるとはいっても、根本的にはアナログで全てが動いてる。



ところで、肉体が滅んでも意志をネットワーク上で生き続けさせるような時代って来るかな?「カンフー完全マニュアル」をインストールしたら一瞬でカンフーの達人になれるとか。よくSFであるような設定だけど、そうなれば全てがデジタルで動くようになるから、時間とか物理法則の存在価値ってほぼ無くなるよね。カンフーの対戦で殴られても、痛いとかいう感覚も無いワケだし。自分のイメージをバックアップしとけば、死んでもすぐ復活できるし。そもそも自分のクローンすら簡単に作れてしまいます。

ときどきそんな妄想をして、くすっと笑ってしまいます(笑)。



もしかしたら、以前エホバの証人が言ってた「不老不死の楽園」ってのは、全てがデジタルで支配された世界ではないのかな。デジタルに投影された人間の意志には、飢えも苦しみも無ければ老いも無い。お花畑で笑いながら暮らすことを「楽しい」と理解するようにプログラムされたAI(人工知能)。

現状、それが有り得ないと考えられるのは、全ての情報が何らかのハードウェアに記憶されているからで、全人類の意志がネットワーク上だけで生きるようになったとしても、その情報は必ず何らかのハードウェアが無いと保存できないからです。コンピュータの5大装置からハードウェアが無くなる時代がもし来たら、そんなことも有りうるかもしれません。…が、アナログの世界を生きる人間としてそんな世界は受け入れられない。

もし地球自体がそのハードウェアになり得ると仮定して、そこに住む全ての動植物がソフトウェア上で存在する時代が来たら、別の星から今の人間みたいな知的生命体が地球に訪れても「生命の存在を確認できない」と認識されるのかな。

もしかしたら、現状の月やその他の星に生命の存在を確認できないのは、すでに星自体をハードウェアとして生命がソフトウェア化してしまっていて、今の人類の科学技術ではその存在を感知できない、だけだったら面白いかもしれませんね。

以上の仮説をもとに、だれか小説書いて(笑)。