仕事の時間に対する対価について考える | アイループ パソコン修理日記

アイループ パソコン修理日記

大阪市阿倍野区のパソコンショップ「アイループ」における修理記録をつづります。

現状のアイループの問題と対策について説明します。現在、仕事やサービスに対する対価があまりに安すぎてバランスが崩れている問題を解決するため、利益率を上げるための工夫を行っています。

もはや「他社に比べて安い」とかそういうレベルを超えていて、それゆえ膨大な仕事量を抱えた状態で休日も無く、友人と遊びに行くことも無い、にもかかわらず時給換算するとアルバイトの最低時給を下回っています。月の収入は、おそらく12万円程度、労働時間は概算で月250時間くらいなので、時給換算500円ちょいですね。もちろん、個人事業にボーナスなんてものはありません。

つまり、典型的なワーキングプアに陥っています。現在の収入では、家庭を維持するレベルに無いのはもちろんのこと、自分一人が普通に生活するための分すら確保できません。それでもどうにか生活できている理由は、僕が生活保護未満の水準を必死に維持しているからです

個人事業主なので労働時間に制限が(たぶん)無く、同様に価格設定も自由です。調子に乗って値段を下げ過ぎた結果、一人で処理できない仕事量を抱えて困ってしまっているのが現状です。

それで何が言いたいかというと、今後は利益率の高い仕事を増やし、通常の請求金額も少しずつ上げ、利益率の低い仕事を蹴っていきます

阿倍野店は僕の誇りなので辞める予定は全く無いですが、利益率確保のため「利益率の悪い仕事の依頼は断るか、見積額を大幅に上げる」方向にシフトします。幸い「お客さんが少なくて困る」という状況は5年前の開店当時を除いて皆無なので、いまさら広告・宣伝に力を入れる必要が無いのはかなりのアドバンテージだと判断してます。

具体的には、故障診断、見積依頼、相談、などの直接利益につながらない仕事に膨大な時間を費やさない。新規顧客の電話やメールによる相談はできる限り短時間で済ませ、長時間に及ぶ可能性を感じた場合は速やかに仕事を断る。

ほぼどんなお客さんに対しても時間をかけて親切丁寧に対応してきた結果が、今のワーキングプアにつながっています。しかし同時に、膨大な常連さんを抱える結果にもつながっています。利益につながらないお客さんを断ることで時間的余裕ができるので、その余裕を従来からの常連さんや当店購入品をお使いのお客さんへの対応に割り当てるほうが正しいと思うのです。

接客や電話対応はスピーディーに。修理が完了したら店を閉めてでもサッとお届け・設置、相談系は長くなることが多いので「ここから先は料金が発生します」を早めに宣言する。ホームページ作成、システム作成など、時間のかかる案件は見積額を上げ、これらの案件を同時に複数抱え込まない。これを徹底すれば、だいぶ時間の交通整理ができると思われます。

既存の常連さんについては、これまで通り雑談やちょっとした相談で料金を取ることはありませんが、スピーディーな仕事を目指しておりますこと、なにとぞご理解ください。今後もアイループは顧客満足度を第2に(遵法が第1です)掲げて営業を続けてまいります、よろしくお願いいたします。