業務内容のシフト、データ復旧業者、アイループ号(船) | アイループ パソコン修理日記

アイループ パソコン修理日記

大阪市阿倍野区のパソコンショップ「アイループ」における修理記録をつづります。

最近の阿倍野店は、どちらかと言えば「販売」よりも「修理」や「サポート」がメイン業務になってきてます。販売のウエイトは全体の25%程度でしょうか、そのためパソコンが全く売れなくても充分収益の上がるお店となってしまっています。


何が言いたいかというと、店内には軽く100台を超えるパソコンがあるにもかかわらず、すぐに買って帰れるパソコンはほとんど無いという状態になっています。…商品作ってるヒマがなかなか無いのですが、そろそろ在庫作らないと…(^_^;)。



ところでデータ救出の仕事で、今のところ作業内容によって変動するものの、数千円で作業することがほとんどなのですが、多くの業者さんは数万円が相場のようです。「他で30万円と言われた作業をウチは5万円で作業しました!」という業者もいましたが、故障内容を見たら5,000円でもできる作業じゃないか?と思ったり。Windowsが起動しなくなったHDDからのデータ救出、といっても1,000円で楽勝パターンから、10万円もらえてもウチではできませんというパターンまで様々です。


例えば、単に起動に必要なファイルの一部が見つからないことが原因の場合、ケーブルで他のPCにつなげば簡単にデータ救出できます。こんな作業で5万円もらえるならボロ儲けもいいところ。他にも、NTFSパーティションが壊れていてCドライブが認識すらされないとか、他のPCからチェックディスクかければ余裕で復活することがあるのに、やはりこれで5万円は高すぎます。NTFSが復活してもファイルへのアクセス権不足で見れないなら、アクセス権を書き換えるか、もしくはKNOPPIX(Linux)で覗けばファイルは見れますので、やはり5万円は高すぎます。そこで救出しようとしたデータが一度ゴミ箱から削除されて消えたものであれば、それらを復活させるソフトは無料ソフトにもあるくらいで、ここまでの症状であればそれほど手間のかかる作業ではありません。こんな小さなパソコン屋ができるくらいの作業ですから、データ復旧の専門業者なら朝飯前でしょう。


なぜこんな話をするかというと、当店でデータ救出の依頼がかなり頻繁にあるからです。手間がかかるものと、そうでないものがあるのは上で書いた通りですが、3時間かかった挙句に見積通り2,500円請求(割りに合わない)とか、20時間かかって請求額が25,000円(他の仕事ができなくなる)場合もあり、見積作業がとても難しいため、救出料金を上げようかと検討しているのです。救出したデータを違和感無く元の場所に戻したり、複数のユーザがいればそのユーザ毎に戻すなど、シャレにならない時間がかかることがあるにもかかわらず料金が安すぎたからです。


どこも企業秘密というワケでしょうか、「救出方法については教えられません」とかもったいぶってますが、私はホームページ上で書いててもいいのでは、と思ってます。そのページを見てもどうしてもできない人だけが、自分のお客様になる、それでいいでしょう。上に書いた方法で、データ救出の70%程度は成功します。それらは1万円もかかる作業ではありません。


当店のデータ救出については、たぶん2倍くらいに料金を上げてもバチは当たらないかと思ってますが…いかがでしょう(^_^;)?ということで、かねてより値上げは検討してます。ただし、私がHDDを検査して「当店では救出できません」と断言したものは基本的にあきらめてください。「HDDの物理故障」なので、データ復旧業者では必ず数10万円の見積りが来ます。



ちなみに昨日(水曜日)は、船で友ヶ島に行ってきました。和歌山と淡路島の間にある要塞島で、搭載できる最大量のガソリンで港区から往復できるかの実験も兼ねていました。島にいたのは釣りに訪れたおじいさんと、管理人のおばあさんだけ。ほぼ無人島ですね…。これまで明石海峡は何度も往復しましたが、少し遠出してみるのも楽しいです。あ、いちおう船の免許はありますよ(笑)♪