電源断でパーティション情報が壊れた - 7月5日 | アイループ パソコン修理日記

アイループ パソコン修理日記

大阪市阿倍野区のパソコンショップ「アイループ」における修理記録をつづります。

◆【お客様の自覚症状】
アイループにて年始頃に買ったデスクトップパソコンで、それまで非常に快調に動作していたが、誤って動作中に電源ケーブルを抜いてしまい、再び電源を入れると起動しなくなってしまった。HP製デスクトップ, Win XP Pro。


◆【実際の症状】

ハードディスク内のパーティション情報を喪失し、起動に必要なデータが正しく読み込めない。


◆【処置】

北区のお客様なので遠く、本体を持ち込むのが困難と言うことで、電話にて「なんとかならないでしょうか」と相談をいただきました。おそらくOSの修復で直るか、そうでなければOSを再セットアップすれば直ると予想はできたものの、一般のお客様にとってOSの修復や再セットアップを独力で行うのはハードルが高すぎます


ひとまず持込修理をおすすめいたしましたが、できるだけご自身でやってみたいということでした。OSのCDはお持ちということでしたので、まずはOSの修復をしていただくことにしました。ところが Windows のセットアップ画面でパーティション情報が [不明] となっており、Cドライブのパーティションが壊れていることがわかりました。DOSコマンドにて 「CHKDSK /R」 という方法も考えたのですが、そのままOSの再インストールをするという無難な方法をご提案いたしました。お電話にて手順をお伝えしながら、無事OSの再セットアップは完了したようです。


ところが、インターネットに繋がらないということで、またお電話がありました。デバイスマネージャを確認していただいたところ、ビデオ、オーディオ、LANのドライバが当たっていないという状況。幸い、もう一台古いパソコンがあるとのことで、ヒューレットパッカードのホームページのドライバダウンロードページに案内し、そこで型番を打ち込んでいただき、該当ドライバをダウンロード・インストールすることをご案内しました。


しかし、何度やってもLANのドライバが当たらないということで、またお電話がありました。LANのドライバは特定位置に解凍されるだけで、インストールまでは自動でやってくれないことが多いものです。Intel製かBroadcom製のどちらかが当たるという状況で、それぞれどの位置に解凍されるかを実際にテストし、デバイスマネージャからパスを指定してインストールしていただくまで、かなり大変な道のりとなりました。


これにより、なんとかうまくLANドライバもインストールが終わったようです。


OSの再セットアップやドライバのインストールという作業がいかに難しく、専門的な技術が必要となるかがご理解いただけると思います。これらが完了しても、きちんとしたメンテナンスをしていない状態であれば不安定になりやすいものです。


今回は特例としてお電話にて全サポートをさせていただきましたが、細かいメンテナンスも必要かと思いますので、基本的には持込修理でお願いいたします。


◆【その他】
北区在住、電話サポート。実作業時間...1時間30分。料金...\0。当店で商品をお買い上げ頂いたお客様として無料サポートしました。