◆【お客様の自覚症状】
1200万画素デジカメの最高画質で撮影した画像データをパソコンに取り込み、画像編集ソフトで一部をトリミング(切り取り)して保存した。この画像を印刷すると、人物の目などがモザイクがかったように印刷され、全体的に画質が悪く感じる。
◆【実際の症状】
トリミングによる画素数現象、およびJPEGの二重圧縮により、画質が極端に劣化してしまった。
通常デジカメは、撮影した瞬間に画像をJPEG圧縮してSDカードなどに保存します。この時点である程度の画質劣化がありますが、一般的には印刷に影響しない程度の劣化です。このあとパソコンで一部トリミングを行うと、1200万画素の画像の内、(例えば)200万画素程度しか切り取らないことも多いものです。
ここで切り取った200万画素の画像を「名前を付けて保存する」ときに、[JPEG]形式を選択してしまったことで、もともと撮影時にJPEG圧縮された画像データをさらにJPEG圧縮して保存してしまい、結果的に画質が著しく劣化したようです。
ちなみに、1200万画素のデジカメの最高画質で撮影していないのではないかと思ったのですが、画像編集ソフトで表示させた際にものすごく拡大されたという話があったため、きちんと(最)高画質で撮影していると判断しました。
◆【処置】
口頭で現象を伺った時に上記の可能性が高かったため、[JPEG]形式ではなく[PNG]形式を選択して保存してくださいとアドバイスしました。
また、[JPEG]、[PNG]、[BMP]、[GIF]などの画像保存形式を紹介し、それぞれに特徴があり、今回のような問題の解決策を思いつくために必要となることがある旨をお伝えしました。
◆【結果】
同じ日にお客様が来店され、「PNG形式で保存して印刷したらキレイに印刷できた」とのご報告をいただきました。
◆【その他】
口頭質問への回答。実作業時間...15分間、料金...\0。過去に当店でパソコンをお買い上げいただいた方のため、短時間の口頭質問は無料。