1941(昭和16)年の今日12月8日、日本は米ハワイ州の真珠湾を奇襲攻撃して太平洋戦争が始まった。
日本が侍の国なら米国はガンマンの国だ。
米国は日本に日本の東アジアの権益拡大を抑えるために米国は到底飲めないような条件を日米交渉で提示したと自分は思っている。自分は当時の歴史を十分に研究できていないが、米国は日本の権益を完全に潰すことを意図していたのではないかと思っている。これは虚々実々の外交交渉をするのだから、当たり前のことだと思う。その手段として資源乏しい日本への石油など戦略物資の禁輸を行った。米国などABCD包囲網と言われる兵糧攻めを日本に対して行った。日本はもうその挑発に乗らざる得ない状況だったと思う。
ガンマン米国は日本が拳銃を先に抜かせるように目論んだのではないかと思う。拳銃を先に抜くとは真珠湾奇襲攻撃のこと。その結果として米国民の日本に対する怒りと戦意を呼び起こしたと思う。米国に戦争の大義名分を与えることになった。
1970年米制作の映画「トラトラトラ」で真珠湾奇襲攻撃が詳しく描かれている。トラトラトラとは日本の攻撃隊が母艦に送信した奇襲攻撃成功を伝える電信の暗号略号『ワレ奇襲二成功セリ』の意に由来する。
4年後の1945年8月15日に日本は無条件降伏をして終戦する。米国の物的人的資源、生産力など圧倒的な物量作戦の差だった。戦争は国家が自己の意志を貫徹するため他の国家との間で行う武力闘争。勝者が正義を宣言でき、敗者は一方的に責任を負う。勝てば官軍負ければ賊軍ということになる。戦勝国は自国の優勢と権益を常に最大化することを考える。力での現状変更は認めてはならないという理念を現代の国際社会は共有しようと努力しているが、残念ながら戦争でしか歴史は大きく転換できないという現実も戦後80年垣間見える。
日本は憲法前文に理想を掲げても、どんなに話し合いや外交努力を重ねても、世界平和をお経のように繰り返し唱えても、北朝鮮長距離弾道ミサイル、拉致被害者問題、北方領土返還、沖縄基地問題、温室効果ガス削減(温暖化)問題、核兵器廃絶問題は解決しない。そして最近の中国。これが国際政治の現実だ。
太平洋戦争で日本や家族のために尊い命を捧げたすべて人々のお蔭で平和と繁栄を享受している自分は心からの敬意と感謝を申し上げたい。合掌。
