浅草 駒形 フレンチ「Nabeno-Ism ナベノイズム」/ 7月ディナーで思うこと | 里井真由美オフィシャルブログ Powered by Ameba

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フードジャーナリスト。テレビや雑誌、webで活躍中。全国47都道府県、世界20ヶ国以上を着物で食べ歩きグルメ誌に連載中。日本の食文化に精通し、農林水産省 食料・農業・農村政策審議会委員に任命される。

浅草駒形「Nabeno-Ism」へ。7/7にOPEN.先日レセプションに行き、この日初ディナーへ。 http://nabeno-ism.tokyo/


最上階からは隅田川と江戸東京が目前に広がる
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2階、3階、4階へ。らせん階段で、
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「僕ね、イチロー選手の大ファン。僕自身も名前に'一郎'付くしね。笑」(渡辺雄一郎シェフ)
階段は51段。背番号と同じ  (拝借★)


オレンジがテーマカラー
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で、お食事です。


OPEN1週間。すでに賛否の両意見が出ているそうですが、私は「賛」


責任を持ち、自分の価値観で立ち上がった人はかっこいい。背負った重さは他人にはわからない。だからこそ、食べてひたすら シェフの思いを感じ取るのみだと思う。

。。。。。。。。。。。


前菜3種は浅草駒形らしい遊び心があり、

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ナベノイズムカラーのお皿の縁に、またお皿が乗ってる。

雷おこし+ノルマンディーバター+青とうがらし。他、楽しさと美味しさが共存していた
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赤肉アースメロンスープ。ポルト酒のフランボワーズがアクセント。スターターにしてはやや甘い後味かな、と思う反面、3品と一緒に食べたりシャンパンを合わせると丁度よいのかな
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両国江戸蕎麦「ほそ川」自家製そば粉の、フランス風そばがき。


ベルギーキャビアに、わさびとウオッカが乗っている。ちょっとロシアを思わせる。とろみが絶妙。塩気も上品。サイズ感もいい。多分それはベルギーキャビアだからでしょうね
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パンはフランス産小麦、バター、オリーブオイル、塩。これもシェフの眼にかなった素材たち。
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先ほどのベルギーキャビアもそうですが、料理は素材を選ぶ「眼」と流通が重要。渡辺シェフの海外ものの選別眼と調達力はすごいなあと思ってしまう。とてもおいしい


パンと江戸野菜サラダ「だけ」をテラスで食べてみたーい。サンデーブランチとか、だめかなぁ。笑(シェフに言ってみよう)


テラス ランチもいいですよね
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江戸東京野菜と鮎。馬込半白きゅうり、スイカ、茄子と鮎肝ピューレ。米粉をまぶし片面だけ焼いた食感もバランスがいい
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「ここまで和で引っ張るんだー」そう思ったのも事実。


でも「ちゃんとフレンチ」になっている。お皿や盛り付けは和だけれど、食べるとフレンチを思わせるから、さすがでいらっしゃいます


「駒形らしさを表現するのに、江戸野菜や和の要素を融合させますが、フレンチの軸はブレないようにしたい」と渡辺シェフ

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そう仰るシェフのお皿、後半はグッとフレンチベースになる



天使の海老とトウモロコシの三変化。海老味噌と塩ウニを添えて

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フォアグラのV.C.C焼きとラム酒スパイスの薫るパイナップルのキャラメリゼ ココナッツのメレンゲとマリブのエアー

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「おいしい!」
「フォアグラとパイナップル合う」 
各々がうなづく、おいしい

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魚は鱸(スズキ)。
フヌイユの枝をさし、ゆっくり焼き上げられていた。タプナードのジュ(黒オリーブ)、アネットのピストゥ(バジル)のコントラストが目にインパクトを与える。美しさと美味しさが比例したお皿だ

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身は緻密で跳ね返るような弾力、火入れと鮮度の両方の良さを現していた

スズキの下にルイユ(にんにくと赤唐辛子、オリーブオイルが混ざった辛めソース)が入ったインカの目覚め(じゃが芋)が敷かれていて、

インカの目覚めオンリーでシンプルでもいいかな、という印象でしたが、夏にはパンチがあり良いのかとも思います

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肉料理は二者選択。オーストラリア仔羊か国産牛フィレ。私は牛フィレを
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赤ワインとともに、
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ライヨールのナイフにもロゴ
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「国産牛フィレと江戸夏野菜」を「フレンチ」に思わせるには、油脂と香りが重要かと思う

エストラゴンのジュ、生胡椒のペースト、ピーマンオイルパウダーなど写真からは伝わりづらい手の込みよう。奥深い美味しさで「フレンチ」の方向に ぐいと引き上げてくれていた
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宮崎完熟マンゴーと浅草壽々喜園の抹茶
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カヌレ、ゴマ入りの生地にスペキュロスクリームがサンドされたマカロン。フランスで人気のスペキュロスペースト。ブラウンシュガーとカネル(シナモン)の風味です。手前は香川県和三盆
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隅田川沿いの一軒家でいただく江戸、浅草駒形フレンチ。

日仏融合フルコースの新しいスタイル、
江戸野菜にこだわったフレンチはおいしく楽しく唯一無二の世界観です。




ぜひ行かれて、体感されてみてください。



ただ、隅田川花火大会の日はもう満席みたいですが・・・
Nabeno-Ism
http://nabeno-ism.tokyo