舌平目ではなく「平目」のボンヌ・ファム@パレスホテル「クラウン」 | 里井真由美オフィシャルブログ Powered by Ameba

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フードジャーナリスト。テレビや雑誌、webで活躍中。全国47都道府県、世界20ヶ国以上を着物で食べ歩きグルメ誌に連載中。日本の食文化に精通し、農林水産省 食料・農業・農村政策審議会委員に任命される。

パレスホテル内「CROWN」へ
http://www.palacehoteltokyo.com/restaurant/crown.php

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「綺麗~」ご一緒した皆様も嬉しそう。
個室からは、パレスホテルならではの夜景が楽しめます
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もちろん「クラシックなフレンチ」を楽しもうと来たのですが、今夜はある意味「斬新」とも言えるメニューがあり、
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それは「ブルターニュ産 ”平目”のボンヌ・ファム」
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そもそも「ボンヌ・ファム」は「舌平目」を定番とする料理で、


パレスホテルの初代料理長、田中徳三郎氏が9世紀フランス料理界の巨匠オーギュスト・エスコフィエの技術や味を持ち帰ったのが始まりです。

以後、代々のシェフを通じ今に受け継がれてきた看板料理のひとつ。


一般的なボンヌ・ファムはソースに生クリームが多く使われますが、ホテル伝統レシピはバターや魚のだし汁などで作る「ブルーテ」と呼ばれるソースが使われているそう。

それを「舌平目より肉厚な平目」で堪能
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考えただけでもおいしそう!と思っていましたが、これがとってもおいしかった。

一見クラシックな表情をしたお皿ですが「ある意味斬新」とも言えるメニュー。


ソースと肉厚な平目の相性を知れ、舌と記憶の財産になった気がします


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さて。

コースとしてはアミューズを頂き、平目の前にクラシックメニューをもう一皿いただいていました


フォアグラカナールと黒トリュフのブリオッシュ包み焼き(金柑のコンフィチュールと隠元のサラダ) 
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フォアグラ+ブリオッシュ+黒トリュフ。上質な素材だからこそ重ね技をしてもスッとなじめる
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伝統レシピは黒トリュフはないのですが、入れて頂きおいしさが増していました
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チーズを頂いた後はパティシェご自身が、
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タルトタタンをホールごとお持ち下さいました。この日の為に焼いて下さったそう、感謝です
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紅玉リンゴの酸味、バターのコク、色艶も美しい。「これぞタルトタタン」風格すら感じます
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お薦めの白ワインと一緒に頂き、
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バニラアイスも添えて、クラシックなデセールを堪能
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「クラウン」オリジナルメニューの数々は,フランス料理界の巨匠アラン・シャペルやポール・ボキューズを輩出した、フランス・ヴィエンヌの名店「ラ・ピラミッド」の監修によるもの。


伝統を継承しつつ、新たな感性で作り上げたお料理は勉強になる。ホテルならではのサービスは、自らのマナーを省みるいい機会にもなる


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北欧テイストのフレンチや少量多品種なフルコースの世界観も大好き。




でも「新しさ」や「革新」を知る為にも「伝統」を知っていたい。
そして、そのおいしさを伝えていきたい




舌平目のボンヌファム レシピそのものは130年以上も前のものだそう





レシピを継承し続けて下さる方々がいるからこそ、今それを味わう事ができる


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食べ続け、おいしさや良さを伝え続けることが、
感謝や敬意の表現になる事を願います









素敵なクラシック フレンチを楽しみました
お店の皆様、ご一緒した皆様に感謝申し上げます