ロブション氏★キーワードは「健康」野菜だけのガラディナー@ 恵比寿 LA TABLE | 里井真由美オフィシャルブログ Powered by Ameba

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フードジャーナリスト。テレビや雑誌、webで活躍中。全国47都道府県、世界20ヶ国以上を着物で食べ歩きグルメ誌に連載中。日本の食文化に精通し、農林水産省 食料・農業・農村政策審議会委員に任命される。

満腹より満足。

食事をする時に圧倒的に自分で優先している事だ。


「今月のロブション氏のガラディナーは恵比須「LA TABLE」 で開催です。しかも野菜オンリーですよ、貴重です。ご参加されますか?」

光栄にも山本益博さんから メンバーの一人としてお声掛けをいただく。

益博さんと言えば、ロブション氏のお料理をおそらく日本で一番召し上がっている方でしょう。
そんなお声掛けを頂いて、断る理由など何もございません。



「LA TABLE」 は、恵比須ジョエルロブションの1階
ガラディナーの多くは2~3階で開催されます
初開催。楽しみ!

頂いたお料理は9皿。
全てお野菜のみで完成されていました
最初に登場したのが・・・


●まずはじめに●
とろけるキヌアをとじ込めてフライに
スモーキーなビキオスのソースをかけて



ひとつが直径2cmほどの小さなスターター
そこにこの丁寧な飾り!

食べると中は温かい。とろり。
キヌアが流れ出す。
信じられない手の込み用だ

パンは最初にバケットがサーブされ

お気に入りのパンを好きに選べる
しかも今回はグルテンフリー

乾杯はロブション氏のオリジナルラベルがついたシャンパン

●ビーツ リンゴと合わせ、
苦みのあるサラダとグリーンマスタードのソルベと共に



●トマト 爽やかな酸味のボンボン
透明なジュレとのハーモニー

美しさとおいしさは一皿に融合できるんだ
こんなすごいトマトの料理は初めて
そして「ロブション氏の料理だ」と思わせる、
ソースのデザインや技法が至る所に散りばめられていた
トマトの種ですら 一品の料理となる

●プティポア ミントの香りとオニオンのママレードをまとわせ
滑らかなアーモンドのヴルーテを注いで


最近気になっていた「玉ねぎのマーマレード」
身体に良くておいしい
アーモンドの香りは控えめで豆の甘さが引き立っていた


●ホワイトアスパラガス 2種の調理法(プランチャ・エチュペ)で仕上げ、
黒にんにくと味噌・卵黄のソースをからめ、
エスプレット唐辛子とシソの葉をアクセントに


そば粉入りチュイール、黒ニンニクと味噌
白×黒
色のコントラストが美しい

そもそもアスパラガスは穂先と軸で甘さも食感も違う。

そんなアスパラを
軸と穂先で調理法を変える発想も素晴らしい

おいしい。黒ニンニクと味噌の効き具合も絶妙
「ホワイトアスパラガスの味」(それもチープだけど)の記憶は破壊されていく...

●アーティチョーク なめらかなピュレとローストに
ターメリックの薫るひよこ豆のカプチーノソース
●コシヒカリ米 サフランと海藻バターの風味でリゾットに
花野菜のクスクスを散らし、ピメントスとひよこ豆のジュをあしらって


●メロン パッションフルーツと合わせ、ヨーグルトの結晶をまとったココナッツのソルベ
人参のスュックと共に


●カフェとミニャルディーズ チョコ×ミント


数年前に、少し体調を崩されたロブション氏
「健康をいっそう意識し、野菜への注目がより高まった」
ご自身の食べ物も野菜が増えたそう

そのせいか、更にお元気になられたかの様子でした


肉やお魚も大好きだけど
野菜オンリーでもこんなに満足するのだと改めて実感


素晴らしいガラディナーでした


#フレンチ