「SUGA LABO」@麻布台/アイアン シェフ須賀洋介氏の新たなラボ/今月OPEN予定 | 里井真由美オフィシャルブログ Powered by Ameba

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フードジャーナリスト。テレビや雑誌、webで活躍中。全国47都道府県、世界20ヶ国以上を着物で食べ歩きグルメ誌に連載中。日本の食文化に精通し、農林水産省 食料・農業・農村政策審議会委員に任命される。

「とうとう!」と歓喜の声を上げる方も多いかもしれません。


世界一星を持つジョエルロブション氏の右腕として、パリを拠点に世界中で活躍、
日本ではフジテレビ「アイアンシェフ」として多くの人気と実績を誇る須賀洋介シェフ。

「どこで須賀シェフのお料理が食べられるの?」と思われていた方もいらっしゃるのでは。

幸運にも私は、パリ、モナコ、シンガポール、ラスベガス、香港、マカオ、台湾、ロンドン。
世界のロブションに伺った時に、須賀シェフが作ってくれる料理を味わう事もできた。

でもそれは「ジョエル・ロブション氏」のレシピ。

先日、名古屋で開催された実家「Chez KOBE」ではコラボメニューを頂いた。
先日、六本木で彼のオリジナル「SUGA BURGER」も味わった。

と、こう書けばかなりアレコレと頂いているかもしれない。

でも「須賀シェフの味」という印象にイマイチ届かなかったのは
シェフ自身のROOMではなかったからでしょうか。


そして、とうとう今月中旬に麻布台にラボをOPEN予定。
しかも小山薫堂さんとの共同経営。嬉しさもワクワク度も更にアップ!

ホームページはこちら→ SUGA LABO

ロゴが見える、いわゆる入口。とやら? 実はここに到着するまでのプロセスがとても楽しい。
その種あかしは、まだちょっと控えます。正式OPENしてからにしますね。

一瞬暗くなって、またぱぁっと明るくなって。
店内に潜入!

隠れ家的でキッチンと一体化になった、この臨場感に心が躍る。
透明感があり、ウッディな表情とのリンクが美しい。
澄んだ空気と洗練された印象を伴うけれど
自家製ハーブが沢山あり、どこか温かみを感じる。


席はカウンター6席と、
テーブル席(6名~8名限定)。

いずれは、隣接の個室3~4名もできるようだが、
とりあえずは15~6名の人しか入れない。

「まだまだですよー。楽しい!って大きい声では言えない毎日かな。ま、のんびりやります」
お祝いを伝えると、須賀シェフがニッコリ笑顔で仰った。

とはいえ。料理が始まった途端の集中力、気遣い気配りの細やかさは相変わらず機敏。そして全員の動きが美しい!



さて。気になる料理ですが。

メニューはワンコースのみ。アミューズブーシェ含めて11品ほど、税サ込み¥20000
プラス¥10000でワインペアリングも楽しめます。

全てのメニューを語ってしまうと申し訳ないので何品かに絞りますが、
いずれもフレンチの技法で、日本の食材、生産者さんへの感謝と愛を感じる料理の数々でした。


●アミューズブーシェを4品ほど

前菜1品目

●左)和歌山 勝浦沖 本マグロ、新倉ファームのカプシーヌのお花
 右)愛知 日間賀島沖 ミル貝 佐賀県産ホワイトアスパラガス 木の芽

「むきゅむきゅ シャキシャキ」って。ミル貝とホワイトアスパラガスの食感の妙だ。


よく見たら、赤、青、白のフレンチカラー。
それって、計算された事かなー。
シェフに こっそり聞いたら、「ニヤリ」と笑っただけ。

肯定、または想像にお任せ、という事で。笑


●長崎対馬沖 アオリイカ 広島 大崎上島産 宝韶寿(ほうしょうじゅ)レモン あくまトマト

丁寧で繊細に切れ目が入ったアオリイカはねっとりしたおいしさ。
これは、もうレモンの活躍が大きい!

宝韶寿(ほうしょうじゅ)レモン 
農薬に頼らない害虫駆除、
肥料へのこだわりなど、
25年の苦労を重ね、ついに完成。
今やレジェンド的存在のレモンだそう。

まるでオレンジか、何か違う柑橘のような大きさと形。

この後、温かい前菜を1品。

続いてお魚。


●静岡・焼津沖 赤むつ’のどぐろ' 愛知・知多半島産 春ふきとあさりのジュ

今回、このお皿が一番好みだったかも。
ソースがとんでもなくおいしい。
そして、この盛付けのセンスとカラーリングがいい。




チラッと見える、春のふき。
でも、身を割るとしっかり。
「ちゃんといるわよ~」とでも言いたげな。

食べた時の味と薫りの存在感はバツグンだ。

この後、メインのお肉を頂きます。

そしてデセール。
一品目は、

●広島・さだしげ農園 頭崎米のリオレ 宮崎県産マンゴー 7年熟成貴醸酒のサヴァイヨン
ふわんっ。とろんっ。くちどけもまあるくて。
お米の甘みとお酒の薫りが一緒になって、なんだか気持ちも丸くなる。
いいね、こういうあったかいデセール。


そして、
冷たいデセール、自家製ハーブティーと温かい焼きたてマドレーヌ(おいしい!)もいただき、コースは終了。


実はミラノから羽田に朝着いて、ちょっと休んで18時過ぎから着物でディナー。
身体は時差ぼけだったのかもしれないけど
何だか胃は時差ぼけもせずに、フル活動。





ご一緒できた諸先輩方のご好意もあり
次回の予約ができたので、今度は別のメニューも更新させて頂きますね。


SUGA LABO
OPENが楽しみです!