ミシュラン3ッ星★日本料理「龍吟」の、一番出汁にこだわったお椀 | 里井真由美オフィシャルブログ Powered by Ameba

里井真由美オフィシャルブログ Powered by Ameba

フードジャーナリスト。テレビや雑誌、webで活躍中。全国47都道府県、世界20ヶ国以上を着物で食べ歩きグルメ誌に連載中。日本の食文化に精通し、農林水産省 食料・農業・農村政策審議会委員に任命される。

★ヒトコト写真★
日本料理 龍吟 山本シェフの如月のお料理を頂きに参りました。
日本料理は「椀刺しが華」と言います。美しさはもちろん、一番出汁にこだわったお椀は
蓋を開けて薫りを楽しみ、一口目を吸い、椀だね(蟹)を頂きます。
結び目美しい大根の繊細さ。そして椀だねのおいしさ。
堂々とした風格すら感じるお椀にシェフの心意気を頂きます。
本文前に、よろしければ、
ポチッとどうぞよろしくお願いいたします。
読者登録してね


★本文★
お料理は約9品。
最初は泡/シャンパンで乾杯。
着物をまとうかのように和縫いされたボトルカバーで
一層の重厚感が漂います。


「椀刺しが華」の刺身のご紹介です。
その日のおすすめ、7種盛り合わせ。


タコ、鮟肝、真鯛、ふぐ、平目、中央は「のれそれ」
のれそれとは、タチウオの幼魚。
すでに長い魚の姿をしています。

一番出汁に徹底的にこだわる追求心と
7種のお造りを一気に出す、幅広さ。
メニュー構成にもメリハリがある。

ふぐの白子
香ばしく焼かれ、
柑橘酢が薫るお醤油ベースのお出汁がかかる。



白子の廻りが、お箸ではうまく切れない。
それだけ膜が丈夫で張りがあるということ。

つまり、それだけ鮮度が良いということだ。

最初からスプーンで頂く。
それも貝で出来たスプーン。
金属では駄目だと言うシェフのこだわり。

この、こだわりが山本シェフだな、と感じた。

お椀


松葉蟹を口に含む。
その繊維のほどけ具合に応じて頬もゆるむ。

一番出汁の旨みは五感を研ぎ澄まして頂くせいか
椀だねのおいしさに、何故だか緊張感も緩んだようだった。
おいしい。


このあと、魚があり、
今日のお肉はすき焼き仕立て。
それも、普通のすき焼きではなく、
フォアグラ入りの陶板焼きだ。

 
陶板焼きは熱が伝わりやすく、保温性が高いのが特徴。

「この料理で「熱」を伝えたかった。」と、山本シェフ。

チリチリと焼けたお肉に
まるでソースと化するようにファグラも溶けていく。

濃厚さに拍車がかかる。
甘辛さとお肉の旨み、最高です。

この後、〆のごはん甘味も頂きました。


2月は季節の変わり目。
早春、走りの旬野菜、
冬真っ盛りの海の幸、両方を楽しめる貴重な月。







日本料理 龍吟
また伺おうと思います。

読者登録してね