「物語は、平氏V.S.源氏へ!」第1回・ついに「平治の乱」へ
渡辺一貴ディレクター インタビュー
開戦!、平氏V.S.源氏。
これまで「友」として「ライバル」としてしのぎを削ってきた平清盛と源義朝。
「平治の乱」ではこの二人が真っ向からぶつかり合います。ともに平氏と源氏を代表する棟梁として、一門の未来をかけた戦いを繰り広げるのです。
3年前の「保元の乱」を経て、平清盛は知略と財を駆使して朝廷での地位を高め、着実に平氏一門の地位向上を果たしていきます。その先にあるのは「武士の世」。それは清盛にとって、「友」である義朝とともに築いていこうと思い描いていた夢でもありました。
一方、義朝は焦っていました。「保元の乱」で誰よりも活躍したのに恩賞はほとんどもらえず、平氏ばかりが優遇され、清盛だけがどんどん出世していく。義朝が見ていたのは清盛ただ一人。武士として力と力の対決をしたかった。源氏と平氏、どちらが強いかを証明したかったのでしょう。
そんな時、信西(阿部サダヲ)が政治の実権を握っていることを快く思わない藤原信頼(塚地武雅)ら保守派の貴族に巻き込まれ、クーデターを起こすにいたるのです。
第26回(7/1放送)では、帝や上皇を幽閉し、京で清盛との対決を心待ちにする義朝。清盛の助けを待ちながら、源氏の追っ手から逃げる信西。かけがえのない友である信西を助けるために京の都へ急ぐ清盛。それぞれの3人の男たちの思いがクロスオーバーする回でもあります。
見どころは、
義朝の壮絶な覚悟!
ついに決起し、平氏に対して一発逆転を狙っていた義朝ですが、同時にこのクーデターが「自分を破滅に追い込むのではないか?」という思いも心のどこかで感じていたのではないでしょうか。それでも、やらずにはいられなかった。
その義朝の複雑な心情を玉木さんは体当たりで表現してくれています。
そして、義朝はどんなに自分が窮地に追い込まれても楽しそうなんですよね。どこかワクワクしている。熊野詣(くまのもうで)から帰ってくる清盛を途中で待ち伏せして奇襲をかければいいのに、京に帰ってくるまで待つと言う。策略を凝らすより、正々堂々と戦おうとする。それほど清盛に対する思いが強い。ともに武士の世を目指す同胞であり、幼いころからのライバルである清盛は、単なる敵とは違うのだと思います。
見どころは、
信西、圧巻の最期!
この回(第26回)で、信西は最期を迎えます。 奇襲を受けた信西は、師光(加藤虎ノ介)といっしょに源氏の追っ手から逃げます。この男となら自分が理想とする世をつくることができると信じている友の助けを待ちながら・・・。しかし、次第に追いつめられていきます。師光に「私はどこかで道をあやまったのか」と弱音を吐く場面がありますが、最後の最後にはいつもの信西に戻り、毅然(きぜん)とした覚悟と態度で「われは信西入道ぞ!!」と源氏の武士をどなりつける。そして、不適な笑みを浮かべる・・・。
そのシーンの阿部さんの演技は、ものすごい迫力がありました。周りの役者さんやスタッフが、思わず息をのむという感じでしたね。圧巻でした。
見どころは、
清盛の深い悲しみ!
ラストシーンで信西のなきがらと対面する場面があります。そのときの松山くん演じる清盛の悲しみの深さは、現場で見ていて胸に突き刺さるものがありました。清盛と信西は、いろいろなことがありながらも、お互いが自分の理想とする世の中を実現するために欠かせない存在。自分の欠けたピースを埋めてくれるのが、信西にとっては清盛であり、清盛にとっては信西だったはずです。
とても深いところでつながっていた友を失った清盛の悲しみが、ラストシーンではあふれ出します。
<<大河ドラマ平清盛/関連カテゴリ>>
大河ドラマ平清盛/NHK情報など
大河ドラマ平清盛/ネット情報など
大河ドラマ平清盛/清盛の情熱
大河ドラマ平清盛/放送時間
大河ドラマ平清盛/あらすじ
大河ドラマ平清盛/ダイジェストムービー
大河ドラマ平清盛/みどころ写真集
大河ドラマ平清盛/それぞれの人物デザイン
大河ドラマ平清盛/清盛紀行
大河ドラマ平清盛/相関図 登場人物
大河ドラマ平清盛/出演者インタビュー
大河ドラマ平清盛/地域情報
大河ドラマ平清盛/関連書籍・雑誌情報
大河ドラマ平清盛/関連TV・ラジオ情報
大河ドラマ平清盛/カウントダウン