おはようございます
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i-counselingは心の傷(トラウマ)専門カウンセリングルームです
心の傷が原因で起こる解離性障害について
何回かに分けて書かせていただいております
解離というのは
身の危険に曝されたとき
耐え難い苦痛に出会ってしまったとき
心を守るために身体が本能的に取る防衛反応です
この自然の機能が不自然な動き方になるのが
解離性障害です
前の記事を読んで下さる方は こちら
一口に解離性障害といってもいくつかに分類されます
米国精神医学会出版の
『DSM-Ⅳ-TR(精神疾患の分類と診断の手引き)』では
解離性健忘(以前は心因性健忘)
解離性とん走(以前は心因性とん走)
解離性同一性障害(以前は多重人格性障害):DID
離人症性障害
特定不能の解離性障害
とされています
はいわゆる記憶喪失ですね
外傷体験や強いストレスのかかる記憶を
思い出すことが出来なくなります
は失踪です
強いストレスがかかった日常から離れ
日常を想起できなくなります
は多重人格
1人の人の中に複数の人格が存在する状態です
それぞれが独立した性格や行動様式や記憶を持ち
お互いの記憶については共有されていません
ある人格になっている時の行動は
他の人格は知らない様です
は記憶や意識ははっきりしているのですが
感覚が麻痺してしまっている状態で
自分のことなのに他人事の様にしか感じられなかったり
現実感がない様な感覚になります
はこれまでのカテゴリーに分類することが難しい症例の場合あてられる
便利な受け皿の様ですが
はっきりと人格が独立していなくても
中で複数人との会話が成立するということも多いので
その場合はこちらになるかなといった感じでしょう
いずれも原因のひとつに
大きな外傷体験や強いストレスがあります
の方は子どもの頃に性的虐待を受けていたり
誘拐やレイプなどの被害にあっている場合が多いことが研究でわかっています
解離性障害の方は
大抵いつもものすごく疲れていて
動くのが大変です
…というか動けなくなっていることも多いです
解離はエネルギーをかなり消耗するみたいですね
“覚えていない”し
感覚が麻痺しているので
どうしてこんなに何もしてないはずなのに
疲れるのか
ご自分で理解不能だったりするんです
なので今度はご自身を怠け者だと責めてしまう様です
そもそも傷ついて疲れ切っていて
無力感や無価値感に支配されている状態なのに
さらに自分でも自分を傷つける考えを持ってしまうので
もっと傷を深めてしまうんです
そして負のスパイラルにはまってしまい
どうすればいいのか出口が見つからず
絶望感に襲われる
そしてまたそれが辛いので解離して…と
これを延々と繰り返してさらに追い詰められていきます
どれほどの孤独の中でこの想いや状態を抱えてこられたのか
それを思うと胸が締め付けられそうになるのと同時に
その方が秘めている底力をひしひしと感じ
敬服する気持ちになります
心の傷を治療すると
このスパイラルに風穴を開けることが出来るんです
だからどうか諦めず
トラウマの治療を受けて欲しいと思います
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