ここ最近、色々な神社の宮司さんから聞いた話の中で
今日は山の神様の話をしようと思います。
山の神様って、なんとなく
「あー、山の頂上に神社あるよね」
くらいの知識は、皆さん持ってらっしゃると思います。
山ガール、やっている方もご存じですよね。
頂上付近には必ず お社 が祭ってあるのです。
もう10年ほど前、我が家も子供の遊び場を求めて
立派なロープウェイがある山を見つけては頂上へ行き
家族で散策するというのが、
週末の定番コースになってました。
その頃は登山グッズも揃えずに、
家族で足元はサンダルとか
山は寒いのに半袖 とか
山をずいぶん知らない一家でした。
それでも、登ってみるととても気持ちがいいし
お社があるのでお参りできるし、
一石二鳥☆とか思って
知識ゼロでも楽しめたレジャーでした。
一度 霧に巻かれて遭難しそうになり、
今では、とても怖くてできない所業ですが(+_+)
脱線したので本題に…
日本は、太古の昔から
自然のすべて、ご先祖様、日常で使う物にまで神様が宿るという
八百万の神をよしとする文化です。
ちなみに
神様の 「かみ」 という字にはこんな云われがあります。
か…… 隠れているもの、亡くなったもの、見えないもの
み…… 身の上、本質、現存するもの
この二つの文字の意味を合わせると
神とは万物である、ということなんだそうです。
そして、自然の営みで欠かせないのが
水。
水は、日常生活に欠かせない必需品。
私たちの体の大部分も、水でできていますよね。
その「水」はどこからやってくるのか?
ご存じのとおり、
昔は水道局の浄水場から水道管を通ってやってくるではなく
川から、井戸から水を汲んでました。
その水は、山に降った雨が浸透して川になり、地下水になり
やがて水の恵みとなります。
だから、水の神が宿るのは山。
なので、山には必ず神社があり
山を水神様とよぶのだそうです。
水の神を守るのは森
森が山肌を支えて、水を蓄える山を守り育みます。
そのため、神を守るのが森の役目ということで
神社に森がある所以の一つだそうです。
ちなみに
森 という漢字は、
守→もり という読み方をあてはめた、といわれています。
神社の境内にある ご神木(ごしんぼく)が
しめ縄をかけて大切にお祭りしてあるのは、
守護の代表格としての意味を込めての事なのです。
どの神社も、ご神木をそれはそれは大切になさってます。
もし、今度山に登られる機会があれば、
是非そんなことを話のネタにしていただければ幸いです☆☆☆
できれば、登山の際にはサンダルではなく
運動靴でお出かけくださいね('◇')ゞ
田上