きょうのミステリー「謎解きはディナーのあとで」 | i-cloudのブログ

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謎解きはディナーのあとで 東川 篤哉著

ひさしぶりにミステリーを読んでみた。
この作品は、短編集という事で明瞭簡潔、さらに台詞回しのテンポがよいのですいすい読めてしまう。
大富豪の令嬢刑事と作中、探偵役に当たる影山と名乗る曰くありげな毒舌執事の非現実的な組み合わせ。
その中でも、ミステリーファンにはおなじみの安楽椅子探偵という古典的な手法が用いられている。
さらに、言葉の比喩がユニークで、読者を引き込むテクニックは見事。

第7回の本屋さん大賞を受賞したのもうなずける

若干設定は異なるが、森博嗣氏のS&M・Xシリーズに登場する、主人公西之園萌絵も資産家のお嬢様で、家には諏訪野という執事が支えている。(探偵役ではないが、見事なバイプレイヤーとして存在してる)
このシリーズも他のミステリーと異なるのは、探偵役に当たる彼女の大学助教授犀川創平は、事件や犯人の動機には一切関心がなく、西之園萌絵嬢に仕方なくつき合っているようなスタンツで描かれている。

どちらにしろ、設定がありふれていれば、読んでいても面白くないが、「殺人事件」自体が日常的とはいえないので、読み手を日常のしがらみから開放してくる読み物は実にありがたい。

おなじミステリーでも、京極夏彦氏の「京極堂シリーズ」は別モノ?!精神の解放どころか、あのおどろおどろした世界に引きずり込まれるのは精神衛生上好ましくないかも?(でも大好きな作家なんですよ!)
森博嗣氏・京極夏彦氏、異なる世界を描きながら、ストーリーはとても論理的なので、私の中では非常に似ている作家さんです。

さて東川 篤哉氏、これから楽しみな作家が登場したと喜んでおります。

いやー、ミステリーってホントに楽しい小説ですね。ではまた来週・・・(笑)