秘密が明るみになり
内容を知った向井さんは
怒ってみんなの集まるリビングへと向かいました
向井さんが元夫に手を出してしまったら
こちら側が悪くなってしまう、
もしかしたらこれも
リオの計算なのかもしれないとさえ思いました。
慌てて私も向井さんの後を追いかけました
案の定向井さんは
リビングに入るなり
元夫の傍へとまっしぐら
おい、どこやねん！？
向井さんはいきなり元夫の胸ぐらを掴み
揺さぶりながら
その場に立たせました
は？何がやねん？
とぼけた様に返す元夫。
動画、どこにあんねん？！出せって！！
兄(親友)
「え？どういうこと？動画ってなに？！」
向井さんストップ！！
みんなお願い、向井さんを止めてください…！
その言葉で
その場に居た男性4人がかりで
元夫と向井さんを引き離しました
友達警察官
「落ち着いて、向井くんが悪くなっちゃうよ？」
別に構いませんよ、
動画出させるためなら、、
再びリオに飛びかかろうとする向井さん
兄(親友)
「さっきから動画ってなに！？説明してくれよ！」
向井さんを止めながら
必死に訴えかけるお兄さん
友達警察官
「俺たちが出させるから大丈夫だよ、向井くん！」
友達弁護士
「お父さんが捕まったら子どもが可哀想だよ！」
友達弁護士さんの最後のこの言葉で
向井さんはやっと動きを止めました
すいません、、
その場に居た全員息切れ状態
ﾊｧﾊｧ…
ﾊｧﾊｧ…兄
「どういうこと？動画って？」
友達警察官
「離婚前、まなつさんとの性行為の動画を
隠れて撮影してて、
そのデータをリオが今も所持してる」
兄
「は！？お前まさか…」
友達弁護士
「不特定多数の人間が見れるネットとかで
その動画投稿したら
リベンジポルノ規制法違反になるね、」
ネットで晒されているかもしれないと
最悪の事態が頭を過ぎりました。
友達弁護士
「だけど撮影した動画を公表目的ではなく、
所持してるだけなら罪には問われない。
不特定多数の場に曝すことが違反だからね。」
さっき友達警察官が言っていたことは
これなんだと思いました。
兄
「おい、リオ…！どうなんだよ？！
お前、ネットに上げたのか？！」
………
黙ってても調べればすぐにわかる、
…早く言えよ！！
ネットになんて上げるわけないやろ…？
全然信用できひんな、
この時は
元夫が逮捕される云々より
頼むから誰にも知られませんようにと
心の中で必死に祈りました。
彼女
「リオは本当にネットになんて流してないよ、
なんなら私が証人になる！
ネットに流してないなら犯罪にならないんだよね？
だったらリオ、大丈夫だよ！流してないもんね！」
彼女は笑いながら
元夫に向かってそう言いました。
流してない、、
友達弁護士
「動画データを誰かに渡したりは？」
渡してはない、
ただ…
彼女
「私が預かってるの。
リオが前に警察に逮捕される時
ガサがあったら困るからって私に託したの。」
どっちが持ってても
同じぐらい信用できない
友達弁護士
「不特定多数じゃなくても
渡した相手が不特定多数の場に流す人だったら
二人ともアウトだよ？」
どーゆー意味ですか？
友達弁護士
「例えばあさみさんがそのデータを
売人に売ってたりしたら、
それは不特定多数の場に曝したと
みなされるってこと。」
そのデータは？
彼女
「あるわよ！誰にも渡してない！」
じゃあ今すぐここに出せ