兄
「だったらいい考えがある。
追い込みながら苦しめ裁く方法が」
お兄さんはやる気が漲っておりました
どうするつもりですか?
兄
「作戦なんてそもそも必要ないけどね、
だって証拠は十分揃ってるから。」
確かにあさみさんの旦那さんは
いつでも戦う準備はできていまし、
勝てる材料は十分揃っています
私たちは、
敵が同じでもそもそもの目的が違います
むしろ
あさみさん、リオ、旦那さん、お兄さん
この4人の問題が解決してしまったら
元夫に弱みがなくなってしまいます
そうですよね…
ですがここで「待った」をかけるのは
とんだお門違いなわけです。
きっと
あさみさんと旦那さんは離婚し、
慰謝料請求し、事は終わります。
元夫は元夫で
職を失い、親友を失い、
慰謝料払ってはい、終わりです。
これが本来の形であり、
元夫との関係を終わらせたいだけの私たちが
出しゃばることはできませんでした
ですが、
仕方がないと分かっていても
悄気げる気持ちは隠せません
兄
「まなつちゃん、大丈夫?」
はい…?
兄
「大丈夫だから。」
何がですか?
兄
「俺は弟のことだけが片付ければいいと
思ってないよ、」
ん…?それはどういう…
兄
「俺はまなつちゃんたちの力にも
なりたいと思ってるから。
とにかく俺に全部任せて!」
なんと、
お兄さんはそれ以上何も言うことなく
今からお兄さんが何をするのかも知らないまま
話が終わってしまいました
お兄さんは
「また連絡する」
それだけを言い残し、その場を退出…
残された私たち3人も
これ以上話すこともなく
その場で解散…
そしてお兄さんと元夫が約束していた夜になり
私と向井さんは二人でソワソワ
お兄さん、連絡ないけど大丈夫かな…
私の事で相談って…
取り込まれたりしない…やんね…?
大丈夫だと信じたいけどな…
警察沙汰になったりとかしてないかな…
んー…
過ることはどれも悪いことばかり
ひたすら祈って
お兄さんからの連絡を待つばかりでした
そして普段ならおネムの時間でしたが
待ちに待った(?)
お兄さんからの電話がなりました
うまくいったのかな…?
早く出て!
向井さんは電話に出ました
はい、
兄
「遅くにごめんね、」
いえ…
兄
「まなつちゃんいる?」
はい、います、
兄
「今リオと話してるんだけど、」
え…
兄
「今から出てこれる、?」
今からですか…?
兄
「決着つけるよ、」
いやいや…
え?
何がどうなってるのか
全く状況が読めませんでした