電話を切ってしばらくしてから
旦那さんのお兄さんはやってきました
個室のドアを開けた瞬間に
私と向井さんの姿を見たお兄さんは
驚いた顔でこちらを見ました←こんな顔
そりゃ驚きます、
相談者の弟以外に人がいるなんて
思ってもいないでしょうからね
兄
「え?え?どーゆーこと?」
ご無沙汰してます、
兄
「え?…やんな?まなつちゃんよな?」
はい、突然すみません。
兄
「なんでまなつちゃんがここに…?」
ちゃんと説明させて頂きますので、
とりあえずお掛けになってください。
兄
「あなたは…?」
向井と言います、
兄
「え…向井…向井…あー!リオの後輩の!」
はい、そうです
兄
「え?どーゆーこと?
まなつちゃんたちが弟と知り合い…?
え、いつから?」
色々あって弟さんと知り合いになりました
今から順に説明するので、
今はとにかく
弟さんのお話を聞いてあげてください。
兄
「あぁ、そうかそうか、あさみちゃんのことな…」
お兄さんは何が何かわからず
テンパっているようでした
彼女旦那
『えっとー…何から言えばいいのか…』
お兄さんを目の前にして
旦那さんまでテンパりだしました
よし、ここは行くしかない
お兄さんって、
今もリオと会ったりしてるんですか?
兄
「リオと…?
うん、よく会ってるよ、?
会ってるってゆーか…
だって、
仕事関係で…色々ね、、」
え…
え"…
『え"…』
一同フリーズ
兄
「まなつちゃんもリオと連絡とってるよな?」
取ってる…になるのかな…?
っていやいや、私のことはいいので
先に聞いてもいいですか?
兄
「いいよ、」
リオと一緒に仕事してるってことですよね?
兄
「一緒にってゆーか、ほら…、リオが出所して、
精神的な病気の治療が終わって退院したあの後、」
仕事が見つかったとは言ってましたけど…
兄
「それそれ!
リオが困ってるだろうと思って
俺が仕事あげたんだよ、」
え、…
嘘ん…
っしゃーっ!!来たーっ!!(心の声)
ってことは
旦那さんの兄が上の立場の人で
元夫は格下決定!!
え、え、じゃあじゃあ、
もしお兄さんが仕事あげなくなったら…?
兄
「いや〜食べて行けないと思うよ、
社会的に信用ないからね、リオは。
でも仕事はできるヤツだし、有能なのは知ってる、
だから俺はそこを買ったってこと。」
なるほど〜!(←私の心の中の顔)
兄
「……ん?もしかしてリオに何かあった?」
ここから更に慎重にならなければなりません
リオの親友である旦那さんのお兄さん。
仕事でリオの上の立場にあるお兄さん。
最強の味方になることは間違いありませんでしたが
確実に味方になるよう
話を進めていかなければなりません
まずは、
不倫相手がリオであることは最後まで伏せ、
お兄さんが不倫相手に対しイライラさせたところで
最後に
その不倫相手がリオである事を明かす
この作戦でいくことになります