すぐにでも復讐したいという旦那さんを
私たちは必死に宥めました
お兄さんとリオさんが
今どんな関係なのかわかりませんよね？
彼女旦那
『そうですね…』
今回の不倫の件は伏せた状態で
なんとか聞き出したいところですね…
彼女旦那
『はぁ…なんでそんなややこしい男なんですか？』
私は
これまでの数々の元夫との出来事を
旦那さんに話ました
彼女旦那
『めちゃくちゃな男じゃないですか…』
だから冷静に動くべきです。
昨日のリオとあさみさんが共謀して
追いかけてきた件もそうです、
ありえない綿密さだと思いませんか？
そこまでやる男なんですよ、アイツは
お兄さんだって、
もうすでにリオに取り込まれている可能性だって
十分ありますよ？
彼女旦那
『もう何なんだよ…！
どうやって兄から聞き出せばいいんだ…』
私たちは3人で必死に
リオとの今の関係を
どうやってお兄さんに聞き出すかを考えました
「下手こいたらまた元夫にしてやられる」
それだけは絶対に嫌だと
頭をフル回転させて考えました
考え抜いた挙げ句…
またしたも閃いてしまった私
お兄さんに打ち明けるのは
あさみさんが不倫してたっていう事実だけ
伝えればいいんじゃない？
おぉ！なるほど！
彼女旦那
『どういうことですか？』
不倫相手がリオだと言わなければいい、
もしお兄さんがリオに取り込まれていたなら
その時点でお兄さんも知っていると思うんです。
あさみさんの不倫を相談する形で
お兄さんの反応を見てみてはどうでしょう？
彼女旦那
『それはいい案ですね…！
早速兄に電話してみます…！』
不倫相手であるリオさんのことは
くれぐれも言わないようにお願いしますね…！
彼女旦那
『わかりました！』
旦那さんはその場で
お兄さんに電話をかけはじめました
スピーカーにして
私たちも一緒にお兄さんの反応を見ることに
兄
「はい、どうした？」
彼女旦那
『今電話大丈夫？』
兄
「おぉ、いいよ、どうした？」
彼女旦那
『実は…兄さんに相談したい事があるんだけど…』
兄
「相談？何？いきなり怖いな…
良いよ、言ってみ？」
彼女旦那
『実は…不倫してて…』
兄
「はっ！？お前不倫してんのか！？」
彼女旦那
『あ、違う違う、俺じゃない、俺はされた方！』
兄
「された方…？え…、待て待て
あさみちゃんが不倫してるって事か！？」
彼女旦那
『そう…』
この時点の反応で
お兄さんは何も知らないと判断しました、
ですが電話での話は続きます…
兄
「は！？マヂであり得ん
マヂであり得ん不倫の証拠は！？」
彼女旦那
『あるよ、完璧な証拠が』
兄
「お前はどうしたい？」
彼女旦那
『許さないつもり』
兄
「よし、お前がそうしたいなら
兄ちゃん全力で力になるぞ！」
彼女旦那
『ありがとう…』
兄
「なんで不倫してるってわかった？」
彼女旦那
『あさみのケータイ見て、』
兄
「あさみちゃんは
お前に不倫がバレたってわかってるのか？」
彼女旦那
『その場で問い詰めたからわかってるよ、』
兄
「で、どうした？話し合ったのか？」
彼女旦那
『それが…
不倫相手の男のところに逃げたみたい…』
兄
「は？男のところに逃げた…？
子どもは？」
彼女旦那
『子どもも連れて…』
兄
「その相手の男は？
どこの誰かわかってるのか！？」
彼女旦那
『わかってる。』
兄
「わかってるって…まさか、、知り合いなのか？
友達？職場関係？」
知り合いで友達なのは合っていますが
まさか自分の知り合い、しかも親友であるなんて
お兄さんは想像すらしていないでしょう
この時点で
旦那さんも向井さんも私も
お兄さんは「安全」だと判断しました
ですが、
不倫相手がリオであると知った時のお兄さんが
どのような行動を取るかまでは
予想ができなかったので…
彼女旦那
『兄さん、今から言う場所に来てほしい、
絶対に、誰にも言わないで来て。』
旦那さんがそう言うと
お兄さんは二つ返事で了承し、
私たち3人が話し合っている場所へと
やって来たのです