彼女の旦那さんを見て
「どこがで見たことがある人だ」
と思いました、
ですが確証もなければ
「どこで見たのか」までは思い出せません
こっちがオレの妻です。
次は私を
あさみさんの旦那さんに紹介する向井さん
彼女旦那
『はじめまして。
今日はわざわざ時間を取らせてしまいすみません。
宜しくお願いします。』
あさみさんの旦那さんは
至って普通の反応で、
私の顔を見ても、知っている素振りは見えません
「ただの私の勘違いかもしれない」
そう思ってこの時は何も言いませんでした
あさみさんの旦那さんが
待ち合わせ場所から
個室のあるお店まで案内してくれました
彼女旦那
『この店は俺の経営するお店なんで
安心してください。』
それ、逆に大丈夫ですか?
旦那さんが経営する店って事は
あさみさんもご存知の場所ってことですよね?
彼女
『妻は俺の仕事の事何も知りませんし、
店舗は50店舗以上あるので特定できないでしょう』
50店舗!
凄いですね!
実は、
以前の探偵調査であさみさんを調べた時、
旦那さんの情報も少し調べていたのですが
「飲食店経営者」であることは判明していましたが
50店舗も店開する経営者であることは
この時初めて知りました
彼女旦那
『名刺お渡ししても良いですか?』
はい、勿論です、
オレのも渡しておきます。
受け取った旦那さんの名刺を
まじまじ見つめました
探偵調査で何度も見た名前でしたが
「どこかで見たことがある」
という引っ掛かりが諦めきれず
必死に思い出そうと試みましたウーン…
旦那さんの年齢は二十代後半…
二十代の男性の知り合いなんて
私にはいないし…
どこで見たんだろう…
旦那さんの顔を再確認
やっぱりどこかで…
もしかして私の知り合いではない…?
そーいえば向井さんも
リオと顔見知りかもしれないって言ってたし…
やっぱりリオの知り合いなのか…?
失礼ですが、旦那さんはリオという男のこと
本当に心当たりないのですか?
彼女旦那
『はい、〇〇リオなんて名前知りませんね、』
やはり知らないか…
ん…待てよ…?なんか降りてきそう…
・・・・ウーン…
ん?
・・・・っむむ…?
え、まなつちゃん…?
っ!!ハッ!!
もしかして…ウソん…
旦那さん旦那さん…!
彼女旦那
『どうかしましたか?』
旦那さんってもしかして…
お兄さんいます…?
彼女旦那
『兄ですか…?
えぇ確かに年の離れた兄が1人いますが…
それがどうかしました?』
旦那さんとお兄さんって
顔が似てるって言われません?
彼女旦那
『めちゃくちゃ似てるって言われますけど…』
やっぱり!!確信…
お兄さんって今年、45歳じゃないですか?
彼女旦那
『えっとー…そうですね、
兄は俺の16上なんで今年45になりますね、
って、え?なんで兄の年齢知ってるんですか?』
旦那さんのお兄さんとリオ…
同じ高校の同級生です…!!
彼女旦那
『え"ぇっ!?』
え"ー!!
しかも、
一番仲の良い親友のはずです…
思い出せたは良いですが、
リオと彼女と旦那さんの接点がわかった瞬間から
トリハダと冷や汗が止まりませんでした
元夫は…
親友の弟の嫁と
不倫関係だったのです