元夫のことですから
おそらく彼女がいなくなってから
電話をかけ直してくるだろうと予想していたので、
元夫に電話をかけた日の夜は、
向井さんに私の家で待機してもらっていました
夜の9時頃、
向井さんのケータイが鳴りました
リオさんから電話や
ほらね?
まず、オレが出るよ?
スピーカーにしてね!
オッケー
向井さんは電話に出ました
もしもし、
あれ?向井か?
1度目の電話は私だったからね
まなつは?
おるよ。
あぁ、スピーカー?
うん、そう。
昼の電話やけどあれどーゆー意味?
面会のこと?
それもそうやけど…
栄養士の女の事で分かったことって何?
それは面会の時に話すよ
気になって寝られへんねんけど、
そりゃ気になるだろうね
嘘ついてるのがバレるかもしれないって
ヒヤヒヤしてるだろうからね
何がそんなに気になるん?
なんかやましい事でもあるん?
疑ってる風を装い面会を承諾させる作戦
ないない、やましい事なんてないわ
じゃあ面会いいやんね?
いいけど…
私が希望した面会の日にちは
あえて彼女がいつも面会にくる曜日と
重なった日を希望しました
何時に来る?
彼女が来る時間とブッキングしないか
気にしているご様子
だけど、
こちらは探偵調査で
彼女が面会に来る時間も知っているのだよ
んー…15時からしか行かれへんねん。
あ…15時か…
都合悪い?
もしかして他にも面会する人がおる?
そんなんおらんおらん、
おらんねんけどー…
こんなに元夫が渋るのは初めてでした
いつもなら二つ返事でOKだったのに
彼女に
「何が何でも面会しないで」と止められているのか
それとも
元夫自身がただ単に
私と彼女のブッキングを恐れているだけなのか
実際のところはどうなのかわかりませんが
わかった事は、元夫の中で
彼女の存在はとても大きいのではないかと
感じました
「もしかしたらこれでこのまま
大人しくなってくれるかもしれない」
一瞬迷いが出ましたが
過去の出来事からしてそんなハズはないと
直ぐに我に返りました
ここで諦めたら
向こうの都合の良い時に
けしかけられる未来しか見えません。
闘志再燃
面会がおじゃんになられては困るので
押してもだめなら引いてみろ作戦
私も仕事や子どものお迎えもあるから
時間にゆとりがなくて…
もし無理なら面会の件はなかったことにー…
いや、大丈夫大丈夫!
押してもだめなら引いてみろ作戦、
あっけなく成功
じゃあ、◯月◯日面会宜しく。
わかった。
私との面会を選択した元夫は
彼女との面会を取りやめるように
彼女に話を持って行くはず
彼女に本当の事を話して
私との面会を納得させるのか
面会の事は隠して誤魔化すのかはわかりません。
もし元夫が私との面会を彼女に隠したとしても、
決まった曜日に面会に来ている彼女が
「今日は来ないで」と元夫に断られたら
その日が私が来ると日だと気づくはず
何が何でも彼女には
面会に乗り込んできて貰わなければならんのです
この作戦は
全てが一か八かでした
全てのパターンを想定し
その都度状況に合わせて
手を変えていかなければなりませんでした
そしてとうとう
面会の日を迎えました